2005年01月のアーカイブ

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「パッチギ!」の感想

 [ ■映画2005年 ]   
(05年1月鑑賞)
「学生運動とかグループサウンズとか懐かしい目をしながら熱っぽく語る大人を見て育った世代です。正直ピンときたことはなかったんだけど・・・。なるほど、そういうことだったのか!と。この映画を観て思いました。熱い青春映画の秀作です。」

監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ、楊原京子、尾上寛之、ほか。
原作:少年Mのイムジン河(松山猛・著)が下敷きになっているそうです。未読です。スイマセン。
60年代の音楽は好きなものも多いし、その当時青春を過ごした大人たちが親やそのもうちょっと下の世代だったので話しは色々と聞いてて知ってるのですが、正直実感としてピンとはきていませんでした。で、この作品を観て、なるほどねー、と(笑)。かなりの誇張や大げさな脚色があるのを差し引いて考えても、それでも相当熱い。しらけ感の漂う無気力な我々の世代とは明らかに違います。なーんか一生懸命さが違うというか。ちとうらやましさまで感じてしまいます。監督もモロこの世代の人なんでしょうね。生き生きと撮ってる感じが画面全体から溢れててとても好感が持てました。
洋画しか観ない人も多いですが邦画も頑張ってますよー。みんな映画館で邦画も観ましょう!(笑)。
パッチギなかなかオススメです。
ネタバレ「一番グッときたシーンは主人公が橋の上でギターを壊すところです。友人の葬式での事件。自分ではどうしようもない事実。甘かった認識。どこにぶつけて良いか分からないくやしさと悲しみ。一歩下がって冷静に鑑賞することの多いわしがこのときばかりは劇中の主人公の気持ちと完全にシンクロしてました。あのくやしさとやるせなさと言ったら!主人公と一緒に「あーーーーっ、くそぉぉぉっ!」と叫びたい気持ちになりましたね。うん。それだけでもこの映画は良い映画だったと言えるでしょう。

あと、自称音楽系サイトなのでフォークルについてもつぶやいてみる(笑)。フォークル良いですよ!。アルバムは紀元貳阡年しか持ってないですが(^_^;)。正式なスタジオ録音のアルバムってコレだけなんですよねえ。そのアルバムに収録されてる「帰ってきたヨッパライ」があまりに有名過ぎて本質が誤認されがちなのも不幸な事実です。いや、この曲こそ本質と言えないことも無いのですが(笑)。けっしてそれだけでは無いんです。「イムジン河」が悲惨な運命を辿った経緯は既にパッチギを観られた皆さんならご存知ですよね。
それにしても、21世紀の最新映画で「音楽:ザ・フォーク・クルセダーズ」のクレジット。うれしいじゃあーりませんか!。当時より正しい評価がされているこのグループですがまだまだ充分とは言えないと思います。改めて再評価のきっかけになると嬉しいな。多分沢山いると思われる全然知らなかった人たちにもこれを機会に一度聞いてみて欲しいです。
現在 もアマゾンで購入できるみたいですね。
幻の名盤「ハレンチ」(右)も簡単に入手出来るとは素晴らしい世の中です(笑)

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「北の零年」の感想

 [ ■映画2005年 ]   
(05年1月鑑賞)
「どこかズレてたトム・クルーズのラストサムライとは違い本当の最後の侍の物語だと思った。明治維新後こうして侍は消えていったんだなあ、と。確かに細かい不満点は多々あったものの、ちょっと長めの3時間近い上映時間も途中だれる事が無かったのは立派。」

監督:行定勲
出演:吉永小百合、豊川悦司、渡辺謙、石田ゆり子、阿部サダヲ、平田満、モロ師岡、吹越満、石橋蓮司、香川照之、石原さとみ、大後寿々花、ほか。

なかなか豪華なキャストです。脇を固める役者も好きな人が沢山出てました。世にあまた存在するサユリストと言う方々でしょうか。ご年配が大挙して鑑賞にいらしてて平日なのにけっこう席はうまってました。若者は少なかったなあ(苦笑)。
激動の明治維新前後には実際こんな物語があったかも、と思えるところが良いですね。トム・クルーズのラストサムライなんかは幕末?ってゆーか日本?ってかんじでなかなか入り込めなかったけど、この作品はすんなりと入り込めました。クサイ演出や大仰なところは多少鼻につきましたが(笑)。
全体的な印象としては大河ドラマを無理矢理3時間でやっちゃった、って感じです。そのため少しダイジェストっぽい印象を受ける部分があるのは仕方無いところでしょうか。しかしそこが逆に長尺でも退屈しなかったポイントでもあったかな、とも思います。
あと、ヤマ場の堀部(石橋蓮司)かなーり好きです。じつは石橋さんファン(笑)。それからアシリカ(豊川悦司)が涙を堪えて笑おうとするのに笑顔にならないシーンはうまかったなあ。
雪のシーンで息が白くないのがちと気になりましたがそんな細かい所を気にする人は少ないでしょうね。むしろ気になるのは多恵の子役から生長後へのシフトが短期間で大人に成りすぎだろう、とそっちあたりしょうね。あの年の娘と旦那のいる役は吉永さんには老けすぎだろう、とか。でも当時の日本人は平均寿命も短いし、写真をみても老成は早かったみたいだし、ある意味リアルなのかもしれんですね(笑)

