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「トランスポーター2」の感想
(06年6月鑑賞)
「良くできた娯楽アクション。前作に比べて『この作品ならでは』感は減ったものの誰でも楽しめる。」監督:ルイ・レテリエ。出演:ジェイソン・ステイサム、アレッサンドロ・ガスマン、アンバー・ヴァレッタ、ケイト・ノタ、マシュー・モディーン、ほか。
前作は「必ず自ら作った規範(ルール)に従って行動する凄腕の運び屋」と言う設定がいいな、と思って観賞しました。まずまず面白かったのですが、その独特な設定はそこまで活かしきれていない気がしました。冒頭辺りはともかく途中からは設定もうやむやになり普通のアクション映画になっちゃった感じで・・・。
で、今回の「2」ですが一応決め事を厳守するキャラは変わっていません。しかし運び屋家業はお休み中でせっかくの独特な設定は何処へやら(^_^;)。でもそれで面白くなかったのか?と聴かれればさにあらず。むしろ「1」より面白かった気がします。あまり設定どーこーにこだわらなかったのが今度は良いほうに出た印象。一本のアクション映画としてちゃんとした作品になっていました。アクションはスカッとするしストーリーもまずまずきちんとしてたし。で、意外と細かいところまできっちり作ってあるんですよ。そこが良い。
例えば、ネタバレ「敵のアジトから車の下に爆弾を取り付けられたまま脱出するシーンがあります。早く爆弾を取り除かないと大変です。どうする!?主人公!?。そして主人公はとんでもない方法でその爆弾を取り除きます。そこで観客はハタと気付くのです。「あ・・・、そう言えばアジトへ乗り込む前に主人公がチラっとクレーンを見るカットがあったな!」「あのクレーンを後で利用するのにあの時あんなカットがあったのか!」と。もしいきなりあのアクションだったら「ムリありすぎだろ?。大体なんであそこにクレーンがあって都合よくジャンプ台みたいになってた事が咄嗟に分かるの?」と思うことでしょう。しかし一瞬でもそういう伏線カットを入れているので観客は納得できるのです。」ま、それで本当に納得するかどうかは観る人それぞれでしょうけど一応そういうカットを入れていると言う親切が重要なのです。また、そういう説明をじっくりやり過ぎたり多く入れ過ぎたりすると理屈っぽくてテンポの悪い作品になってしまいます。ところがこの作品はそのあたりが実にバランスが良い。だから観ててストレスもないし面白い。そういうのってアクション映画ではとっても大切なところだと思うんです。そーゆーのがグダグダでヒドイ作品になっている物も多いですからね。その点このトランスポーター2は立派でした。
正直言うとそこまで「これまでのアクション映画に無かった何か」とか「飛び抜けた物」は無いように思います。でも一本の映画作品としてちゃんとまとまってて面白い、これも映画には大変重要な事だと思います。最近の日本語のおかしな言い回しで「普通に○○」などと言いますが、まさにこの作品は「普通におもしろい」作品だったと思います。それって簡単なようで意外と難しい事なんじゃないでしょうか。
第一作を観ていても観ていなくても楽しめます。また、第一作でイマイチだなぁ、と思った人でも観て大丈夫です。ぶっ飛んだ物は期待せず昔ながらの良いアクション映画を楽しもうとして大吉です。
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