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「ラッキーナンバー7」の感想
(07年1月鑑賞)ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
「底抜けに運の悪い主人公がゴタゴタに巻き込まれていくだけの物語と思いきや・・・そうくるか!。意表を突く展開と終始ユーモラスな味わいがグッド。面白かったです。」監督:ポール・マクギガン。出演:ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングズレー、スタンリー・トゥッチ、ほか。
「かなり面白いらしいよ」と言う評判だけでどんな内容かは全然知らずに観に行きました。ってか、この作品に限らず事前情報は全然仕入れずに観に行くパターンがほとんどです。この作品も例に漏れずでした。
で、観てみたらこれが本当に面白かった!。
評判通り!
30年くらい前の競馬シーンから始まるんで「そのくらいの時代が舞台の物語なのかな」と思ったら違った(笑)。ほら、事前情報が一切ないから(^_^;)。作品によっては洋画か邦画かアニメかさえ上映が始まってようやく気付く事もあるくらいです。今回も映画冒頭のキャストのテロップで「へええ。ブルース・ウィリスやモーガン・フリーマンまで出てるの!?。おや。ルーシー・リューまで。」と初めて気付いたくらいです。ポスターくらいちゃんと見とけよ、って話しです。
でも!
今回の場合、その素の状態で観に行ったのが大変効果的だったと思います。
「えええ、そうだったの!?」と見事仕掛けに引っかかったり「なるほどー」と素直に感心してみたり・・・。多分、監督の思うツボだったんじゃないでしょうか(笑)。それがとても楽しかったです。先入観を持って構えてちゃここまで見事に心地良く物語に引きずられる事も無かったでしょう。
だからあえて詳しい内容には触れません。
みなさんも情報をあまり仕入れずに素の状態で観に行って下さい。
きっと楽しめるはずです。
ま、これくらいはいいかな。
舞台は現代のニューヨークです。そこにジョシュ・ハートネット演じる、とってもツイてない男がやってきます。彼はひょんな事からあるゴタゴタに巻き込まれるのですが・・・。
さあ、続きはみなさんが直接劇場でお確かめ下さい。
では行ってらっしゃい〜(笑)。
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「モンスター・ハウス」の感想
(07年1月鑑賞)ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
「完全に時期を逸しましたね。お正月公開ですけどハロウィンにやらなきゃ魅力半減。結局可もなく不可もなくって感じでした。」監督:ギル・キーナン。出演:ミッチェル・ムッソ、サム・ラーナー、スペンサー・ロック、スティーヴ・ブシェミ、マギー・ギレンホール、ジェイソン・リー、ほか。
制作総指揮がスピルバーグとゼメキスだそうです。黄金コンビも落ちたな・・・。
いや。フツーに観れるレベルではあるんですよ。でも、なんかもうひとつ物足りなかったんです。無難にまとまり過ぎてたと言いますか。映像もびっくりするような斬新な表現があるじゃなし。登場人物もよくあるタイプばかりだし。物語も然り・・・。
子供向けと思って色々セーブした結果ひっかかりの少ない平凡な作品になっちゃったのかな。と言っても小さなお子さんには充分恐ろしいのかも知れないけど。でもなー。もうちょっとはじけたところがあっても良かったんじゃないかなぁ。毒とか怖さとか。この作品、小さなお子さんならいざしらず、ちょっと大きめのお子さんには退屈だったんじゃなかろーか。そんな有り様だから大人にはさらに凡庸に映るのは仕方のないところ。厳しい言い方をすれば「子供だまし」だったんだろうな。
子供に対して全力をぶつけて作った作品って自然と大人にも響くものだと思っています。そんなつもりはないんだろうけど「このくらいでいいだろ」って感じで作った印象を持っちゃいました。子供向け作品は大人向け以上に力を入れて作って欲しいものです。
うん。家のテレビなんかで何にも考えずサラッと流し見するには向いてる作品かもねー。
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「スキャナー・ダークリー」の感想
