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2003年11月01日(土)
「11月の映画マラソン」 ![]() 今月もやってきました、月に一度のお楽しみ。映画マラソン。今回は5本観ました。先月はホークス優勝のおかげで割引デーが3日間もあって小分けで観たので一日に5本はちょっと久々なかんじです。朝の10時から23時過ぎまでほとんどずーっと劇場にこもりっきりだったわけですが全然平気でした。あーあ、すっかりそーゆー体質に(苦笑) それにしても割引デーが土曜日と重なってすっごく人が多かったです。人気作は昼頃にはソールド・アウトになっていた回も結構ありました。ガラガラ過ぎる劇場もイヤですが多すぎるのもナンですね〜。 あと、観たかった映画が前日に終了してました(泪)。サービスデイ直後に公開が始まると客入りの悪い作品は次のサービスデイを待たずに終わっちゃうんです。ロングランとは言わんけど、どーにかギリギリでも間に合って欲しかった〜。11/5に始まるマトリックスとかは余裕で12/1以降もやってるでしょうね。これが不人気作なら1週間後にはガクンと上映回数が減って2週間後には姿を消す可能性も。単館ならいざしらず人気優先のシネコンだと仕方ないかもしれませんねえ。 だから映画マラソンの優先順位は「そろそろ終わりそうな作品」「どーしても観たい作品」「それらの作品に重ならない丁度良い時間にある作品」となります。案外3つ目の理由で全然期待してなくて予備知識もゼロで観た作品が拾い物の事が良くあります(笑)。こと映画に関して宣伝と世間の評判ほどアテにならないものはありませんね。趣味と感性の似通った友人の話しが一番参考になります。って事でわしと感性が近い人(極少)ぜひ参考にどうぞ! さて5本の内訳です。 ■キル・ビル Vol.1 ■マッチスティック・メン ■リーグ・オブ・レジェンド ■ティアーズ・オブ・ザ・サン ■死ぬまでにしたい10のこと 珍しく全部洋画です。この中で一番面白かったのは・・・、キル・ビルとマッチスティック・メンと死ぬまでにしたい10の3つが僅差で首位争いってところでしょうか。あと2つもそれなりに楽しめました。大外れがなくて良かったです。 それではいつものようにあらすじ&感想を書いていこうと思います(観た順で)。ネタバレの場所は反転して読むように背景と同じ色で遮蔽しておきますのでご安心を〜。(例:ネタバレ「こんなかんじです」←「こんなかんじです」と書かれています)。あ、携帯から読んでる人はフツーに見えてしまうのでネタバレが心配な方はお気をつけください。 ■▲ キル・ビル Vol.1 クエンティン・タランティーノ監督の趣味丸出しの怪作です。チープなところ、怪しい日本語、すべて確信犯ですね。宣伝で「タランティーノが映画を殺す」なんて言ってて「おいおい映画を殺してどーすんの」と思いましたが観ると本当に・・・(笑)。個人的にはかなりウケました。そう、面白かったとか感動したとか言う言葉ではないですね。ウケました。コレです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() タイトルにVol.1とあるように2が来年の春に公開されます。なんでも長くなったから二つに分けたとか。今回いいところで終わってます。どおりで宣伝で流れていた映像(ふわっと飛び上がって刀の上に立つシーンとか)が無かったと思いました。次回楽しみです。 それにしても今回は洋画ばっかりでアニメも邦画も観なかったのにこの一本のお陰でかなりバラエティに富んだ印象に(笑) ■▲ マッチスティック・メン ニコラス・ケイジが主演のヒューマン・コメディ(かな?)。 あらすじです。主人公のロイ(ケイジ)は神経質だが凄腕の詐欺師。病的な潔癖症の持ち主で最近症状に拍車がかかりまともにヤマも踏めない状態に。そこで相棒のフランク(サム・ロックウェル)が精神分析医を紹介する。医師の助言もあり別れた女房の元にいる生まれてから一度も会ったことのない娘に会いに行く。そこから娘と奇妙な共同生活が始まったりロイの生活は次第に変化していく。精神も少しづつ安定を取り戻し、フランクと共に再び大きなヤマをふむことに。しかし思わぬ展開で娘を仕事に巻き込むことに。果たして繊細かつ大胆な手口で詐欺は成功するのか?またその意外な結末とは?・・・といったところ。 だましだまされの展開が非常に面白かったです。正直カンの良い人は途中でオチが読めちゃったりするかもしれません。でもたとえオチに察しがついたとしても楽しく観れる映画だと思います。脚本がしっかりしてるって事なんでしょうね。誰でも安心して楽しめると思います。なかなか素敵な娯楽作品です。 主演のニコラス・ケイジは好きでも嫌いでもなかったのですがこの作品を観てちょっと株があがりました。チックの演技とかとてもうまいです。コンフェッションの主演が印象的だった相棒役のサム・ロックウェルも良い味を出しています。 実は、数日で公開が終了だったので「じゃ観とくか」程度だったのですがアタリでした。おすすめです。 ![]() ■▲ リーグ・オブ・レジェンド -時空を超えた戦い- ショーン・コネリー主演の「ファンタジー・アクション・アドベンチャー」だそうですがなんじゃそら(笑) とりあえず、あらすじです。時は1899年。電報はあるけど電話はまだ無いって頃が舞台。