影山ヒロノブの発声
影山ヒロノブの特徴
- 独特過ぎる影山節
- 裏声入り
- 波が大きく強いビブラート
- たまにがなり声
独特過ぎる影山節
歌声を聴けば一発で「あ、影山さんだな」と分かる歌い方ですね。
なので歌い方さえ掴めれば、それだけで影山さんっぽさが出ます。
その歌い方ですが、様々なテクニックの組み合わせで構成されており、並びに一貫性が無いので中々文字に起こしにくいですが、できるだけ細かく書いていきます。
ベースとなる声
基本的に喉仏を下げ気味にした声かと思われます。
母音が『イ段』の時が分かりやすいです。
口を横に開き気味して、喉の奥から声を出しているように聴こえます。
ただし、00:24の「からだ」や00:51「恐竜がいたら」など部分的に喉仏を解放して、軽めのトーンにする場合もあるようです。
また、全体的にうっすら鼻声に聴こえるので、若干閉鼻させましょう。
01:55あたりが特に閉鼻感が分かりやすいです。
子音の強調
全体的に子音が強いですね。
『k』や語頭の音、濁点の付く音は特に強いです。
強調したい子音は、呼気を勢いよく、息を多めに使って力強く出しましょう。
メリハリを効かせたフレージング
声の強弱を意識して歌われているように見受けられます。
歌いだしで言えば、
- 強「光る 雲を突き抜け Fly Away」
- 弱「からだじゅうに 広がるパノラマ」
- 強「顔を 蹴られた地球が怒って」
- 弱「火山を爆発させる」
と、一音一音ではなくフレーズ単位で、声の張りや息っぽさを色付けしています。
傾向として、強いフレーズでは全体的によりロウラリ気味になり声帯も閉鎖され、弱いフレーズでは全体的に声が軽くなり声帯を弛緩させているかと思われます。
どちらかと言えば大味な捉え方ですが、大味だからこそ意識的にメリハリを付けましょう。
以上です。
影山節を構成している要素を挙げましたが、ライブごとや1番と2番で歌い方が変わったりするので、完コピは難しいです。
ただ、いずれも影山色の強いものなので、上記に挙げた要素を大げさに行えば影山節を体感できるのではないかと思います。
イマイチ影山さんっぽさが掴めない場合は、ドラえもんに出てくるジャイアン(木村昴さん版)のものまねをしながら歌ってみましょう。
ジャイアンも発音の一つ一つが強く緩急を付けた話し方なので、インスタント的ではありますが意外と影山さんっぽくなります。
その他、細かい装飾は後述します。
裏声入り
00:34の「怒って」や00:54「仕込みたいね」など、音の入りに一瞬裏声を混ぜています。
逆裏返りというか逆ヒーカップというか。
ビジュアル系のボーカリストや、B'zの稲葉さんが多用しているテクニックですね。
裏声→地声へと一瞬で移行するので、難しいかもしれません。
難しい場合はゆっくりとテンポを落として発声してみましょう。
ゆっくりなら多分できるはず。
波が大きく強いビブラート
波の間隔が大きめで、波の一つ一つが強いビブラートをされています。
揺らす母音を一音一音、どっしりと強めに発声しましょう。
ただし滑らかさは充分にあるので、途切れ途切れにならないようレガートを意識することも大切です。
また、音程が上に揺れるビブラートも使用しています。
- 00:34「おこってぇ⤴え⤴ぇ⤴え⤴」
- 01:00「ヘッチャラァ⤴ア⤴ァ⤴」
- 01:07「かっぱぁ⤴あ⤴ぁ⤴あ⤴」
- 01:44「コースターァ⤴ア⤴ァ⤴」
など。
明るい雰囲気にさせたいときや盛り上がりを意識した場面で、音程をシャープ気味にしたビブラートを使うと良いかと思います。
たまにがなり声
00:21の「Fly Away」や01:01「なにが起きても」、01:15の「胸がパチパチ」などでがなりが入っています。
概ね母音が『ア段』のときに多いようです(「Fly」も日本人的発音で言えば「フライ」ですし)
パワフルさを出したいときに、アクセントとしてがなり声を入れましょう。
入れすぎは禁物です。
まとめ
- ジャイアンっぽく歌う
- 所々で瞬音裏声を挿入
- ビブラートは母音をしっかり発音し、且つ滑らかに
- ここぞ、というときにがなり声