(07年1月鑑賞)ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
「ロトスコープが面白い〜。ところどころ把握しづらい展開もあったけど、終ってみたらやっぱりフィリップ・K・ディックでした。もちろん良い意味で。」監督:リチャード・リンクレイター。出演:キアヌ・リーヴス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー、ロリー・コクレイン、ほか。
実写映像に詳細に描かれたアニメを重ね合わせるというロトスコープと呼ばれる独特な技法で作られた作品。アニメのような質感の実写なのか?それとも非常にリアルなアニメなのか?見ようによっては独特なテクスチャとモーションキャプチャで完成させたCGアニメーションのようにも見える。そんな独特な筆致でドラッグが蔓延する近未来を描くのだけど、なかなかそれが成功してたと思います。
様々な人物の姿の断片をモザイク状に次々に投影して正体を隠す不思議な全身スーツが登場するのですが、それはこの映像手法にとても合ってたと思います。まるっきりアニメでも実写でもこれをそのままやるとチープなものになる事でしょう。全編ロトスコープでやったからこそ自然に見れたんだと思います。
で、内容ですが、退廃色濃厚な近未来、支配階級的の謎の企業、等々いつものフィリップ・K・ディック的要素がそのまま詰まっています。変った映像手法ではありますけど見終わってみると結局フィリップ・K・ディックだったなぁ、と(笑)。
正直ちょっと把握しづらい展開もありました。でも大体の話しは理解できました。なんとなく推測がついていたので、どんでん返しはそこまで「おおっ」って感じじゃなかったけど、あのオチは結構好きだったな。
一応ジャンルは近未来だしSFになるんだろうけど・・・そこまで「SFっ」って感じでもありませんでした。
ドラッグと監視社会の怖さがかなりリアルに表現されています。それだけに現代を描いてる感が強かったです。
とりあえず独特な映像は一見の価値はあるのではないでしょうか。
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「悪夢探偵」の感想
(07年1月鑑賞)ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
「悪夢探偵が大活躍っ!って感じの映画ではありませんでした。シリーズ化するみたいだから大活躍は次作以降なのかな?(笑)。」監督:塚本晋也。出演:松田龍平、hitomi、安藤政信、大杉漣、原田芳雄、塚本晋也、ほか。
どうやらシリーズの第一弾らしいですね。なるほど。それで納得。単体でも通じない事もないんですけど、ちょっと塚本さんにしては中途半端だった感じがしましたもん。ちょっと「設定紹介編っ」みたいな印象を持ちました。
「ああ、いやだいやだ」とつぶやきながらも夢の中に赴き捜査を手伝う事になる自殺願望のある青年と、キャリアを振ってまで現場を志願したのに不本意ながら「あっちの世界」の捜査を命じられる美人刑事、と言うキャラ設定はなかなか魅力的です。でも今作ではそこまでその設定は活かされてなかったかな。もし次作があるのならそちらに期待したいところ。
で、注意されたいのが「体ザクザク切り刻みっ」とか「血がドバーッ」とかグロいシーンも意外とあるってところ。そういうのが苦手な人はお気をつけ下さい。と言ってもホラー好きが満足するほどコワイって感じでもないんだよな(^_^;)。そんなところも中途半端な印象を受けたところかもしれません。
ただひとつ言えるのは、決して明るく愉快な作品ではないってこと。死とか自殺とか、暗くて重たい感じです。
ちなみにわしは塚本さんのあの「鉄男」を劇場で観てるんですよ。それってちょっとした自慢だったり。クラスの中でも「鉄男」なんて観てるのわしくらいでしたもん。みんなせいぜい「魔女の宅急便」とかそのあたり(笑)。
名作「鉄男」と比べると「悪夢探偵」はまだまだでした。でも「ヴィタール」や「玉虫」よりかは「塚本晋也っ」って感じがしたかなー。
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「それでもボクはやってない」の感想
(07年1月鑑賞)ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
