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「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」の感想
(06年6月鑑賞)
「50セントの半自伝的な作品を50セントの主演でやるんだから間違いないです。基本のラップが本物なんだから安心感があります。いいですね。」監督:ジム・シェリダン。出演:50セント、ほか。
まず、50セント・ファンは絶対観るべきでしょう。そしてラップ好きも。でもヒップホップなんてなーんの興味もないって人でも大丈夫。ギャング同士の抗争劇になってるし、貧困層の実態を描いた社会派ドラマになってるし、痛快なサクセスストーリーにもなってるし、もう見どころ満載です。
それにしても顔面をはじめ身体中に9発の弾丸を受けたのにその後大復活を遂げてヒップホップ界のカリスマになるなんて・・・。思わず「そりゃー、ないない。映画ならではのフィクションにしてもやり過ぎでしょう。」なんて言ってるともはや手遅れ。これが50セント自身が実際に体験した本当の話しってんだからすごいです。主人公マーカス=50セントとみても、あまり間違いはないんじゃないでしょうか。
彼の自伝も出てるんで思わず読んでみたくなりました。
そしてなんといっても音楽がいい。ヒップホップとかラップって単に耳に心地よいだけの音楽だけじゃないんですよね。とても深くて色んな物を内包してるんです。この前観賞した邦画「チェケラッチョ!」に少なからずとも反感を覚えたのはそーゆーところなんです。普通にまとまってるお気楽な青春コメディってところは別にいいんですけど・・・。ならなんで題材をわざわざヒップホップに求めたの?。何が何でもラップじゃなけりゃいけなかった理由ってなに?。その内容なら別に対象がロックだって演歌だってスポーツだってなんだって成立するじゃん。そんな軽い感じでラップをとりあげないでよ、と思ったわけです。
一方でこの「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」はラップである必然性がぎっしりつまってます。50セントとラップじゃなけりゃ成立しなかった作品になのです。今回「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」と「チェケラッチョ」を観賞して改めて思いました。ラップ発祥の地であるアメリカと、そのスタイルや表面をなぞる事だけで始まった薄っぺらな日本のヒップホップ文化の差を!。チェケラッチョもそれなりに楽しいんですけどアメリカじゃ公開してほしくないな。恥ずかしいよ。とそこまで思いましたね。正直。
そうそう。最近スパイク・リー監督の「インサイド・マン」も観賞したんですけどそこに登場する少年が「50セントもそう歌ってたよ」なんてセリフを吐くシーンがあるんですよ。思わずニヤリとしてしまいました(笑)。
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トラックバック時刻: 2007年01月24日(水) 16:01