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西島隆弘の発声


西島隆弘 | Wikipedia

西島隆弘の特徴

クリスタルボイス

R&Bっぽさがほんのり

あごを動かしながらビブラート

クリスタルボイス

淀みが全く無い、抜けの良いクリアな声質をされていますね。

形容するなら透明度の高いクリスタルのような声です。

話声からしてあの声なので、にっしー以外の人間がにっしーボイスを出すのは不可能に近いです。

にっしーに「どうやって声出してるの?」と聞いても、「普通に歌ってるだけだよ」と返ってきそうです。


にっしーのクリスタル感は「キーン」と響かせる部分を作るのが鍵と睨んでいます。

『出逢いのチカラⅢ』で言えば、サビの「出逢のチカラで、めぐ会えたから 心に浮かぶ想出は」など。

他の部分に比べて「キーン」というか「ツーン」というか「ビーン」とした響きになっていないでしょうか。

02:59からの覚醒後は全体的にキーン度が上がりますが、その中でも特に「そっと手を繋で」がキーンとしているように聴こえます。

要約すると、

  • 音程が高め
  • 母音が『イ段』
  • 声量を上げる

以上の条件が揃うとキーンが発生しやすくなります。

そのほか体感的に追加条件として、

  • 喉仏は上げ気味に
  • 少しだけ閉鼻

も加えるとよりキーンさせやすいです。

上記の条件はキーンしやすいというだけで絶対条件ではありません。

01:24の「伝てくるんだ」は母音が『エ段』ですがキーンしています。

ただ、この箇所は「母音が『イ段』」以外の条件が当てはまるので、キーンしているのではないかと。

R&Bっぽさがほんのり

母音と子音を分離させたり、語尾に細かい音符の動きを足したりとR&B的な要素を全体的に散りばめています。

ただし、リズムや譜割りはほとんど崩していません。

こうすることで、R&B感を感じさせつつ押し付けがましくない、心地の良さが形成されているのではないかと思われます。

ので大枠を保ったまま枠内で自由に歌う感覚を持つと、にっしーのような丁度良い加減を演出できそうです。

あごを動かしながらビブラート

ビブラート掛ける際、程度には差がありますがあごを一緒に動かしています。

ビブラートの出し方の方法の一つとして、「母音を連続で速くレガートで発音する」という方法がありますが、あごを動かすことでこの方法のビブラートがやりやすくなります。

また、母音を都度発音する意識で出すビブラートなので、クレッシェンド・デクレッシェンドを効かせやすいです。

実際に03:28からのロングトーンでは段々と強い「え」を発声することで、クレッシェンド感を演出しています。

ただし強い音を出そうとすると、一音一音をはっきりと発声してしまいがちになります。

一音一音をはっきり発声してしまうとレガートが難しくなり、滑らかさの無い切れ切れなビブラートになってしまいます。

03:28からのロングトーンでのビブラートも後半の強い「え」が並ぶことによってレガートが困難になったためか、段々と「ぅえ」になっています。

恐らくですが、あのまま強い「え」だけを並べると「え・え・え・え」と切れ切れになってしまうので、「ぅ」を加えて隙間を埋めようしているのではないかと思いました。

「ぅ」の追加は無意識だと思いますが。

まとめ

  • 「キーン」させる
  • R&Bっぽい歌い方をしつつもリズムはタイトに
  • ビブラートの速さや強さはあごの動きで調節