驚異の技術力と巧みな戦略で世界各地を襲う犯罪者集団が横行し疑心暗鬼に陥った国々は大戦へ向かおうとしていた。そこでそれを阻止するべく集められたのがいずれも腕に覚えのあるヒーローたちだった。アラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)、ネモ、ジキル、スキナー、ミナ、グレイ、トム・ソーヤー、の7名こそがファントム率いる謎の犯罪集団を倒すために結成されたザ・リーグであった。果たして彼らはファントムを倒し世界を救える事ができるのか?・・・といったところ。 ザ・リーグの顔ぶれを見ると読書家の方はピンとくると思いますがどれも19世紀末が舞台の物語の主人公です。どうやってその面々を同じ物語りに登場させるのか?と言うところにかなり期待をしていたのですが、どーやらそう言う架空の人物が全員もともといる世界だったよーで。ちょっと拍子抜けしました。サブタイトルの「時空を超えた」にすっかりだまされた形ですね。別に劇中で時空を超えるのでもなんでもなかった。ま、好きな物語の人物を一緒に出したいと言う気持ちは良くわかります。 んで、それぞれの作品を読んで知ってるほうが楽しめるのかどうかと言えば微妙ですね。読んでるとイチイチつっこまずいられないし、かと言って全然読んでないとさっぱりわからないネタもあるんで。 例えば、ネタバレ「ある人物が登場したとき「滝に落ちて死んだはずでは?」と言われます。これはコナン・ドイルのある作品を読んでいなければ全く意味不明な言葉です。幸いわしは知ってましたがその人物を知らない人は全然「おーっ」と思わないですよ。」 とか、ネタバレ「ノーチラス号が太陽光を使って蓄電しているシーンがありましたが原作では海中の電解質の成分を発電に利用しているのです。確かガルバーニ電池とか。そのベルヌの発想がスゴイのにそれを無視するとは原作ファンはカチンときます。」 ネタバレ「ま、そこは甲板でのシーンを作るために必要な演出だったのだろうと許すとしても、弾道ミサイルみたいなものまで装備しててはイカンでしょう。ノーチラス号が。」・・・あ、原作のファンなのでちょいと色々つっこんでしまった(汗)。ってな具合な訳です。ミナ・ハーカー(ドラキュラのヒロイン)とドリアン・グレイ(ドリアン・グレイの肖像の主人公)が旧知の仲ってあたりまでなら半不死同士で長生きだとそら知りあう可能性も多いだろうな、とどーにか納得しますが。 ま、コネリーの御大も頑張って元気にアクションをこなしてらっしゃるし特殊効果やアクションもそれなりに楽しいしあまり深く考えずに観ろってところですね。 ■▲ ティアーズ・オブ・ザ・サン ブルース・ウィリス主演の戦争物。 あらすじ。米国海軍特殊部隊のウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)とそのチームは任務成功率100%を誇っている。今度の任務はナイジェリアの内戦地区から米国籍の女医を助けだすというもの。しかし女医のリーナ(モニカ・ベルッチ)は難民と共に脱出をするのでなければここを動かないと言う。一度はリーナをだまし強引にひとりだけ助け出そうとしたウォーターズだが良心の呵責に捕らわれ引き返し難民と共に脱出を試みることにする。しかしその決断が思わぬ危機を招くことになる。・・・ってところです。 お話もそれなりに作られてるし戦闘シーンもまずまず迫力があります。ただちょっと米国=正義の図式が強すぎて鼻につきます。リベラルに描こうとしているところもあるのですがそれが余計に鼻につく・・・。でも惜しいんですよねえ。もっと脱出劇と戦闘に特化した作りにしたら良かったかも。むしろそのほうが殺し合いの虚しさや人の高潔さが引き立ったのに。ヘタにヒューマン・ドラマにしようとしたところがマズかった。 あとブルース・ウィリスは強すぎる男を演っちゃダメですね。ダイ・ハードみたいに普通に毛が生えた程度のおっちゃんが良いです。 ■▲ 死ぬまでにしたい10のこと あらすじ。主人公のアン(サラ・ポーリー)は23才で二人の娘を持つどこにでもいるような女性。夜は清掃の仕事をし失業中の夫も仕事をみつけた。ちょっと口やかましいけど母も隣りに住んでいて娘の世話など色々助けてくれる。多少貧しいけど平凡な家庭と生活はずっと続くように思えた。しかしある日気分が悪くなり病院で検査を受けると意外な結果を知らさせる。治療の施しようのない末期ガンで余命2ヶ月だと。アンはショックを受けながらもそれまで流されるように生活してきた自分を振り返る。そしてノートに「死ぬまでにしたい10のこと」を書く。そして病気の事は誰にも告げずに生活を続ける。残された時間はとても少ない。果たして彼女は残された時間をどのように過ごして行くのだろうか・・・といったところ。 派手な演出はなくどちらかと言うとたんたんとした内容ですがそこがまた胸を打ちます。脇を固めるキャラクターのそれぞれのバックボーンがそれとなく分かるようにしてあってアンの死んでしまった後も続いていく世界が想像できるとてもうまい作りです。娘の18の誕生日までのメッセージをテープに吹き込むシーンなどちょっとあざとい演出もありますが正直グッときました。my life without meが原題です。「私のいない生活」ってかんじでしょうか。ともすると重く悲しい内容になりそうですが決してそうしていません。見終わったあと悪くない意味でちょっと切ない気持ちにはなりました。良い作品だと思います。 ![]() |