「社会派の作品でありつつ思い切りエンタテインメント!。なんとなくしか知らなかった世界がよーく分かって楽しかったです。全面にドーンじゃなくにじみ出る滑稽さがなんともツボでした。そして下手なホラーよりよっぽど迫り来る恐怖感がありました。無実が無罪とは限らない社会の怖さ!。「けっして人ごとではないんだ」と思わせる周防監督の力量、改めて感服です。面白い!」監督:周防正行。出演:加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、山本耕史、もたいまさこ 、田中哲司、光石研、益岡徹、竹中直人、本田博太郎、正名僕蔵、小日向文世、田口浩正、柳生みゆ、鈴木蘭々、尾美としのり、清水美砂、徳井優、ほか。
いやー。周防監督上手過ぎだよー。あちこちで巧みなのに鼻につかないし。何より面白いの。
前作の『Shall we ダンス?』から実に11年ぶりですって?。なんて寡作なんだー!。ま、このレベルの作品を量産しろってほうが難しいか。
これは痴漢冤罪事件を取り上げた作品です。
ある青年がギュウギュウの満員電車の中で痴漢に間違われるところから物語は始まります。青年は「事情を話せばすぐに分かってもらえて笑い話になる」ってくらいの感覚で被害者少女や駅員に連れられて駅事務室に赴きます。しかしすぐ分かってもらえると思ったのは大間違いだったのです。実際は全然そうはならなかった。いくら無実を叫んでも届かない声。青年は終始無実を訴え続け、ついには裁判へと発展します。そこで展開される日本のおかしくて不可解な裁判。その顛末を丁寧かつリアルに、時にユーモアを交えつつ巧みに描いていきます。
正義ってなんなんだろう?。無実とは?。有罪とは?。本当に大切な物とは?。色んな事を考えさせられます。
観賞し終った直後、思わず「この作品って事実を大げさに描いてるだけなんですよね?」と誰彼問わず聞いて回りたい気持ちに駆られました。だって本当だったらあまりに怖過ぎる!。「わしは何にもしてなくても犯罪者に仕立て上げられる可能性のある国に住んでいたのか!?」と思うともう恐怖以外の何ものでもありません。まったく知らなかった自分の迂闊さに唖然とします。
そうそう。
おまけに映画館から家に帰るのは電車なんですよ。一瞬三千円を超えるであろう運賃を払ってタクシーで帰ろうかと考えました(笑)。
ま、大げさに聞こえるかもしれませんが、一見地味な映画にそれほどのインパクトがあったってワケです。
あ、誤解しないで下さいよ。恐怖映画とかそーゆーのじゃないので(笑)。むしろ笑える映画なんです。えーと。日本のおかしなおかしな現実に苦笑を禁じ得ない、と言ったほうがより正確かな。
そんな感じで内容は結構シリアスだったり、深刻だったり、あるいは辛辣だったりするのですが、全然重くないし、難しくない。分かりやすくて楽しいんです。
主演の加瀬さんもお上手でした。役所さんなんかは言うに及ばず、脇を固める役者さんも皆さん良かったなぁ。特に正名僕蔵さんと小日向文世さんの裁判官なんてすごく秀逸なキャスティングだなー、と感心しました。大好きなもたいまさこさんが主人公の母親役で出てたのも嬉しかったです。裁判の時に手錠姿の息子を目の当たりにして少なからずのショックを受けるのに、息子のほうをしっかりと見て、勇気づけるように柔和な顔を作り、グッとうなずくようにするんですよ。ものすごく母親の気持ちが伝わってくるシーンです。うまい見せ方です。もたいさんの演技いいよなぁ。今回のもたいさんの顔のどアップ、「かもめ食堂」の時のアップに匹敵するものがありました。あと本田博太郎さんも面白かったなぁ。留置所の常連なのか、そこのしきたりにやたら詳しい若干ゲイっぽいおっちゃん役。ああいう聞きもしないのに色々教えたがる人って実際いるし、それがそのまま観客への説明にもなってる。そんなところの工夫が映画をムリなく分かりやすくしてるんですよねー。
余談ですがこの作品を観た後に「愛の流刑地」を観たら本田博太郎さんが裁判長やってるんですよ!。「留置所からエライ出世じゃん!」と思わず可笑しくなりました(笑)。
真摯で一生懸命で頑張ってるんだけど、そこに本人の意思とは関係無く何とも言えない滑稽さがにじみ出ちゃってる。そういうのを描かせたら周防監督は天下一品ですね。
パートナーの足を踏んづけながらもいつしかダンスにのめりこんで行く中年サラリーマン然り、大学の単位欲しさに相撲の世界にどっぷりつかっていってしまう大学生然り。
うん。やっぱり周防監督、すっごい好みだ。
