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2003年09月03日(水)
「9月の映画マラソン」 今月も映画マラソンを決行し、完走(?)しちゃいました。 計6本観ました。 朝の9時過ぎに家を出発して帰宅したのが夜の0時過ぎ。 その間、ほとんど休憩ナシで映画を観続けた事になります。 しかしそんな荒行ももはや全然平気なんですけど・・・。 恐ろしいことです。 さて、せっかくなのでいつもどおり感想(みたいなもの)を書きたいと思います。 趣味の似通った某友人には「とても参考になる」と評判なんですけどね。 一般的にはどーなんだか。 とりあえず強烈なネタバレには背景と同じ色の文字でこんなかんじ→「あ・・・。携帯からは見えるかもしんない(汗)。」で遮蔽しているので安心してください。 反転したら読めます〜。 ■風の絨毯 飛騨高山のお祭りの山車に使用されるペルシャ絨毯をめぐるお話。ペルシャ絨毯の用意をまかされた誠(榎木孝明)は娘のさくら(柳生美結)と共にイランへ絨毯を受け取りに行くが手違いで依頼した製品はまだ完成していなかった。慌てて絨毯作りにとりかかるが果たして祭りに間に合うのか?と言った内容。さくらに思いをよせるようになる現地少年ルーズベとの交流なども描かれる。 ペルシャ絨毯と言ったらバカ高い値段で売られていますがこの映画で初めて作り方を知って納得しました。縦糸に毛糸をちょこっと引っかけてはチョン切る引っかけてはチョン切るの繰り返し。すっごい地道で時間のかかる作業です。むろん高い技術力も要求されます。機械を使用しない昔ながらの製法って大変です。 そしてイランはイスラム教圏。風俗や習慣もとても日本と同じアジアとは思えないくらい違います。よくアメリカ映画なんかでヘンテコリンな日本が出てきますが、この映画もイラン人から観たらツッコミどころ満載のイランの描き方をしているのでは?と思ったのですが、話しによるとイランでも上映されて大ヒットしているとのこと。ってことはそんなに突拍子の無い描き方でもないんですね〜。なんか強烈なイラン人キャラ多かったです(笑)。普段あまり馴染みのない世界の様子が描かれているだけでも面白かったです。 あ、それと工藤夕貴さんも出演されているのですが実はあんまり好きな役者さんではありませんでした。でもすっぴんメイクとか素朴な演技とか意外と感じが良かったです。化粧しないほうが好きかも。工藤さんが米国SFテレビドラマ「エンタープライズ」のサトウ役のオーディションを受けて不合格だったと言う話しを聞いた時はそのシリーズのファンだったわしはホッと胸をなでおろしたものでしたが、もし合格してたらそれはそれで別に良かったかな〜、なんて思いました。もちろんリンダ・パクのサトウをみたらもう他の人のサトウは想像できませんが。でももし工藤さんだったら日本でももっと注目を集める作品になってたかも。 ■ゲロッパ! まず本編に先だって挿入歌を歌っているグループの5分ほどのビデオクリップが流れました。その監督ももちろん井筒さん。しかし・・・。この人ミュージック・ビデオ・クリップの作成は向いてませんわ。出来よろしくありません。本業の映画監督で頑張ってください。はい(^^;)。 「ゲロッパ!」ですが英語で書くと「Get up!」です。言わずと知れたジェームス・ブラウン御大の名曲「セックス・マシーン」の一部です。確かにゲロッパ!と聞こえないこともないですがそれをタイトルにするセンスは好きです(笑)。 内容です。数日後に出頭して刑務所に入らなければいけない羽原組長(西田敏行)だが、いくつか心残りがあった。25年前に生き別れになった娘かおり(常磐貴子)の事と大好きなジェームス・ブラウンの名古屋公演だ。そこで羽原の舎弟金山(岸部一徳)は収監前にJBに一目合わせようと子分にJB誘拐を命じる。さてJBの誘拐は成功するのか?生き別れの娘との再会はなるのか?と言ったところ。 無理な展開やハテナなところは沢山あるけどそこを強引にやっちゃうのが井筒さんの特徴ですのでそれがイヤな人は観ない事です。