Search
XAのテスト
XAのテストです。
以下、テストの結果。
使用機材。
■OLYMPUS XA(F・ZUIKO 35mm 1:2.8)
■Kodak GOLD ASA100
![]()
1979年生まれのオリンパスXAです。
どこにでもある普通のコンパクトカメラと変わらない風貌ですがさにあらず。実は大変高性能なレンズと自由度の高いシステムを備えた隠れた名機なのです。
XAはこのサイズで絞り優先AEの二重像合致式レンジファインダー機だったりします。当時のコンパクトカメラは「ゾーンフォーカス(かAF)」&「自動露出」が主流でした。爆発的に売れた「ジャスピンコニカ」や「フラッシュフジカ」などがそれです。XAと同年生まれではキヤノンから出た「オートボーイ」などもそうですね。オートボーイはさらに自動巻き上げ機能も加わりフィルムをポンと入れると後はシャッターを押すだけで誰にでも間違いの無い写真を撮影する事が出来ました。
ただしそれら一連の製品は自由度がほとんどありませんでした。適正露出のキレイな写真が撮れるのは良いのですがほとんどがカメラ任せ。撮影者が出来るのは構図を決めてシャッターを押す事くらいです。
それではちょっとカメラに凝っている写真好きには物足りません。多くの人が「コンパクトカメラでももっと思い通りに撮影したい!」と考えていました。そんな時に登場したのがこのXAです。
XAは自分の目でピントを合わせて撮影者が任意の絞りを設定して撮影します。そして(基本的には絞り優先AEですが)ファインダー内のシャッター速度表示を見ながら絞りを設定すれば疑似シャッター速度優先AEみたいな使い方も可能です。
さらに!
動かしやすい位置にあるフィルム感度設定レバーをシャッター速度表示を見ながら動かせば絞り値はそのままでシャッター速度だけ変えての撮影も簡単です。
さながらフルマニュアル感覚!
素晴らしい・・・。
操作に慣れるのと仕上がりのイメージを掴むのに何本かフィルムは必要かも知れませんが一度マスターしてしまえばこっちのもの。大変コンパクトなので常にカバンに入れて持ち歩いていても何ら苦になりません。
設計者の米谷さんは「どんなに高級なカメラでもその場になければ撮影できない」と言う考えからこのXA開発を思い立ったそうです。すごく正しい。
ただ、複雑な機構をこのサイズにギッシリ詰め込んだためにレストアは大変に難しいです。
実はレンズに微カビがあるのですが分解して清掃するのはちょっと危険と判断してそのまま使うこととあいなりました。さて。微カビの影響やいかに?。
それではテストをどうぞ。
01:我が家の階段。絞りF2.8。シャッター約1秒前後。
![]()
我が家の階段を見下ろしました。
実際はもっとずっと薄暗かったのですがこんなに明るくとれました。もしかしたら2秒近く開いてたのかも知れません。とりあえずはどこも支障なく機能しているようでひと安心。
02:クレーン。絞りF22。シャッター1/8秒。
![]()
博多駅前の工事してるところで撮りました。
一枚目が開放だったので今度は最小絞りで撮ってみました。すると随分遅めのシャッター速度になりました。そのため動いていたクレーンは被写体ブレをしてしまいました。でも抜けの良い色。
03:街角。絞りF5.6。シャッター1/125秒。
![]()
川端通り商店街を抜けたあたりの様子です。
明暗の差が大きく測光が難しい構図ですが見事適正露出で写りました。ただ本当を言うと白い壁に映った建物の影が面白いな、と思って撮ったのです。残念ながらその影は適正露出がゆえにちょっと分かりにくくなっています。暗い部分が潰れるのを承知でアンダーに露出補正すれば良かったです。
04:水槽、その1。絞りF4。シャッター1秒。
![]()
天神地下街のイベントスペースで観賞魚フェアみたいなのをやっていた時に撮りました。
難しかった!。薄暗いのでどうしてもシャッタースピードが遅くなります。しかししっかりと支える場所はありません。ブレブレでピントも合わず結局このような失敗写真となってしまいました。