ネタバレ「結局最後まで主人公が痴漢行為をしたとされる時の決定的なシーンを出しませんでした。エライ!。つまり本当に主人公は痴漢をはたらいていないのか?別に犯人がいるのは確実なのか?あるいはもしかして全部女子高生の勘違いか狂言なのか?そのあたりはそこまで明確にしてないんです。観客は信じようと思えば誰の発言だって信じられるって寸法です。まさに我々観客は裁判の傍聴席にいる傍聴人と同じ気分を味わえるわけですね。ホントうまい!」
オススメの作品です。
追記(2007/2/18)
こんな記事がありました〜。
「それでもボクはやっていないってば! みんなの“痴漢疑惑”対策」(オリコン)
ちゃんと話題になってるのね〜(笑)。
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2006年「文春きいちご賞」発表
最低映画を表彰する「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」の日本版とも言える「文春きいちご賞」が週刊文春1月25日号にて発表されました。
http://cinematoday.jp/page/N0009821
見事2006年のワースト映画の栄冠に輝いたのは・・・
第1位:ゲド戦記
でしたーっ。さもあらん。本当につまらなかったもんな。で、2位以下は次のように続きます。
第2位:「日本沈没」
第3位:「ダ・ヴィンチ・コード」
第4位:「涙そうそう」
第5位:「PROMISE」
第6位:「LIMIT OF LOVE 海猿」
第7位:「連理の枝」
第8位:「ラフ」
第9位:「アンジェラ」
第10位:「7月24日通りのクリスマス」
おや。長澤まさみさんの主演作品が二本も入ってますね(^_^;)
わしは長澤さんのファンなんでちょっと寂しいですな。
ま、確かに作品はそこまでじゃなかったですが。
全体的には「うんうん」とうなずける作品がちゃんと入ってる印象ですね。
なかなか良い線を行ってるのではないでしょうか。
しかし!
わしに言わせるとまだまだ甘い(笑)。
ゲドよりヒドイ作品があるとは、にわかには信じられないとは思いますが・・・。
でもね、沢山観てるとあるんですよ、これが。
わしのランキングでは「ゲド」はなんと7位という下位に甘んじてるのです。
↓こんな感じ。
第1位:「マックス!!! 鳥人死闘篇」
第2位:「モルタデロとフィレモン」
第3位:「デュエリスト」
第4位:「コルシカン・ファイル」
第5位:「ウルトラヴァイオレット」
第6位:「銀色の髪のアギト」
第7位:「ゲド戦記」
第8位:「花よりもなほ」
第9位:「ダ・ヴィンチ コード」
第10位:「笑う大天使(ミカエル)」
ま、個人的趣味や私情もかなり入ってますけどね。
でも観た人からはかなりの賛同を頂けるのではないでしょうか。
それにしても今年で第三回の「きいちご賞」。
なかなか良いですな。
これからも冷静な目でランキングを発表していって欲しいものです。
ちなみに第一回と第二回は次のような感じ。
ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド 石仮面ストラップ付き前売り券ッ!
昨年の11月にすでに「超巨大前売り券」は購入していましたが「どーせ公開されたら二回くらい観に行くだろう」という読みのもと、昨日「石仮面ストラップ付き」の通常バージョン前売り券も買っちゃいました。
それにしても月日の経つのは早いもので2月17日の公開もだいぶ近づいてきました。
いつの間にかもう一ヶ月切ってますよ。
公開が実に楽しみだー。
現在はチラシを眺めつつ「むふふ」と日々ニヤついているよーな毎日であります。
ここまでノリノリなのに万一駄作だったら凹むだろーなぁ(^_^;)
どうか杞憂に終りますよーに!(南無南無)
ところで巨大前売り券も特典ストラップも数量限定です。
確実にゲットしたい人はそろそろ買いに行っておいたほうが無難ですよー。
どちらもまだあるみたいだけど、一ヶ月切ったくらいから売れ方って加速するから。
ま、「人気作品は」ですけどね(^_^;)
ちなみに昨日買った前売り券の通し番号は90番台でした。
結構出てる・・・。
「ダーウィンの悪夢」の感想
(07年1月鑑賞)KBCシネマ
「ちょっと食い足りなかった!。でも結構衝撃的な内容もありました。ある一面が強調されてるとは思うけど、事実の一端であることは間違いないんだろうな。色々考えさせられます。」監督:フーベルト・ザウパー。編集:デニーズ・ヴィンデフォーヘル。