こまかい事は気にせず勢いで観るのが楽しむコツと言えましょう(爆)。 ちなみに本物のJBは一切出演していないので悪しからず(笑)。キャストで言うと金山の子分役のひとりを桐谷健太と言う人がやってますが良く知らないのですが面白い人ですね。気に入りました。あとラサール石井さんと小宮孝泰さんは出演してるのに渡辺正行さんは出てません。あと一歩でコント赤信号全員出演だったのに。惜しい(笑)。壬生義士伝にも出てた塩見三省さんも出てますね。この役者さんも好きです。あまりにちょい役で残念でしたが。 そうそう藤山直美さんも少しですが出演されていました。この人大好きなんですよね〜。とってもキュート。以前トーク番組に出演されていたのを拝見したのですが頭が良くてユーモアもあって何に対しても真摯。素敵な女性です。しかしウチの母が藤山直美さんを初めて見た時に発した一言は今でも忘れられません「うわっ。(父親の藤山寛美さんとあまりにそっくりな顔で)かわいそー!」(爆)。 ■HERO 英雄 秦の始皇帝とその命を狙う刺客たちの物語。出演はジェット・リー、トニー・レオン、マギー・チャン、チャン・ツィイー、ドニー・イェン、チェン・ダオミンなど有名どころが勢ぞろい。チャン・イーモウ監督らしい迫力のあるこだわりの映像美が見事な作品に仕上がっていました。過剰な演出や見飽きてきたワイヤーアクションにはかなり食傷ぎみな昨今なのですがこの作品は許せるレベルでした。雄大なロケ地や大勢の兵などが映画を観たな〜、という満足感を与えてくれました。はっきり言って「ビデオでみたらいいや」って作品の多い中、これは是非劇場で観て欲しい作品です。1800円を出す価値はあります。(1000円で観ましたが・笑)もう一回くらい見に行ってもいいかな〜、って気分です。 途中でなんか日本的な太鼓の音がすると思ったのですが最後クレジットをみたら案の定「鼓童」でした(笑)。 それから衣装デザインは世界の第一人者ワダエミさんです。チャン・イーモウ監督が黒沢映画のファンで黒沢組のワダさんの参加を強く希望したようです。実はワダエミさんは演出家の和田勉さんの奥さんだったりします。なんかすげー夫婦だ(笑)。 正直歴史ファンからすると「その時代でその衣装はないだろう」とか「その武器はあと3世紀ほど後にならないと発明されないよ」とかツッコミどころは満載です。ただ史実をふまえているとは言え、かなりファンタジックな作りだったので割り切って素直に観れました。ま、あんな超人的な能力をもった刺客がいたかどうかは別として贏政(始皇帝の本名。知らない人結構多いです・笑)を暗殺しようと企んだ人間がかなり多かったのは事実ですもんね。事実、始皇帝の第3回目の巡幸の時に河南陽武県の博浪沙で、張子房(後の漢の謀臣)が力士を雇って暗殺をしかけた記録などが残ってますしね。 あと、わし的楽しみ方。セリフもないただ映ってるだけの側近でもちょっとエラそうな奴を見つけると「もしかしたら呂不韋かな?もう失脚して李斯の時代かな?いや、趙を滅ぼした後みたいだから呂不韋な訳はないか。でも始皇帝役の役者と顔似てるんだよな〜。」などと勝手に推測や想像をしながら観ると楽しさ倍増です(笑)。「そうかー、飛雪(フェイシュエ:マギー・チャン)と残剣(ツァンジェン:トニー・レオン)は亡国の趙の人間なのかー。そーいや秦は趙を滅ぼす前年に韓を滅ぼしたはずだからあの大勢の兵士の中には併合された韓兵もいてその中には張良の関係者もいたかもな〜」とか(爆)。多分なんのことかわからないと思いますが(^^;)。興味ある方はとりあえず子楚(後の 荘襄王)と呂不韋と贏政の関係あたりから調べたりしたらおもしろいかも。あ、話しがすっげーソレてますね。映画とは直接なんの関係もございません(苦笑)。 感心したのは監督自ら語っていますが「チン・チー・シュー・ホア」(筝・碁・書・画)を念頭に置いて作品を作っているところ。この四つは中国の芸術の根幹を成しています。巧みに取り入れられたこれらの要素は作品に深みを与えています。 白状すると映像には期待してたもののストーリーにはそこまで期待して無かったんです。