「暗いところで待ち合わせ」の感想

(06年12月鑑賞)
「オススメ〜。奇妙な共同生活がどう決着をつくのかな?と思ったらそう来たか!。かなーり面白かったです。田中麗奈さんの演技も素晴らしかったです。」監督:天願大介。出演:田中麗奈、チェン・ボーリン、井川遥、宮地真緒、佐野史郎、波岡一喜、佐藤浩市、岸部一徳、ほか。

原作は知りません。映画の情報も劇場での予告編のみ。だから物語の詳細もどんなオチかも知らずに観ました。

いやー。面白かった!
久々に予告編だけしか知らずに観に行ったのが大正解だったと思いました。正直最初予告編を見た時は「ちょっと見せすぎなんじゃないの?」と思ってたけど肝心なところはちゃんと見せて無かった。尚且つちゃんと「観てみたいな」って気にさせる内容だったし。なかなかうまかった。

さて映画ですが、主人公は事故で失明した女性ミチル(田中麗奈)と、心に闇を抱える青年アキヒロ(チェン・ボーリン)の二人です。
ミチルは父と二人暮らしでしたが父が急逝してしまいます。彼女は一人暮らしを余儀なくされる事になりますが、やがて家に引きこもるようになります。
一方アキヒロは中国人とのハーフで職場で陰湿なイジメを受けています。そしてある事件により警察に追われる身になります。
そんなアキヒロの逃げ込んだ先が目の見えないミチルの家でした。彼はミチルの目が見えないのをいい事に家に勝手に隠れ住んでしまうのです。そして・・・。

物語はまず「ミチル」、次に「アキヒロ」、そして「ミチルとアキヒロ」と三部構成になっています。そして時間軸をちょっとずらしたり、微妙に視点を変えたりさせながら巧みに見せて行きます。ちょっと説明的かな?って構成もないこともなかったけど気になるほどではありません。むしろ分かりやすくて好感が持てました。

ま、それだけじゃないんですけど、二人の奇妙な共同生活が作品の目玉のひとつでとても面白い。廊下をミチルが通り過ぎるスレスレをアキヒロが息を殺してやり過ごす場面ではこちらまで本当に息をつめてしまいます。
けっこう淡々としておとなしめの描写が多いのですが"間"がなかなか良いんです。コタツに入るミチルとそのすぐそばの窓際でミチルを見つめながら息を潜めているアキヒロ・・・。
そりゃあもうミチル役の田中麗奈さんの盲の演技が素晴らしいの。自然なんです。
だから、そんなふうにただ淡々と二人を映してるだけの場面でも実に緊張感のあるシーンになってる。こんなシーンって「ほんとは見えてるのにクサイ演技だ」って思わせたらたちまちアウトじゃないですか?。でもそんな感じが微塵もない。本当に見えてない人間とその目の前で息を殺してる人間・・・としか見えない。見事!

ミステリーやサスペンスの要素も充分だし、何より心に闇を抱える似た者同士の二人の微妙な心理の描写がウマイ。舞台はほとんどひとつの家の中だし派手なシーンもない。ともすると地味な印象を受けるかもしれないけど、いやあ、これがなかなか・・・。
なんかね。あんまり情報を仕入れず観に行ってほしいです。原作もあとで読めば良いんじゃない?(笑)。そう思いました。

あと、個人的にぐっとくるセリフもありました()。うん。なかなか良い作品だ。

みなさんも是非どうぞ。


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↑スゴイ。さすが視覚障害者を扱った映画だけあってサイトの文字の大きさが「大・中・小」から選べるようになってる。最近多い、余計な音楽がイキナリ流れる事もないし。分かってるなぁ。ちょっと感動。もしかしたら読み上げソフト閲覧もうまくいくようにしてあるのかもしれないな。もしそうだったら本当に立派だす〜〜。


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投稿者: hassei 日時: 2006年12月10日(日) 08:21

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記事「「暗いところで待ち合わせ」の感想」へのコメント▼

私も、予告だけで見ようと判断したクチです。
この映画の田中さんは、ホント、カワイかったですね~。
この映画にノれなかったのが、返す返す悔しいですわ。

投稿者 aq99 | 2007年01月11日(木) 19:48

分かります!
一度どこかで引っかかるとアレもコレも気になってくるんですよね〜。
その日の体調とか気分にもよるし。
わしは幸いコレ観た時はバッチリだったみたいです(^^)v

例えばバッチリな時って「普通気配感じるだろ!」とツッコミたくなるところでも「ああ、お父さんの気配のよーな気がしてるんだろうな。」とあま〜い解釈をついついしちゃう(笑)。
いつもこんなにやさしい気持ちで映画が観れたら幸せなんでしょうけどね〜。

投稿者 発生 | 2007年01月12日(金) 00:45

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