田中昌之の発声
田中昌之の特徴
- 剣のような声
- 歯を食いしばりがち
剣のような声
田中さんのような声を出すのは不可能です。
と言ってしまっては元も子もないですね。
とはいえ今のところ同じような声のプロやアマチュアがいないことから、特異な声や喉の持ち主かと思います。
AAAのにっしーのように。
言わば天から与えられた声ですね。
声質の印象としては鋭く、硬く、明るく、音抜けの良い声ですね。
一言で形容するならば”剣のような声”とでも言いましょうか。
エクスカリバー的な。
ということで鋭さやシャープさを出し高域をブーストした声作りを行えば、田中さんの声に近づけそうです。
鋭さやシャープさを高めれば声の輪郭がくっきりしてきますし、並びに硬さが出てきますし、高域が強くなれば明るい声になります。
ひいては声の輪郭がはっきりした硬くて明るい声は、音抜けの良い声になります。
喉仏に関しては下げずに解放しておきましょう。
喉仏を下げると輪郭がぼやけたりくぐもったトーンになったりして、音の抜けが悪くなります。
喉仏を放ったらかしにした状態で、田中さんと同じようなキーの曲を歌うと自然と喉仏が上がるかと思いますが、基本的にそれで良いです。
喉仏が上がると声の高域が強調され明るいトーンになり、同時に勝手に声帯が閉まっていき声に硬さが加わるかと思います。
ただし上がり過ぎると、いわゆる「バカ殿声」や「ニワトリの首絞めボイス」になるので、上がり過ぎは避けましょう。
また、語尾で声が漏れている様子(1番サビ前「光を抱きしめた 日々」、ラスサビ「I can't stop loving you」)や、語尾でマイクから顔を背けている様子(語尾で溢れる声や息をマイクが拾わないためと思われます)がうかがえるため、声帯を強めに閉めていると思われます。
それとノイズが鳴らない程度に仮声帯を閉じてみましょう。
上手い具合に仮声帯を閉じられると、市場の競りのおじさんや浪曲師のような声、下の動画のような硬くて鋭いビーンというかギーンとした声、いわゆるダミ声になります。
一節太郎さんほどにならずとも、近い声になりませんか。
田中さんの声にもダミ声にあるビーンというかギーンというような、硬質なトーンが含まれているように思います。
また、田中さんは声を張ったり高音に差し掛かると、ハスキーさや微量のノイズが出てきます。
分かりやすいところだと2番サビ前辺りや、サビの「I can't stop loving you」など。
あとは「ハローの涙」ではありませんが「蜃気楼」のサビ終わり「変わるだろう」なんかも。
このことから、仮声帯をある程度緊張させているのではないでしょうか。
歯を食いしばりがち
映像を観ると、口の形が「イーッ」となっている場合が多くないでしょうか。
まるで歯を食いしばっているような。
もう少し具体的言えば横に開き気味で、歯(特に上の歯)が見えるような開け方をしています。
それと全体的に口の開き具合が狭いです。 このような口の開け方で得られる効果は、
- 横に開く→呼気の量や勢い、声量などの安定
- 歯を見せる→声のトーンが明るくなる、音の抜けが良くなる
- 開きを狭く→「横に開く」と同じ
などが考えられます。
実際のところフレーズ頭でのマイクかぶり(呼気がマイクにぶつかる音、ボフッとかバフッみたいな音)が見受けられないため、呼気の量や勢いは安定しているかと思います。
並びに声の強弱に関しても、変に一か所だけ強かったり大きい等が無いため、声量も安定してコントロールできていると言えます。
2つ目の「歯を見せる」は実践してみると分かりやすいので、試しに歯を意図的に出す場合と意図的に隠す場合の両パターンで声を出してみましょう。
歯を出した方が明るいトーンになるかと思います。
ちなみに歯を出そうとすると口角が上がるかと思いますが、田中さんも口角が上がっていることが多いので、遠慮なく口角を上げましょう。
口の開きを狭くすることで得られる効果は、口の開きを横気味にすることとほぼ同じで、過度な呼気や声量を抑えることができます。
まとめ
- 喉仏基本放置&声帯閉め気味&仮声帯ほんの少し閉め
- 口を横に開く&上の歯を出す&あんまり口を開けない