タイトルだけだと環境問題とか生態系の破壊問題など科学系のドキュメンタリー映画っぽいけど全然違います。大きく言えば環境問題なのかもしれないけど・・・むしろ貧困とか戦争とか政治とか社会問題系のドキュメンタリー作品です。
ビクトリア湖は元々豊かな生態系を誇っていて「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていました。外来魚問題から端を発する問題を色々クローズアップしていることからその呼び名をもじって付けられたのが「ダーウィンの悪夢」と言うタイトルです。だから直接、生物学は関係ないのです。
ま、そのあたりは予告編とかちょっとした情報とかで観る前から分かっていたのでその点でガッカリする事はありませんでした。しかし期待があまりに大き過ぎたせいか、そこま物凄く良い作品とも感じませんでした。もちろん衝撃的な内容もあるし、初めて知る事実もあるし、まずまずの作品であった事は確かです。ただ、昨年あたりから優秀なドキュメンタリー作品を立て続けに観ているせいか目が肥えた状態なんですよね。「タッチ・ザ・サウンド」「マーダーボール」「めぐみ」「ジャンプ!ボーイズ」「ヨコハマメリー」「ダスト・トゥ・グローリー」などに比べると若干見劣りしちゃって。
主張は分かりやすいんだけど・・・。どこが物足りなかったのかなぁ。掘り下げ方かなぁ。編集かなぁ。
でも決して悪い作品ではないのでご覧になっても損はないかと。
とりあえず、スーパーの鮮魚コーナーで時々見掛ける「ナイルパーチ(アフリカ産)」(スズキあるいは白スズキと表記される事もある)を手に取る時、今までにない感慨を抱く事になるのは間違いないでしょう。
それにしても、必至に生きてるだけのナイルパーチが一方的な悪者みたいな描き方をされているのは若干カワイソウな気がしましたねー。だって元々放流したのも人間ですしね。結局人間に文字通り食い物にされてるワケだし。もちろん色々な弊害は理解しましたけど。
人間ってなんて勝手な生き物なんだろう。・・・そんな感想持ちました。
考えてみたら食卓に上る食材のひとつひとつ、身の回りにあふれ返る物のひとつひとつ、ありとあらゆる物に様々な物語が隠されているんですよね。そういう意識を改めて思い起こす事になった、と言う点がこの作品を観て一番良かった点かなー。
監督の問題提起ズバリじゃなくて間接的な事で申し訳ないけど(^_^;)
追記:
ああ。色々考えてたんだけど、ひとつ分かった。少し視点に下世話なところがあるんだ。NHK的でなく民放的と言うか。そこが好みの分かれるところなんだな。わしの好みとはちょっと違ったんだ。でもそこが良いと思う人もいるだろうな。
ほら。わしって地味好きだからあんまりキャッチーだったり狙い過ぎだったりすると多少引いちゃうんですよ(^_^;)この作品は個人的にさりげなさより大げさが目立って映ったのかもしれないなー。
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「幸福のスイッチ」の感想
(07年1月鑑賞)KBCシネマ
「ほのぼのしてて好きです。イナデンみたいなお店いいよねえ。でもイナデンのようなお店は近所でもどんどん姿を消しています。自然と応援したくなりました。ガンバレー!」監督:安田真奈。出演:上野樹里、本上まなみ、沢田研二、中村静香、林剛史、笠原秀幸、ほか。
タイトルは「幸福(しあわせ)のスイッチ」と読みます。
田舎の昔ながらの電機屋が舞台。そこの娘三人とその父親の物語です。
お父さんの片腕でお店を手伝っていたお母さんは既に亡く、お店の経営は常に苦しいです。嫁に行った長女と高校生の三女が手伝ってどうにか経営しています。そんなギリギリの経営なのに大型電機店の進出がさらに経営を圧迫します。おまけに長女のおめでたと父の入院が重なり大ピンチ。お店を切り盛りする人がいません。そこで駆け出しイラストレーターとして東京で頑張っている次女の怜が呼び戻されるのですが・・・。
当然ですがそのままズバリ同じ境遇の人はまずいないと思います。でも、描いてるものが普遍的な家族の有りようだったりするので誰でも「うんうん」とうなずきながら観れるんじゃないでしょうか。
自分も絵を描くせいかやっぱり主役の怜ちゃん(上野樹里)に感情移入しちゃう。彼女と同じく意地っ張りだし。曲げないし。けっこう共通点が多いです。あんなにいつも不機嫌な顔はしてないけど(笑)。
