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「ゲド戦記」の感想
(06年8月鑑賞)
「原作ファンは観る必要ないです。」監督:宮崎吾朗。出演:菅原文太、ほか。
(当時出てたところまでしか読んでないけど)原作大好きです。黄金期のジブリも大好きです。だから期待し過ぎた感があります。この方初監督なんですよね。色々頑張っていらっしゃったとは思います。でもいきなりはやはり荷が重かったんじゃないでしょうか。残念ながら期待していたレベルには遠く及びませんでした。これなら素直に「シュナの旅」(なぜか今作の原案になってます)をまんまやってくれたほうがまだすっきりしたと思います。シュナの旅も好きなんですけど、どっちか言うとこの尺だとそっちのほうが合ってた気がします。今作は何よりも説明不足。予告編でもあったのでネタバレにならないと思いますが今作の主人公エンラッドの王子アレンは父王を殺して国を出ます。なんだかそれだけでも普通ものすごく興味を引く展開だし面白そうじゃないですか?。でも映画を観ると「だから?」ってくらいにしか感じられないんです。ほかにも色々面白そうなセンテンスはゴロゴロ転がってるんです。でもどれも取り上げ方が中途半端で不発!。拍子抜け。結局何!?・・・そんな感じで終始するんです。「もったいない!ああ、もったいない!!」「どーしてそれが映画の面白さにつなげられないの!?」ってのが正直な感想です。小説と映画はそもそも表現手段が違うわけだから全く一緒にしろとは言いません。ってかまったく一緒にしたからって面白くなるとは限りません。でも、もうちょっと原作を尊重して欲しかった!。残念です。
これじゃあ観た人は、何でハイタカなの?真の名前はどう重要なの?テナーも昔世話になったってそれだけ?クモって結局何?テルーも何者?大体影ってなによ?ってフラストレーションばっかり溜まる事受け合いです。この夏何かアニメを観たいと思ってる方は「カーズ」とか「時をかける少女」を観るほうが100倍面白いと思いますよ?
とりあえずヒトコト
アースシーのアの字も出てこないゲド戦記なんてゲド戦記じゃねぇぇぇっっっっ!
別物なら別物で良かった。ひとつの映画作品として面白かったら(ボソ)
追記:
原作者の「ル・グウィンさんの公式サイト」に次のよーな記事が載ってました。
↓
http://www.ursulakleguin.com/GedoSenkiResponse.html
ル・グウィンさんがジブリ版ゲド戦記を鑑賞した感想です。
彼女「エッセンスを拾っただけの駄作で原作とは全然別物だーっ」って言わんばかりに怒ってます(笑)。
いや、直接そう言ってはいないですけどそう言いたげ。
無かった事にしたいよぅオーラがガンガン出ています。
いやあ。
気持ち分かります。
ってか原作を読んだ事のある人なら誰しも宮崎吾朗ゲドに対してそう思う事でしょう。
まして原作者ならなおさらです。
彼女、20年前の三冊しか出てない当時に宮崎駿氏の打診をOKするんだった、と後悔されてるんじゃないでしょうか。
わしがゲド戦記に熱狂したのは小学生の頃でジブリで言うと丁度ナウシカとかラピュタとかが封切られた頃。
その頃はゲドは3冊しか出てなかった覚えがあります。
それってその頃に彼女がOKしてたらもしかしたらトトロじゃなくてゲドが作られてかも、って事ですよね。
トトロ大好き人間としたらそれもちょっと困るけど(笑)。
でも当時の駿氏の手で作られたゲドならここまで失望する事は無かったんだろうになあ。
世の中のタイミングってのはなかなか難しい物ですね。
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