GACKTの発声

GACKTの特徴

GACKTさんの歌声の大きな魅力と言えば、低域成分の多い点ではないでしょうか。

基本的にどの音域においても、低域がしっかり鳴っている印象です。

この印象を与える要因の一つに、低音域の音を出す際はしゃくりを伴わせることにあると思われます。

下記の赤字の部分を注意して聴いてみてください。

「そう俺はゆめを掴む者野望のためかたなをあかく染める」

該当部分は一連のフレーズの中でも音程が低い方であり、いずれもしゃくりながら発声していないでしょうか。

逆にしゃくっていない部分を改めて聴いてみると、意外と低音ボイス感は感じられない気がします。

なので基本的には喉仏は特段下げず、低音を発声する際にしゃくりを併せるようにしましょう。

また、全体的に鼻に掛かった声かと思われるので、少しだけ開鼻させると良いかと思います。

「何を犠牲にしても天下を取る」の「何を」が特に分かりやすいです。

語尾の処理としてフォールが多いかと思います。

さらに単に音程を下げるだけでなく、下記のように

「そう俺はゆめを掴むもの⤵ぅ野望のため刀を⤵ぉ赤く染める⤵ぅ」

「戦国のぅ世が世であるからぅ何を犠牲にしても天下を取る」

と、フォールの最後にうっすらとですが母音を発音されているので、この点も意識すると良いでしょう。

Aメロの段階でもいくつか見られますが、Bメロで特に使われているのが、音の入りに一瞬だけ裏声を混ぜるテクニックです。

「なにもかもかえりみずに」や「おのれのみじゅくさを知り」などが分かりやすいですね。

裏声入りと対となる裏声終わり（いわゆるヒーカップ）もたまに（サビの「残酷な戦のあと」や「俺たちは敗れたひと」など）使っているようです。

ヒーカップに関しては、曲調が盛り上がっている場面で見受けられるので、ここぞというときに使うと良いかと思います。

GACKTさんの裏声ってすごい綺麗ですよね。

まるで女性の声のようです。

このような裏声は喉仏を上げて、呼気をできるだけ少なくすることによって発声できます。