上野さんって結構引き出しの多い役者さんなんですね。昨年観賞した「虹の女神」での自然な演技も感心しましたが、「のだめ」のような極端な演技もできる。ウマイです。おまけにカワイイのがええですな(笑)。
「紙屋悦子の青春」ではイマイチだなー、と思った本庄さんも本作のほうが頑張ってたと思います。母親代わりのやさしいお姉さん役を一生懸命演じていらっしゃいました。でも上野さんと比べるとやはりちーと見劣りするかな。時々クサイ演技が混じっちゃう。でも以前の印象よりかは全然良かったです。
あと、三女役の中村静香さん。掘り出し物かも。これから伸びていきそうな雰囲気がします。
そしてなんと言ってもジュリーの演じるお父さん!。いい感じでした〜。タイガース(グループサウンズのバンドのほうで阪神じゃないですよ・笑)時代の二枚目姿を思うと「肥えたなあ」「老けたなあ」「あんなに二枚目だったのに・・・」という残念感を抱く人も多い事と思います。わしも若干そのきらいがあったのですが・・・。いやいや。これがなかなか良かったんですよ。味のある役者さんとしてみたら本当に良い年齢の重ね方をされてると思いました。
「うちは売った後のサービスが売りなんじゃっ。お客さん第一の店なんじゃっ!」
と言い切る父ちゃんがいい(笑)。「そのやりすぎで火の車なんやろっ。」と言う怜の文句ももっともですが、こーゆーお店がどんどん姿を消している現実を目の当たりにしてるので、映画の中の話しなのに自然と「ガンバレー!イナデン!!」と応援したくなります。
色んなエピソードがちりばめられていますが特にしかめつらの野村のおばあちゃんとのエピソードはえかったなぁ。
そうそう。芦屋小雁さんをはじめとする常連さん連合もえかった。なんともほほ笑ましい連中でした。
で、各所でクスリと笑わせる加減もわし好み。例えば「電機屋なのに電機を止めたらた時の思い出のシーン」の淡々さとか。あるいは鼻を折るほどのパンチを無表情に繰り出すさりげなさとか(笑)。
ラストもすがすがしくって好きでした。
うん。
面白かったです。
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「ヘンダーソン夫人の贈り物」の感想
(07年1月鑑賞)KBCシネマ
「ジュディ・デンチがとってもチャーミング!。無邪気で天真爛漫なハイソの大金持ちの役なんですけど・・・。フツーそんな人物にゃやっかむばっかりで感情移入なんてできるワケないじゃないですか。共通点のカケラもないのに。でも、カワイイから許す!(笑)。」監督:スティーヴン・フリアーズ。出演:ジュディ・デンチ、ボブ・ホスキンス、ウィル・ヤング、クリストファー・ゲスト、ケリー・ライリー、セルマ・バーロウ、ほか。
「事実に基づいたストーリーです」と、まず最初にテロップが出てきました。
そうなんですって。へえ・・・。
大戦中もロンドンでかたくなに公演をやめなかった唯一の劇場「ウィンドミル劇場」。その女性オーナーの物語。夫を失ったばかりでまだ悲しみも癒えない大金持ちの未亡人が気まぐれから劇場を買うところからお話しは始まります。その未亡人役がジュディ・デンチなんですがかわいいんですよー。時々その身勝手さやひとりよがり、あるいは世間知らずなところにイラッとくるんですが、「ネタバレ:例えばいらぬおせっかいで女優に兵士の若者を恋人にするように仕掛けてある悲劇を招くところとか」多分そのイラッとくるところからしてがスティーヴン・フリアーズ監督の思うツボなんでしょうね(笑)。少女のような無邪気さ天真爛漫さの裏に見え隠れする家族を失った母の悲しみ、その見せ方がうまいんですよ。最初は余生のヒマつぶしのつもりで劇場経営を始めたんでしょうが段々マジになってくる。戦争中の大変な時にヌードレビュー興行をするというタブーを犯し支配人と二人で奔走するあたりなんて特に面白かったなぁ。支配人役のボブ・ホスキンスとのやり取りも楽しかった。
最後ちょっとホロッとくるしね。
それと舞台で展開されるレビューや音楽もなかなか良かったですよ〜。未消化と思えるエピソードも確かにあるこたあるんですけど総じて言うと結構面白かったです。
スティーヴン・フリアーズ監督は次回作「The Queen」も公開が迫ってきてますよね。
そちらも楽しみです。
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