前田亘輝の発声
前田亘輝の特徴
- 温かみのある声
- アドリブの多用
- 声の強弱が効いている
温かみのある声
声が太く少々ハスキーな声ではないでしょうか。
個人的には温かみを感じます。
夏のイメージに引っ張られているだけかもしれませんが。
聴いた感じと自分で声を出してみた感じだと、軽度な閉鼻声がベースになっているように思います。
または口の奥のスペースを広くし、口の奥の方から声を出すイメージを持ちましょう。
ハスキーさは、声帯を通常よりも開けつつ呼気を多くすることで表れます。
ただし、声帯をガバッと開けた状態だと高音が出しにくい(個人的に)ので、勢い良く呼気を吐くか、しゃくりを利用すると良いです。
アドリブの多用
音源の通りに歌うよりは、アドリブをたくさん効かせた歌い方ですね。
具体的に言えば、メロディを音源よりも伸ばしたり短く切ったり、メロディを少し変えたり、リズムを溜めたりなどなど。
アドリブなので、ライブによって特徴は変わるとは思いますが。
ねっとりと、オヤジ臭く、暑苦しく、所々でわざとらしくアドリブをかますと、前田さんのような雰囲気が醸し出せるかと思います。
音の伸ばし方や切り方、リズムの取り方が一本調子にならないようにしましょう。
声の強弱が効いている
広く見ても狭く見ても、声の強弱がしっかり効いているかと思います。
広く見ればAメロは弱めで、Bメロから段々とハリが出てきて、サビで男らしく強い感じ。
狭く見るとしてフレーズのひとつひとつにフォーカスすると、語頭は強かったり少し弱めに入ったりしていて、語尾はささやくような息っぽい声になっている場合が多いです。
また、同じセクション内でもフレーズによってダイナミクスに変化を付けるとなお良いです。
分かりやすいところだとサビの「Hold me tight 夢とちゃうのかい こんな出逢いは」は強く、その後の「夏の数だけ恋したけど」は弱くなっているかと思います。
要約すると、
- セクション(Aメロ、Bメロ、サビなど)
- セクション内のフレーズ
- フレーズ内の単語や文字
上記の三視点で声の強弱を効かせられれば理想的です。
拡大した話になりますが、この視点を持つことはTUBEの楽曲に限らず大切です。
とはいえ、そんなこと考えながら歌うのは難しいですよね。
前述したねっとりオヤジ臭暑苦し唱法を行えば、恐らく勝手に強弱が付きます。
なので、どうしても三視点の意識ができない場合は、ねっとりオヤジ臭暑苦し唱法をがんばりましょう。
まとめ
- 軽く閉鼻+声帯開く+呼気多め
- ねっとり、オヤジ臭く、暑苦しく歌う
- 大局的、小局的、中局的な視点を持つ