山下達郎の発声
山下達郎の特徴
- クリアな声質
- 唯一無二の山下節
クリアな声質
山下さんの声ってカラッと晴れた夏のビーチによく似合う、清涼飲料水のようなクリアさですよね。
そのクリアさを保つために、喉仏は中央より下げないようにしましょう。
加えて全体的に鼻にかかった声質に聴こえるので、軽めに閉鼻しましょう。
母音がア段のとき、特にサビの「あんめにぬーれなーがらー」で鼻の響きが強く表れています。
また、歌いだしの「ゆうだちいのプール」や「しぶきを上げて」などに表れているような、金属的で抜けの良い音を全体的に鳴らすよう意識すると、より達郎感が出せます。
この金属的な響きは、
- 母音がイ段
- 喉仏を上げ気味
- 前歯の少し後ろに声を当てる
これらを意識すると出しやすくなります。
唯一無二の山下節
このポイントさえ押さえれば、声質はともかくかなり山下さんぽくなります。
まず全体を通して語頭の子音をしゃくり気味にする点です。
分かりやすいイメージで言えば、子音をゆっくり、恐る恐る発音するとそれっぽくなります。
並びに、子音にくっついた母音を再度発音する特徴も見受けられます。
歌いだしで言えば、
「なみぃ うつぅ ゆぅだちぃの ぷうる しぶぅ きをぉ あげて」
のような箇所です。
サビに近づくにつれ子音と母音の間を滑らかにしているためか上記の特徴が薄らいでいますが、この母音の扱い方を全体的に駆使すると良いかと思います。
また、再発音する母音の前にhを付けることが多いように見受けられます。
先ほど挙げた歌いだしを例に出すと、
「なみぃ うつフ ゆフだちぃの ぷフるフ しぶぅ きヒをぉ」
のようにです。
その他の山下節の特徴として、
- 母音がア段とオ段は特にしゃくり気味
- 母音がア段とオ段のときは母音の終わりに”ン”が付き気味
- 母音がア段とオ段のときに閉鼻声の特徴がよく表れる
- 母音がイ段の時に金属的な響きになることが多い
- 語尾の長さを短めに切る場合が多い
などが挙げられます。
もちろん全てが必ずそうである、というわけではありません。
そうした場合が多いぐらいのニュアンスです。
本当は上記の箇条書きの特徴も該当の箇所を挙げるべきですが、数が多くて手間なので(笑)省略します。
上記のポイントを意識しながら、音源を聴いてみてください。
簡単に言えばねっとりとレガートに、くどくどしい発音で歌いましょう。
まとめ
- うっすら閉鼻声&金属的な響きをできるだけ出す
- ねっとりした歌い方を意識する