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「猫目小僧」の感想
(06年7月鑑賞)
「チープなB級ホラーのつもりでまったく期待せずに観たら意外と観れた。」監督:井口昇。出演:石田未来、竹中直人、田口浩正、載寧龍二、くまきりあさ美、つぶやきシロー、ほか。
大人計画の井口昇監督と原作者の楳図かずお先生の登場する舞台挨拶付きの上映に行きました。どうせ観に行くつもりだったのでせっかくなら監督と先生にお会いしたいしたいじゃないですか?(笑)。
しかしまあ先生若いわ・・・。とても漫画家デビューして50年以上経ってる70歳の人には見えません。そして笑けるほどテレビなんかで見るまんまの人でした!。舞台に飛び込んでくるような勢いで登場した時は会場中が「おおっ(まんまだっ)」と(笑)。手にはハンドメイドグワシハンド。もちろん会場中でグワシやりましたよ。当然です。ウシャシャシャシャ!
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↑とりあえずはあまり性能のよくない携帯カメラで写した画像です。解像度は低いしブレています。しかし遠目でもいつものスタイルの先生は一目瞭然です。まともに写ってる(であろう)写真は現像したらまたそのうちアップしますね。
さてさて作品のほうですが実は予告編を観ていかにもチープな作りに全然期待していなかったんです。恐怖漫画が原作なんだから戦慄のホラーにして欲しいのにこれじゃC級ギャグ映画なんじゃないの〜?って感じで(^_^;)。確かに怖さはさほど感じはしませんでしたがそれなりにお話しがちゃんとしてるしギャグも好きなタイプの物が随所に入っていたし、トータルすると結構楽しめたのです。で、意外とグッとくるところもあるんですよねえ。確かに映像とか安っぽいところが多いんです。でも楽しかったからいいや(笑)。
それから舞台挨拶で楳図先生は
「実写映画化にあたり監督に『孤独なカッコ良さを上手に撮って下さい』とだけお願いしました。」
とおっしゃっていたんですけど・・・。
そうなんです。
原作の猫目小僧の生き方ってかなりかっこ良いのです。そして孤独なんです。妖怪にしては人間的過ぎる容姿で妖怪仲間からは敬遠され、かと言って人間にも受け入れられない。でも凛として生きている。孤高この上ない存在なのです。極端な事を言うとその点さえうまく表現されていたらこの映画の八割方成功したようなものです。
で、結論を言うと孤高の存在の描写も結構頑張っていたと思います。100%とは言わないけど良い線いってたんじゃないかなあ。あ、もちろんふくよか猫目のルックスはダメダメですよ(爆)。カッコ良いのはあくまで生き方(笑)。ネタバレ「濡れ衣を着せられた猫目が村人に打ちつけられるシーンがあります。そこではあれだけ仲良くしていたヒロインが恩を仇で返すようにそ知らぬ顔をするのです。自分もかつてはいじめられていた経験を持っているので迫害を受けたり裏切られたりする気持ちがどんなにツライか知ってるはずなのに。」正直ヒロインの気持ちも分かるんですけどね。でもかわいそうな猫目へ同情心がマックスになっているわしには「人間ってなんて卑小なんだ・・・」と言う気持ちでいっぱいになります。受け入れられる事が無い孤独感がこれほど如実に表されているシーンはないでしょう。しかし猫目はへこたれません。それがカッコ良く映らなくて何がカッコ良く映ると言うのでしょう。
いや、確かにチープなんですよ。普通に流して観たら単なる安っぽいアホ映画だし。たまにグロいシーンはあるけどグロいだけで怖くもないからホラーとしたらイマイチだし。でもね結構深い物も内包されているんです。
あとギャグとしてイジメっ娘のキャラかなり可笑しいです。好きです。ネタバレ「あとその娘にパンを投げつけられた時のヒロインの『どうしてパンなの?』爆笑でした!」あーゆーの大好き♪
とりあえず万人にはオススメしません。
しかし、マイノリティへの讃歌を渇望している人、差別についてじっくり考えたい人、そういう人は是非ご覧下さい。
最後に。
ネタバレ「花を摘んできたギョロリを村人がボコボコにするシーンは涙なくしては観れません。それでゆがんでしまったギョロリ。似たような裏切りを受けたにも関わらずまっすぐだった猫目。やはりかっこいい。両者の違いはどこから来るのかな。なるんならわしはやはり後者がいいな。」
あ、それから舞台挨拶の詳細はまた後日改めて追記しますね。
しばしお待ちを。
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