「キサラギ」の感想

(07年7月鑑賞)シネ・リーブル博多駅
「D級アイドルヲタどものオフ会風景がなぜこんなに面白いのか!?。良く出来たコントライブでも見ているような感じ。ネタが分かってる2度目でも楽しめたのは単なる謎解きやミステリーに終ってない証拠だと思います。」監督:佐藤祐市。出演:小栗旬 、ユースケ・サンタマリア 、小出恵介 、塚地武雅 、末永優衣 、米本来輝 、平野勝美 、酒井香奈子 、宍戸錠 、香川照之、ほか。

チラシ

今年に入って映画館で観た171本目の作品です(述べだと250本目くらい)。

単館系の上映がまさかのヒットでロングラン継続中です。
リピーターも続出しているとか。
かく言うわしも二度目。
なにしろ最初の観賞で「友達5人まで何度観ても1000円リピーター券」をもらっちゃいましたからね。
この楽しい作品を友達にも観せてもう一度みんなで楽しみたい!と思うのは人情と言うもの。
まさに映画館の思う壷ですな(笑)。


1年前に自殺したアイドルを偲び集まったファン5人が「もしかしたら自殺じゃなく殺されたのかも」と思い当たり、当時を検証していく、というストーリー。

実は公開前の予告編でこの大スジを知った時「ん?どこかで聞いたような?」と思ったんです。
記憶をひっくり返してみたら「ああそうだ"木曜組曲"だ」と、思い当たりました。
一瞬、あれのリメイクか!?と(笑)。

木曜組曲のあらすじ

耽美派大女流作家・重松時子は4年前、謎の薬物死を遂げた。それから毎年、時子を偲び、時子の館に集う5人の女たちがいた。今年も例年にならい、木曜日を挟んで3日間集まることとなった。5人はそれぞれ、まだ時子の死に割り切れないでいた。その日、彼女たちのもとに花束が届いた。花束に添えられていたカードには、“皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます”というメッセージが。時子の死を他殺と受け取らせるような内容に、各自が4年前に立ち返って推理し始める…。


ね!?
これだけ聞いたらホンマそっくりでしょ?(笑)。
でも実際観賞したらぜーんぜん趣を異にする作品でした。
当り前か(^_^;)

木曜組曲はどちらかと言うとシリアスなミステリー系。
一方、キサラギは謎解きやミステリー的要素もあるけど、基本は完全にシットコム。
よく出来たコントを見ているような作品で、まるっきりコメディでした(笑)。

正直、映画やミステリーに沢山触れている人には、結構先が読める展開です。
でも誤解を恐れず言い切ってしまえば、この作品に関してはミステリーやサスペンス的要素は添え物と言っても過言じゃないのではなかろうか?と(ヲイ)。


なんてったって、何処が一番面白かったって
アイドルオタク達のオフ会風景
の描写ですもん!(笑)。
オンライン上で知り合った同好の士が初めて実際に顔を合わせるオフ会。
オフ会に参加した事のある人なら「そうそう」とか「あるある」の連続だと思います。
「あなたはもしかして○○さんですか?」・・・そこから始まる、ある意味異様な集まり(笑)。
結局、終盤までその匿名性を活かして話しが進んで行くワケですし。
この映画の肝はやはりソコなわけです。

わし自身は、某SF系のオフ会で幹事を何年もやってる事もあり家元(小栗旬)さんにすっかりシンパシーを感じてしまいました(笑)。
キャラではやっぱり「いちご娘」さんが一番お気に入りかな〜(^^)v


そしてアイドルヲタたちのカリカチュアライズされた滑稽さが、また秀逸。
俳優さんたちも手だれぞろいで間とか絶妙なんですよねぇ。
大好きな香川照之さんをはじめ、みんな良かったです。
もちろん俳優さんの力量もあるのでしょうけど、そもそものキャスティングがうまかったと言うのが成功の一因だと思います。


ハッキリ言って地味っちゃ地味な作品なんです。
舞台はほとんど1つの部屋だけだし、派手なシーンもないし。
でも、余計な物を極力排除して分かりやすくまとめてるのがイイ。
そして、アイドルの自殺とか一周忌とか、そんな内容なのに何故か観賞後感が悪くないのもイイ(笑)。
意外と心がほっこりしちゃう人も多いんじゃないかな。

なかなかオススメ出来る作品だったと思います。


追記:
「二度目も面白かった」で思い出した作品がありました。
「運命じゃない人」です。
キサラギと同じく「あー!あの時既にそーなってたのかぁ!」って感動が満載の名作です。
キサラギが気に入った方なら必ずイケると思います。
騙されたと思って絶対観て下さい!
面白いんだから!
http://hassei.net/blog/2005/12/dvd_1.html
実は、わしが2005年に劇場で観賞した165作品中でNO.1に推挙した作品がコレなのだ。
低予算の地味映画なんだけど、ぶっちぎりで脚本が面白くて最高です。