これを見ると案外明るく撮れているのでF5.6くらいまで絞ってシャッタースピードも露出補正を利用して1/15秒くらいまで上げてやれば良かったかも知れません。そうすれば暗めでももう少し何だか分かる写真になっていたんじゃないかと思います。
05:水槽、その2。絞りF2.8。シャッター1/2秒。
![]()
先程の1秒は絶対ブレた!と言う感覚があったので開放にしてなるべくシャッタースピードが早くなるようにしてみました。が、それでも1/2秒でした。こういう被写体は非常に難しい。
0.85mまでしか寄れないのも難しさに拍車をかけていました。最短撮影距離の長さはXAの弱点のひとつですね。
06:大道芸人、その1。絞りF4。シャッター1/15秒。
![]()
天神でピーター・フランクルさんがジャグリングをやっていました。
薄暗い曇りの天気でしたのでブレるのを承知で遅めのシャッタースピードで撮影。でも、そのブレのお陰で躍動感が出てる気がします。
07:大道芸人、その2。絞りF4。シャッター1/30秒。
![]()
これは惜しいな。被写体ブレだけだったらまだしも油断して手ブレまで起こしちゃってます。もっとしっかり構えるべきでした。
あと、このタイプのレンジファインダー機はピントの確認が中央部分しか出来ないので素早く動く被写体の撮影はとても難しいです。絞りでピントをかせげない時は置きピンが必須かもしれません。
08:河岸風景、その1。絞りF22。シャッター1/4秒。
![]()
小雨が降るような天気でした。XAの最速は1/500秒なのでピーカンよりこのくらいの天気のほうが色々試しやすいのです(笑)。
これは思い切り絞ってみました。
絞っただけあって右下隅の橋の欄干にも意外とピンが来てます。最短撮影距離が0.85mと遠くても思い切り絞ればカメラのすぐ手前(10~20cm)もこのくらいピントが合うんですね。
あとスローシャッターだったのでしっかり固定したつもりでも若干ブレました。ブレなかったらもっとシャープに写っていたはずです。
09:河岸風景、その2。絞りF2.8。シャッター1/500秒。
![]()
今度は思い切り開放。右下隅の欄干が開放らしいボケを見せています。
明るさは思い切り絞った先程と全く変わりません。AEは大変正確に働いているようです。
ただ今度はブレが無い代わりに全体のシャープさが欠けています。開放はボケを活かしたい時だけに留めていたほうが良さそうです。
10:河岸風景、その3。絞りF5.6。シャッター1/60-125秒。
![]()
開放と最小絞りの真ん中あたりのF5.6です。
この前後に合せておけば一番間違いの無い写真が撮れます。ブレもなくシャープさもまずまず。無難。
13:ビル。絞りF8。シャッター1/60秒。
![]()
建設中のビルです。
露出は適正なのですがピントが合っていません。シャッターを切った後で「あ!ピント合わせを忘れてた!」と気付きました。
先程も述べましたがこのタイプのRF機はファインダーの真ん中でしかピントの確認が出来ないのです。真ん中以外は普通に見えるので一眼レフに慣れているとついついピント合わせを忘れてしまいます。
14:蚤の市、その1。絞りF8。シャッター1/30秒。
![]()
筥崎宮参道で開催される恒例の蚤の市です。
しっかり写っています。若干ハイキーかな?。いや。適正でしょうね。好みの露出が若干アンダーなんです。
14:蚤の市、その2。絞りF11。シャッター1/15秒。
![]()
これわ・・・(^_^;)。
明らかにシャッターを押す軌跡でブレています。しっかりと構えてない証拠です。反省。
14:ジャックオーランタン氏、その1。絞りF2.8。シャッター1/30秒。
![]()
キャナルシティのハロウィンのディスプレイです。
頭部にピシッとピントを合せて浅い被写界深度で前後をボケさせるのを狙ったのですが少し後ピンに。
