清水依与吏の発声
清水依与吏の特徴
- 純朴な声
- 歌詞が聴き取りやすい
- 切ない歌い方
純朴な声
いよりんの声ってなんか純朴な感じがしませんか。
男子高校生とか大学1年生ぐらいの男の子が、一生懸命歌っている感じ。
で、肝心の発声についてですが、語尾に息が溢れていることが多いので、声帯はそこそこ閉めているかと思われます。
高い音域においても声が細くなったり、喉が閉まったような感じが出ていないので、喉仏は基本的に真ん中あたりに置くことを意識すると良いでしょう。
暗くてくぐもったようには聴こえないので、下げ過ぎは禁物です。
歌詞が聴き取りやすい
何を歌っているか、何を言っているか分かりやすくないでしょうか。
ハキハキ歌っている感じです。
実際に歌っている映像を観ると、口をしっかりと大きく動かしている様子がうかがえます。
母音が「あ」のときは「あ」の形、「い」のときは「い」の形、と各母音の自然な形を邪魔せず、むしろ大げさに動かすぐらいの気持ちで良いかと思います。
口の開け方としては下顎をメインに動かしていて、口角が下がることが多いように見受けられます。
上の歯は見せず、下の歯が見えるようにして口を開けましょう。
また、基本的なことではありますが、歌詞の一文字一文字を正しいタイミングで発音する意識が、いよりんのような歌い方をする上で重要なポイントになりそうです。
曲やフレーズにもよりますが、付点や3連符、16分音符や32分音符の細かい動きを使うような、平たく言えば”ハネ”や”ノリ”を意識した歌い方では無いように思います。
グルーヴを意識した歌い方もできるに越したことはないですが、いよりんスタイルで言えばそうしたことは二の次で、「歌詞を伝える」ことをなにより優先させましょう。
切ない歌い方
いよりんは多くの場合、どことなく悲痛さや気だるさ、切なさを感じさせる歌い方な印象です。
少なくとも「走れ!踊れ!アホになれ!」というような、明るく前向きな感じでは無いかと思います(曲によるか)
例えばAメロの「何の為に生きていくのか⤵ 答えなんて無くていいよ⤵」のように語尾の音程を落とす処理なんかは、悲しみとか沈んだ気持ちを演出することができます。
同じ箇所の「何の為に生きていくのか 答えなんて無くていいよ」や「少し守れたら」辺りの若干脱力した部分では、自暴自棄な雰囲気や、投げやりな感情が表れているように思います。
前者の語尾音程下がりは「瞬き」に限らず他の曲でも見受けられるので、この処理は意図的にちょいちょい挟むと良いです。
いわゆるフォールというやつです。
まとめ
- 閉鎖強め&喉仏は基本真ん中
- ハキハキと歌う
- たまにフォールを使う