人見元基の発声
人見元基の特徴
- 太い声
- 聴き心地の良いビブラート
- 英語の流暢さ
太い声
かなりキーの高い曲を歌っておられますが、声が太いためかあまり高く聴こえません(個人的に)
ちなみに例で挙げた動画では、サビ前でhiF#からhiEのロングトーン。
サビではhiBとhiC#のロングトーンに、瞬音ですがhiD#が出てきます。
このようにサビではパワフルな高音域を聴かせてくれますが、Aメロで聴ける低音域もよく響いているかと思います。
低音域は基本的にオペラっぽい声になっているかと思いますが、オペラっぽい声は軟口蓋(のどち〇こをぶら下げている柔らかい肉壁)を上げることで発声できます。
なので低音域では軟口蓋を上げてオペラっぽい声にして、声に太さを作りましょう
オペラっぽい声が出せない(軟口蓋を上げられない)と言う場合は、あくびの最中に声を出してオペラっぽい声(軟口蓋が上がった声)の感覚をつかみましょう。
あくび中は軟口蓋が上がっている可能性がかなり高いので。
また、音域が高くになるにつれ、オペラ声っぽさは減っていっているように思います。
あとサビ前の覚醒から声にザラザラとしたノイズが乗ってくるので、パワフルさを出したいところで仮声帯を閉めましょう。
声がバリバリに割れているというよりは砂っぽい感じなので、仮声帯はがっつり閉めなくても良いかと思います。
口の開き方としては、縦気味であることと下顎を突き出す挙動が多いので、喉仏は下がり気味かと思われますが、それほどロウラリの特徴が出ていない気がします。
喉仏が上がり過ぎるのを防ぐぐらいの心持ちで良いのではないでしょうか。
または口を広げて響きを落とさないように意識しているようにも見受けられます。
ただ、サビ締めのロングトーンでは声質が若干軽くなっているので、スタミナを多く消費しそうなところでは喉仏を解放しましょう。
聴き心地の良いビブラート
迫力のある声が取り沙汰されることが多いためか語られることが少ないですが、人見さんは本当に聴き心地の良いビブラートをされていると思います。
特にAメロのビブラートは、波が細かく、フェードイン・フェードアウトがちゃんと効いたビブラートですね。
このビブラートの出し方ですが、正直言って私は分かっていません(笑)
ここにも書きましたが。
ただ、個人的な経験として、
- 低い音域
- 声帯を閉じ気味にする
- 息を吐きすぎない
この辺の条件を満たすと体感できる場合が多いです。
また、ハイトーンにおいても波の細かいビブラートをされていますが、この場合におけるビブラートではほとんどの場合、裏声になっています。
ノイズが乗ったロングトーンの場面が分かりやすいですが、最初はあったノイズが段々と無くなっていき、裏声になってからビブラートが掛かりだしています。
なのでノイズを乗せたビブラートでは仮声帯や声帯を徐々に弛緩させ、裏声にしてからビブラートを掛けましょう。
並びにハイトーン時のビブラートの際には前述した、
- 口を縦に開き気味
- 下顎突き出し
の挙動がよく見られるので、この点も意識しておくと良いかと思います。
英語の流暢さ
人見さんについて語られる場合、必ずと言ってよいほど英語の流暢さが語られています。
発音は発声にも影響を及ぼすので、人見さんのように歌うには英語の流暢さが必要になります。
英語については↓で語っているので、よろしければ参考にしてください。
まとめ
- 低音域ではオペラ声の要素を足す
- パワー感を出したいときは仮声帯をゆるく閉じる
- 波の細かいビブラートを心掛ける
- 英語の発音を頑張る