でも予想よりかは面白かったです。 よーするに劇場に観に行って損はしない作品って事ですね。はい。 ■ワイルド・スピード×2(吹替) 2001年公開の第一作の続編。実は第一作は観てません。観た大きな理由のひとつは丁度よい時間にあったから(爆)。結論から言うと前作知らなくても全然平気です。ちゃんとこれだけで話しは通じるようになってます。前作との比較は出来ませんが普通に観れました。あらすじは公道レースに興じる元警官の主人公が警察からの依頼で捜査に協力する、ってかんじです。主人公は悪者のところに潜入しますがもちろん高テクニックのドライバーとして雇われる設定です。公道レースのシーンから始まって車を横取りする賭けのためにひとレース、採用テストのためにひとレース、と言ったようにレースばっかりやってる映画です(笑)。基本的にレースのスピード感などを楽しむ映画だと思います。ストーリーはよくある映画のパターンというかかなり普通かもしれません。ちなみに吹替版で観たのはある意味正解でした。基本的に洋画は字幕派なんですけどこのテのスピード感が命の映画で字幕と画面のふたつに注意を払って観てるとあんまり楽しめませんからね〜。スピード感命系の作品はまず吹替で観て内容やセリフをあらかた把握したあとで字幕で原語版を楽しむ、ってパターンをときどきやります。ま、気に入った作品だけですが。これはそこまでではなかったかな〜。あと車好きが観るとまた違った感想があるんでしょうね。そっち方面はあんまし強い興味があるわけでもなく詳しくもないので何とも言えないのです。それからサブキャラでデヴォン青木が出演していましたがこの人の顔って特徴ありますよね〜。これって美人・・・なんですか?(謎) ■ファム・ファタール カンヌ映画祭のシーンから始まるし音楽が坂本龍一だし、芸術映画っぽい中身を想像していましたが全然違いました。冒頭のダイヤを盗むシーンはまんまアクションだし途中からはサスペンスやミステリーも加わるかんじ。一応はサスペンス映画と言うことです。あらすじは窃盗団の一員の主人公の女が仲間を裏切り逃走。悪女の顔や清楚な顔を使い分け新しい生活を始める。ひょんなことから彼女を狙うパパラッチが現れたり服役を終えた窃盗団の元仲間がつけ狙ったり・・・、さて盗んだお宝はどうなるのか?彼女の今後の運命やいかに?と言ったところでしょうか。ネタバレ「途中でひどい夢オチがあります。でもこれがないと物語は成立しないし痛しかゆしかな。」ちょっとした話しや小道具が細かく伏線のようにちりばめてあって最後の最後でバチっと決まる・・・というのを目指して作ったんだろーな、と思います。その意図はくめるんだけどそこまで効果的には決まっていない印象。でも映画としてそれなりの水準はクリアしていると思います。観る人の好みでも随分違うと思います。ネタバレ「可能性のストーリーを夢以外でうまく表現できてればもっと良かったんですけどね〜。夢オチを別に気にせず観る人も大勢いると思いますがわしは苦手なんです。オチのつけ方で夢オチは最悪、と長年頭にインプットされちゃってるところがあるんで(^^;)。よーするに夢オチのある物語でわしを納得させようと思ったらそれ以上のウムを言わせない圧倒的な面白さがないとダメってわけです。これは可もなく不可もなくってレベルですかね。」 ■コンフェッション 有名なテレビ・プロデューサーのチャック・バリスは高視聴率番組を続々と世に送り出す一方で秘密の裏の顔も持っていた。なんとCIAに雇われた暗殺者だったのだ。 チャック・バリスは実在のテレビ・プロデューサーで、有名な「ゴング・ショー」や「デート・ゲーム」といった番組を作った人です。これは彼の自伝を元に作られた映画らしいです。主演のサム・ロックウェルいいですね。ドリュー・バリモアもチャリエンよりよほどチャーミングな気が(笑)。監督はCIAの連絡員役で出演もしているジョージ・クルーニー。初監督とは思えない良い仕事をしていると思いました。番組制作と暗殺稼業の全然違うふたつをバリスのキャラを交えてうまく連動させ表現しています。