椎木知仁の発声
椎木知仁の特徴
- ちょいと枯れた感じの声
- 素直な歌い方
ちょいと枯れた感じの声
ちょいと枯れた”感じ”じゃなくて、普通にちょいと枯れた声ですかね。
「枯れた声」とはいえ決して聴き苦しいわけではなく、むしろ良い味が出ているかと思います。
スラッとした体形に柔らかい顔立ちという中性的なビジュアルとは対照的に、前述した枯れた声から男らしい印象も受けます。
基本的にはめちゃめちゃクリーンな声ではなく、うっすらハスキーな声になっていないでしょうか。
さらに高音域へ向かうに従い、枯れた音(ノイズ)が鳴っていますね。
このことから声帯はやや強めに閉めて、仮声帯にもそれなりに力を入れている状態であると考えられます。
やや強めに閉めた声帯の閉め具合を、できるだけキープするようにしましょう。
高音域になるほど声帯の閉鎖が難しくなっていくかと思いますが、それでも声帯の閉鎖具合キープしようとすると、段々と声帯や声帯の周りに力が入っていきます。
声帯の周りに力が入る=仮声帯(声帯と隣接しています)に力が入るので、結果的にノイズが勝手になります。
素直な歌い方
巷にはビブラートやしゃくり、フォールやフェイクなんてボーカルテクニックがはびこっていますがね。
椎木さんは決してそのような小細工は使っていません。
また、映像を観た感じ、口も大きくハキハキと動かしている方かと思います。
なので、子音や母音の自然な口や舌の形を邪魔したり操作せず、ストレートに、真っすぐと、素直な歌い方を心掛けると良いかと思います。
ちょっと哲学的な言い方をすれば「何もしない」って感じです。
歌うことにある程度慣れていたり上達し始めの人は、上述したテクニックをたくさん使いたくなってしまったり、癖になっている場合が多々あります。
頻繁にカラオケに行って(さらにヒトカラもして)いるような人は、そうした傾向にある可能性が高いので、歌う際にわざわざ「何もしない」という意識を心に留めておくことは、一見「いらねぇだろ」とも思いますが、意外と大事なことでもあると思います。
まとめ
- 声帯をやや強めに閉鎖&仮声帯にもちょい力を入れる
- 余計な装飾は極力付けない