14:ジャックオーランタン氏、その2。絞りF2.8。シャッター1/8秒。
![]()
開放で逆光だったので若干フレアが出ています。でもそんなに気にならない程度。1段絞るだけでほとんど消えるんじゃないかな。
19:夕暮れ、その1。絞りF16。シャッター1/15秒。(ISO400に補正)
![]()
フィルム感度をISO100から400に補正してみました。手前の風景は暗くつぶれましたが空の表情はしっかり捉えられています。
20:夕暮れ、その2。絞りF16。シャッター1/2秒。(ISO100)
![]()
先程と同じ条件でフィルム感度を元のISO100に戻して撮影してみました。するとシャッタースピードが1/15秒から1/2秒になりました。
これがXAが判断する適正露出なんですね。手前の風景は先程と比べるとそれほど潰れていません。しかし一方で空の表情はかなり飛んでしまっています。どちらが良いか?どう撮りたいか?・・・撮影者の感性が試されます。
スローだったのでブレてしまったのはご容赦を。
23:夕暮れ、その3。絞りF4。シャッター1/125秒。(ISO400に補正)
![]()
今度はISO400に補正した上で絞りを変えて撮影してみました。AEがしっかり働いているので一枚目とほぼ同じ感じで写っています。手前の建物は暗くシルエットになり空の表情はしっかりと。
24:夕暮れ、その4。絞りF5.6。シャッター1/60秒。(ISO400に補正)
![]()
こちらも同様の雰囲気。たとえ夕暮れであっても空ってとても明るいですからね。真っ白に飛ばさずに撮りたい時はこのくらいアンダー気味に設定するのが良いようです。
つまりこれこそが自由度。カメラ任せの適正露出だとどうやっても空の表情が飛んでいる2枚目のようにしか写せません。しかしピントと絞りとシャッタースピードを自分で設定出来れば色々工夫して思い通りの写真を撮る事が出来ます。それが楽しい。
26:麦わら帽子の男。絞りF22。シャッター1-2秒くらい。
![]()
セルフタイマーで自分を撮りました。
が、薄暗いところで思いっきり絞っていたせいでシャッタースピードがかなりスローに。「あれ?もうシャッター切れた?」とシャッターが開いてる時に動いてしまってこの有り様に(笑)。こう言う失敗もまた楽し。
以上。
・開放はかなりシャープネスに欠ける!(1、2段絞ったら大丈夫!)
・少しアンダー気味に露出補正したほうが好みの写真が撮れる!。(ISO100のフィルムを入れている時は400くらいに設定すると良いな。そのほうがブレないし!)
・AEに頼らず勘露出もアリだ!w(一応その操作が出来るカメラだ!)
・ピント合わせを忘れない!(基本だw)
・しっかり構えろ!(これも基本だw。コンパクトだから特にね)
そんなところです。
まだまだ失敗が多いですがカメラ自体のポテンシャルはなかなかのもの。ばっちり決まった時の写りはとても素晴らしいです。思い通りに操れるようになればきっと良い相棒となってくれる事でしょう。
|
|
▼ランキングです。ポチッと押して頂ければ励みになりますm(__)m
ブログランキング。
くつろぐ。
■発生の映画感想INDEX(50音順) ■2010年に見た映画→PC/携帯 ■2009年に見た映画→PC/携帯 ■2008年に見た映画→PC/携帯 ■2007年に見た映画→PC/携帯 ■2006年に見た映画→PC/携帯 ■2005年に見た映画→PC/携帯 ■2004年に見た映画→PC/携帯 ■2003年に見た映画→PC/携帯 ■丼〜DON〜 発生どっとねっと(サイトTOP) |
このエントリーのトラックバックURL:
http://hassei.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/6369
もう出番無いじゃろう
投稿者 タクヲ | 2010年10月25日(月) 20:10
PEN-Dが復活したら無いかも知れん。
投稿者 発生 | 2010年10月26日(火) 09:07