オチも嫌いじゃないです。ネタバレ「最後の最後に本物のチャック・バリスが登場するんですけどね。ちょっと皮肉っぽいラストが好きです。」60年代から70年代後期が主な舞台で流れる音楽も好みでした。ザ・フーの使われ方とか面白かった(笑)。エンディングのスタッフロールのBGMが途中から暗ーい曲に変わってそのまま終わりましたが何かの暗喩だったのかな?そのあたりはよく分かりませんでした。そうそう、バリスが劇中で「全米3位までなった曲を作ったんだ」と何度も自慢している曲ってフレディ・キャノンのパリセイズ・パークなんですよね。知らなかった〜。そーいえばビーチボーイズがフレディ・キャノンのカバーしてたけどパリセイズ・パークはやってませんでしたっけ?あ、ダメだ。音楽やら歴史やら好きな話しになると暴走しちまいます(爆)。自粛。 ■■■■■■追加(?)■■■■■■■ 正確には8月の終わりに観たので9月ではないんですけど3本ほど感想の追加です。 映画のスタンプカードのポイントが無料で1本観れるだけ溜まっていたのですが期限が迫っていたため慌ててマラソンの数日前に観に行きました。 結局ここ3日で9本ですか・・・。 もしかしてわしって映画バカかも(笑)。 ■天使の牙 B.T.A 頭を撃ち抜かれて死亡した麻薬王の愛人の体に全身を撃たれて殉職した女性刑事の脳が移植された。強制的に他人にされ、その秘密は誰にも打ち明けることは許されない。たとえそれが恋人の同僚刑事であっても。苦悩を抱えたまま女性刑事は麻薬王の元に潜入捜査にでかける。 なんか深夜にやってるB級、C級のVシネマでも観てる印象でした。キャストをそろえたり映像に凝ろうとしていたり努力の跡はあるんですけどね〜。イマイチ乗り切れなかったです。ごめんなさい。中途半端な奇想天外さが命取りだったよーな。大沢在昌さんの原作小説を読んでないません。もしかして原作ファンに向けた作りだったのかな?読んでないと楽しめないとか。あるいは小説を正直に映画化しすぎたとか。どちらにしろ原作読んでないんでなんとも言えませんが一本の映画としてはかなり不十分な出来だった気がします。VシネマにはVシネマの良さというものがありますがこの作品にはそーゆー良さもありません。ま、Vシネじゃないんだから当然ですが。Vシネと割り切ってVシネ用に作ったほうが成功したんじゃないかなあ。無責任な感想です。麻薬王役の萩原健一の存在感はなかなか面白いんですけどね。とりあえず無理に劇場で観る必要はないですね。ビデオ化を待って観てもなんら支障なしです。 ■パイレーツ・オブ・カリビアン 〜呪われた海賊たち〜 エリザベスは子供の頃海で気を失ったまま漂流するウィルという少年を助ける。ウィルはバルボッサ率いる海賊団が血まなこで探すメダルを持っていた。やがてふたりが年頃になったころ町にバルボッサ率いる海賊団が攻め込んでくる。そこにカリブ一帯で有名なお訊ね者の海賊船船長のジャック・スパロウも加わりメダルと呪いと海賊団をめぐる大冒険が始まる。 なんでもディズニーランドのカリブの海賊というアトラクションが元らしいですね。ディズニーランドには一度も行ったことないのでどのようなものかは知りませんが。物語は往年の海賊モノの王道を行くような作りですね。海に嵐にフェンシング、宝物にヒロイン・・・。ひとつひとつの場面のアクションはスピード感があるのですがストーリーは意外と展開が遅い印象でした。いや、よくある展開なのでそう感じただけかもしれません。王道を踏襲するところの弱点の部分でしょうかね。出尽くしてる。展開に対して時間使いすぎのきらいもあります。もっと絞ったり省略したらさらに面白くなったと思います。ジャック・スパロウ役のジョニー・デップが楽しいですね。隈取りのように見えるまぶしさ防止のチャコールが最高っ(笑)。指輪物語のレゴラス役でブレイクしたウィル役のオーランド・ブルームもまずまずです。エリザベス役のキーラ・ナイトレイは「ベッカムに恋して」でブレイクしましたがファントム・メナスのアミダラの影武者役もやってたんですね。知らんかった〜。 ■10日間で男を上手にフル方法 女性誌でHow To物担当のアンディは「10日間で男を上手にフル方法」と言う特集をすることに。フルためにはまず男を捕まえなくてはならない。アンディはあるバーで偶然ベンと出会いターゲットに決める。ベンはベンである大きな取引のためにアンディと付きあい恋人としてパーティに連れていくという賭けをしてしまう。10日でフラれなければいけないアンディと何が何でも別れる訳にはいかないベンの奇妙な交際が始まる。アンディはベンにフラられるために色々ヒドイ事を仕掛けるのだがベンは我慢強く付き合い続ける。やがてふたりは本当に惹かれあってゆくのだが、さて・・・。といった内容。 軽いラブコメなのでお気楽に楽しめます。暗い作品や重たい作品、或いは豪華な超大作なんかを続けてみているとこーゆー軽いのもたまにはほっとします。撃ったり斬ったり殺したりってのがありませんからね(笑)。しかしアンディ役のケイト・ハドソンの笑顔ってとてもかわいらしいですね。顔自体はそんな好みでもないんですけど(笑)。 是が非でも観に行くべきだ!って言うほどではないですがこのテの映画が好きな人にはおすすめできると思います。 追加(9/11木) 北野監督ベネチア国際映画祭で監督賞受賞記念・・・と言うわけでもないんですけど映画ハーフマラソンを決行しました(笑)。 「座頭市」と、そろそろ公開が終了しそうな「ハルク」、公開を楽しみにしていた「名もなきアフリカの地で」の3本観てきました。 と言うわけで9月の映画感想の追加です。 ■座頭市 すべり出し好調と言う話しでしたので観客ギュウギュウを想像していましたがそこまでではありませんでした。さすが平日です。火曜に休めてよかったよかった(笑)。 座頭市そのものは説明の必要もないですよね〜。勝新太郎のあたり役で全部で26本の映画が制作されている大ヒット作品です。それを北野たけし監督がどのようにリメイクするか?と言うのが目玉ですね。一応内容を説明しますと時代劇です。目の見えないあんま(今で言うマッサージ師です。はい。念のため)の市(いち)という男が主人公。実は彼は居合抜きの達人で仕込み杖を自在に操ると無敵の強さを発揮します。そのため各地で用心棒に雇われたり悪人を斬ったりとドラマが展開していくわけです。で、北野版もそのあたりの基本はしっかり踏襲していると言えます。町を仕切るヤクザの銀蔵(岸部一徳)、銀蔵一家に雇われる手だれの浪人服部源之助(浅野忠信)、小作農のおうめ(大楠道代)と賭場通いをするその放蕩甥っ子の信吉(ガダルカナル・タカ)、幼いころ親を殺されて仇討ちを探すおきぬ(大家由祐子)おせい(橘大五郎)の姉弟、町の飲み屋の主人(柄本明)などのキャラクターたちがメインで話しは展開していきます。 市と源之助が中心となって話しが展開していくのかと思っていたのですがそうでもなかったです。ある程度スピード感もあるし仇討ち姉弟のエピソードなど色々入ってるので退屈はしないと思いますが散漫な印象も拭えません。市のキャラ作りは意外とアリだと思いました。と言うか勝新の市と違う方向性を出すにはこうしかなかったんでしょう。ただ殺陣は勝に遠く及びませんね。勝新の殺陣はあれだけで金を払って観に来て良かったと思わせる物ですから。そう簡単にあの域に達せられては困ります(笑)。しかしついつい勝新座頭市と比べちゃいますよねえ。ま、比べるなと言うほうが無理な話しで・・・(^^;)。わしはむしろ勝新の座頭市を一度も観たことない人の感想が聞きたい! そうそう北野作品には珍しく音楽が久石譲さんではなく鈴木慶一さんでした。実は昔から鈴木慶一さんは好きです。はちみちぱいやムーンライダースのCD結構持ってます。どんとさんとローガンズなんてバンドもやったりしてた人少ないだろーなあ(笑)。作品に合ってるかと言えば微妙な部分もあるんですがひとつの味になっていることは確かです。途中畑を耕すクワの音が音楽と融合するシーンなんかがあるんですがそのあたりはダンサー・イン・ザ・ダークの工場や電車のシーンのビョークほどの完成度はありませんね。まんまムーンライダースを使っても意外と合ったかな〜なんて思ったり。