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「スキャナー・ダークリー」の感想
(07年1月鑑賞)ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
「ロトスコープが面白い〜。ところどころ把握しづらい展開もあったけど、終ってみたらやっぱりフィリップ・K・ディックでした。もちろん良い意味で。」監督:リチャード・リンクレイター。出演:キアヌ・リーヴス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー、ロリー・コクレイン、ほか。
実写映像に詳細に描かれたアニメを重ね合わせるというロトスコープと呼ばれる独特な技法で作られた作品。アニメのような質感の実写なのか?それとも非常にリアルなアニメなのか?見ようによっては独特なテクスチャとモーションキャプチャで完成させたCGアニメーションのようにも見える。そんな独特な筆致でドラッグが蔓延する近未来を描くのだけど、なかなかそれが成功してたと思います。
様々な人物の姿の断片をモザイク状に次々に投影して正体を隠す不思議な全身スーツが登場するのですが、それはこの映像手法にとても合ってたと思います。まるっきりアニメでも実写でもこれをそのままやるとチープなものになる事でしょう。全編ロトスコープでやったからこそ自然に見れたんだと思います。
で、内容ですが、退廃色濃厚な近未来、支配階級的の謎の企業、等々いつものフィリップ・K・ディック的要素がそのまま詰まっています。変った映像手法ではありますけど見終わってみると結局フィリップ・K・ディックだったなぁ、と(笑)。
正直ちょっと把握しづらい展開もありました。でも大体の話しは理解できました。なんとなく推測がついていたので、どんでん返しはそこまで「おおっ」って感じじゃなかったけど、あのオチは結構好きだったな。
一応ジャンルは近未来だしSFになるんだろうけど・・・そこまで「SFっ」って感じでもありませんでした。
ドラッグと監視社会の怖さがかなりリアルに表現されています。それだけに現代を描いてる感が強かったです。
とりあえず独特な映像は一見の価値はあるのではないでしょうか。
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