スティーヴン・タイラーの発声
スティーヴン・タイラーの特徴
- 鋭さとガラガラさと
- ブルージーな歌い方
- 語尾を裏声で締めがち
鋭さとガラガラさと
掠れたような声をしていますね。
常にノイズが鳴るか鳴らないかのギリギリで、声がビリビリと鳴っている感じ。
で、声を張るとガラガラとしたノイズが鳴っています。
別の表現で言えばハスキーボイスですかね。
ということで、基本的に声帯と仮声帯を閉め気味にしときましょう。
また、声質は鋭いナイフのような感じなので、喉仏は下げないで解放しときましょう。
喉仏を下げると太ましく重々しく暗いトーンになってしまうので。
喉を広げて朗々と歌うというよりも、喉を振り絞っている状態の方が彼の発声に近いように思います。
あと、マイクに息がぶつかる音が結構大きめな気がするので、呼気は勢い良く、たっぷりと吐いて歌いましょう。
ちなみに呼気を勢い良くたくさん吐くことで声帯が閉めやすくなるのと、ハスキーな効果を得やすくなります。
ブルージーな歌い方
時に歌うように、時にしゃべるように、時にリズムをきっちり合わせ、時にタメまくり、時に真っすぐ歌い、時にフェイクを入れまくり。。。
などなど一言では捉えにくい歌い方かと思います。
無理矢理に一言でまとめるなら”ブルージーな歌い方”でしょうか。
そのような言葉では言い表しにくい歌い方ゆえに、同じ曲でもライブごとで全然違った仕上がりになっています。
裏を返して言うならば「メロディー通りに、リズムがズレないように」という意識は置いといて、その時の気分や調子を元に自由に歌いましょう。
「この曲はこう歌わねば!」と気負う必要は無いかと思います。
語尾を裏声で締めがち
特に高音域のフレーズにおいて、やたらと最後に声を裏返していないでしょうか。
分かりやすいところで言えば、サビ前の「right to his grave」やサビの「Yeah, you drive me」辺りです。
というか、もう至る所でやってます。
いわゆるヒーカップです。
なので語尾の処理としては、ヒーカップを使いまくりましょう。
かつてブルーノ・マーズさんがスティーヴン・タイラーさんのものまねをした際、この特徴を誇張して歌っていました(笑)
まとめ
- 声帯&仮声帯を閉め気味にする
- 自由に歌う(正しい音程やリズムは二の次)
- 高音域での語尾の処理は基本ヒーカップ