ネタバレ「ただ市を目あきにしてしまったのはねえ・・・。うーむ。目が見えないほうが見えるものが沢山あるっていうメッセージは分かるんだけど・・・。」 ■名もなきアフリカの地で 最初に断っておくと原作は読んでいません。映画館の予告で観たい!と思った作品です。(ちょっとディープ・フォレストを彷彿とさせるようなアレンジの)アフリカの音楽とアフリカの景色と少女の表情が良かったんです。あらすじとかは気にしていませんでした(爆)。 内容はナチの迫害から逃れてドイツからアフリカに亡命したユダヤ人の父母と少女の物語です。少女と現地の人間との触れ合い、すれ違いが生じ始める夫婦の関係、ドイツ人でありユダヤ人である事のアイデンティティー、さまざまな人間模様が交錯しながら話しは展開していきます。アカデミー賞で最優秀外国語映画賞を獲得したらしいです。ドイツ語、英語、アフリカの原住民語など飛び交いますがどれもよく分からないので参りました(苦笑)。一応字幕では原住民語などは"こんなかんじで"「"」で表現されてました。 見通しのきかない(ある意味盆地のような)土地で生まれ育ったので、もう、ただっ広いアフリカの大地が映されるだけでクラっときます。民族音楽が元々好きと言うのもあるのですがストーリーと言うよりも画面と音楽だけで不覚にもうるっときてしまったシーンが何ヶ所かありました。ストーリーもなかなか面白いです。ナチやユダヤ人を描いた映画は沢山ありましたが主な舞台がアフリカでこーゆー視点のは珍しいんじゃないでしょうか。イギリス領のアフリカで生きる敵対国であるドイツ人。ユダヤ系であるためドイツにいられなくなったのに薄れないドイツ国民としての強い意識。しだいにアフリカに馴染んでゆく少女。色々な出会いと別れ。こんな事書くとなんか小難しい内容を想像させてしまいそうですがそんな事なく観れます。 ■ハルク 人気アメコミの映画化です。むかし「超人ハルク」でテレビドラマでもやってましたよね。主人公のブルースは怒りが頂点に達すると全身が緑色の巨人「ハルク」に変身してしまいます。ハルクは超回復力や怪力を持っていて暴れまくります。ちょっとした「ジキルとハイド」みたいな話しです。今回の映画化ではハルクに変身するようになったそもそもの秘密を父親が握っていてブルースと父の話しもメインのひとつです。原作同様に恋人ベティとその父親でハルクを憎むロス将軍なんかが登場しますが唯一ハルクの正体を知ってる少年リック・ジョーンズは登場しませんでした。なんでや〜。納得いかん。つーのも実際に読んだハルクは最初期の物だけなんでリックとハルクのコンビのお話のイメージが強くて(笑)。 ブルースがハルクに変身するきっかけとなったのはガンマ線なんですけど映画は真実味をもたそうとDNAとかナノテクノロジーとかだして色々努力してます。ま、元がコミックスなんだから強引にとにかく「ガンマ線」なんだよ!で押しても良かった気が・・・。たとえばスーパーマンはクリプトン星のかけらでパワーを失いますがそこに科学的説明は無意味。そーゆーもんなんだよ!でいいんです。CGで表現されたハルクは原作の絵に良く似ています。それはそれでいいのですが現実味と言う意味ではちょっと・・・。そのせいでどう頑張っても現実味が湧いてきません。リアリティを大切にしたいのか荒唐無稽さを強調したいのか良く分からん作りです。昔のテレビのほうがブルース役の人が緑色を塗られただけがミエミエのチープなものでしたので逆に生々しくてリアリティがあった気がします。 それからコミックスを意識してコマ割りみたいに画面を分割して見せる編集もありましたが観にくくてしょうがなかったです。効果的とも言えないし失敗だったよーな気がします。映画なんだから。 万一次回作があるのならサベッジだけでなくグレイもぜひ出して欲しい。そしてウルヴァリンも!(爆)。実はウルヴァリンのマーブル初登場ってハルクなんですよね〜(笑)。たしかジャガーノート(Xメン敵役)とかも出てたんじゃなかったっけ?(ウロ覚え)。そーいえばカプコンの格ゲーでウルヴァリンやハルク戦ってましたね(笑)。 |