▼「amazon」でチェックしてみる。

キサラギ オリジナル・サウンド・トラックキサラギ オリジナル・サウンド・トラック
サントラ 佐藤直紀

SE 2007-06-20
売り上げランキング : 3827

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



キサラギ (角川文庫 (こ27-1))キサラギ (角川文庫 (こ27-1))
古沢 良太 相田 冬二

角川書店 2007-05
売り上げランキング : 2171

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



キサラギ オフィシャル・ムックキサラギ オフィシャル・ムック
ランダムハウス講談社編集部

ランダムハウス講談社 2007-06-01
売り上げランキング : 1393

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


■映画「キサラギ」公式サイト→http://www.kisaragi-movie.com/

--記事の内容を自動的に分析して関連商品を表示しています--


▼ランキングに参加しています。是非クリックよろしく。
ブログランキングくつろぐ
■発生の映画感想INDEX(50音順)

■2006年に観た映画→PC/携帯
■2005年に観た映画→PC/携帯
■2004年に観た映画→PC/携帯
■2003年に観た映画→PC/携帯
丼〜DON〜 発生どっとねっと
投稿者: 日時: 2007年07月26日(木) 23:58

トラックバック▼

このエントリーのトラックバックURL:
http://hassei.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/2808

このリストは、次のエントリーを参照しています: 「キサラギ」の感想:

» 舞台でやってもいいじゃないか
from 世界の中心で、愛をうたう

何だこの映画は! すごい、すごいぞ! 文句なく面白い!(^ー^) 何よりもお金は全くかかっていない低予算映画であることは間違いない 出演者... [詳しくはこちら]
トラックバック時刻: 2007年07月28日(土) 01:26

記事「「キサラギ」の感想」へのコメント▼

こんばんは。
仰る通り、地味なんですが
この面白さは何なんだ!
という感じです。
二回観ても楽しめるんですねえ。
観終わった後の後味
読書の後の読後感というんでしょうか
とても清清しかったですね。

投稿者 咲太郎 | 2007年07月28日(土) 01:25

咲太郎さん、初めまして。
この度はTB&コメントありがとうございます。

一癖も二癖もある登場人物をキャストがみんな生き生きと演じてて良かったですよね〜。
で、二度目だと最初は気付かなかった微妙な演技が冒頭のほうからちゃんとされてるのが分かったりして「ほほぉ」と感心したり、また違った角度から楽しめるんですよー。
「ああ、だからあの時あーしなかったのか!」とか(笑)。

咲太郎さんも機会があったら是非また見てみて下さいませー!

投稿者 発生 | 2007年07月28日(土) 14:26

初めまして、こんにちわ。
TBありがとうございました。こちらから送信できないみたいです・・・

ああ、私も、もう1度観に行きたいです。
本当に面白かったですよね。
5人の密室劇という感じでしたが、こういうシチュエーションって面白く作るのはそんなに簡単ではないのかという気もしたのですが。小難しくて近寄りがたいということは全くない親近感の湧くムードが素晴らしかったと思いました。
私も香川さん大好きです。日本一だと思っています。

また是非よろしくお願い致します。

投稿者 隣の評論家 | 2007年07月31日(火) 19:54

隣の評論家さん、はじめまして!。この度はTB&コメントありがとうございました。TBがちゃんと機能しなかったみたいでご免なさい(>_<)。たまに相性が悪くてうまくいかない事があるみたいなんです・・・。

キサラギは本当にどのキャラクターも秀逸でしたよねぇ。個性豊かで(笑)。
香川さんは昔から好きな役者さんです。どんな役をやっても上手。だからあっちでもこっちでも重用されるんでしょうね。昨年観た「ゆれる」なんて最高でした。「嫌われ松子の一生」なんかでも脇なんだけどキラリと光ってたし。もちろん今回のキサラギでも素晴らしかった!。
脚本と役者が揃えば映画はそれだけで充分面白いんだ、と再認識しました。

また是非遊びに寄って下さいね。
こちらからもお邪魔します。

そしてトラックバックの代わりにココにリンク張っておきますね〜。

■映画通の部屋(隣の評論家さん)「キサラギ」の感想
http://cinemaniac-eiganikki.cocolog-nifty.com/weblog/2007/07/post_7a24.html

投稿者 発生 | 2007年07月31日(火) 20:15

もう1回見たいなと思う映画です。高校生役でドラマに出てる小栗君とはまた違う魅力で、ほんとおもしろかった。高齢の男性がごらんになったけれど(お客様)「面白かった!」とおっしゃってたし。
脚本もよかったと思います、配役がよかったのかな?

投稿者 kumiko | 2007年07月31日(火) 22:55

kumikoさん、こんにちは!
実はテレビはほとんど見ないので小栗旬さんってあまり知らなかったのです。映画でもオトシモノで観た時はあんまりピンと来ず・・・。でもキサラギで俄然見直してしまいました!。力なく笑う演技がツボでツボで。とても笑ったー。
今度からもっと注目してみたいと思います。
それにしても意外と幅広い層にちゃんと通じるのですね。ネットとかオフ会とか高齢の人はピンと来ないんじゃないかと思ってましたが、それ以前の基本的な面白さがちゃんと確立してるから誰でも楽しめるんでしょうね。
二度目も是非!

投稿者 発生 | 2007年08月01日(水) 00:04

コメントを投稿▼