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「レイクサイドマーダーケース」の感想

 [ ■映画2005年 ]   
(05年1月鑑賞)
「本筋のミステリーもまずまずちゃんとしてるし、同時に難しい家族関係や色々な現代社会の病巣を巧みに描き出しているのがウマイです。抑えた皮肉やユーモアも効果的に感じました。」

監督:青山真治
原作:東野圭吾
出演:役所広司、薬師丸ひろ子、豊川悦司、柄本明、鶴見辰吾、杉田かおる、黒田福美、眞野裕子、ほか。

おととし劇場で観た東野圭吾氏原作の「g@me」はかなりイケてました。その時も原作は未読でした。今回もです。さて、今回はどーかな、と期待して鑑賞しましたがなかなか面白かったです。
本筋のミステリー自体はそこまで斬新さは無く、トリックもありふれた物でした。でも各キャラがちゃんと立っててドラマがしっかりしてたのでかなり楽しく鑑賞できました。死体を前にしてこれからどうするかみんなで相談するところなどかなりツボでしたねー。その後に並木俊介(役所広司)が「あいつらおかしいよ」と言うセリフがあります。クレイジーだ、と言うそのまんまの意味でも良いのですが「可笑しい」でも通用するようなシーンでした。やけに淡々としてる柄本明が面白すぎます。
この作品は歪みまくってる現代社会と家族関係を皮肉まじりに強烈に批判してるんじゃないでしょうか。
実は同日に「北の零年」も観ました。そちらにも豊川悦司氏が出ていました。全然違う役ですが気にせず観れました。演技お上手なんですね。演技の幅自体は決して広くはないけど(爆)、でも良い演技をされていたと思います。全然気にかけた事もない役者さんでしたがちょっと見直しました。

「オーシャンズ12」の感想

 [ ■映画2005年 ]   
(05年1月鑑賞)
「豪華な出演陣も多すぎて各キャラの掘り下げは浅い。あくまで第1作を観ている人向け。いきなり今作を観ても、まったく楽しめない事も無いかもしれませんが、かなーり訳が分からないと思います〜。」

監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア、ほか。
何より前作の豪華キャストをそのまま揃えたのが立派ですね。あんまりこの作品に思い入れがない自分でも嬉しくなります。ただ・・・悪く言うと「豪華キャスト」それが全てだったような(^_^;)。
最高の盗賊団 VS. 売り出し中の気鋭の大泥棒の図式、また伝説の大泥棒の存在や泥棒の元恋人が警察官という設定。それに前作での因縁から動きだすストーリー、どれを取っても面白そうなんですけどねえ。盛り込み過ぎちゃったのかなあ。なんか全体的に消化不良ぎみだったというか。テンポも良いようで実はあまり良くないという不思議さ。ここだけの話し、途中で少ーしかったるく感じて眠気に襲われたりしたんです。細かいギャグとかニヤリとするようなシーンも結構あったのに退屈さを感じるのもまた不思議。よくある展開や予想がつく展開と言うのには沢山映画を観て慣れているので寛大なんです。だからそういう点でダメだったという事でもないんですよねえ。多大な期待をかけていたわけでもないので裏切られたってわけでもないし・・・。この物足りなさはなんなんでしょうね。まったくもって不思議です。脚本と編集に問題があるんでしょうけど専門家ではないのでずばりココという指摘は出来ません。でもそのあたりを分析しながら観直すと案外面白いかも。え?ゆがんでますか?(笑)。
この一連のリメイク{60年にシナトラ主演で作られたオリジナルの「オーシャンと11人の仲間」これが一番だと思うのはわしだけでしょうか)はプロ野球のオールスターと同じくお祭り的要素の高い映画だと思います。結局、本筋のペナントレース(=映画作品としての面白さ)とはあまり関係が無いのです。ただオールスターにはオールスターならではの楽しみ方もあるわけで・・・。「一つの映画作品としての出来」より「お祭り的要素を楽しむ」という点に重きがあるようです。そこが楽しめるかどうかが鍵ですね。

あと全然関係ないですがこーゆー話しの流れになったので、ついでに。わしはプロ野球も好きです。特にセリーグの広島を応援しています。でもイマイチ全国的知名度が高く無くてオールスターにはあまり選手が選ばれません。今年は話題の選手が沢山出れば良いと思うのですが・・・。まだまだずっと先の事ですがオールスター投票が始まったら「どんな選手かな?」くらいで良いので広島選手にも少し注目してやってみてください。よろしくお願いします。

「ネバーランド」の感想

 [ ■映画2005年 ]   
(05年1月鑑賞)
「劇作家のJ・M・バリをジョニー・デップが好演。子役のフレディ・ハイモアも良かった。見終わった後しみじみとした気持ちになりました。」

監督:マーク・フォースター
出演:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、フレディ・ハイモア、ダスティン・ホフマン、ほか。

名作ピーター・パンの制作秘話を映画化した作品と言うくらいの認識で観に行きました。するとなかなかの人間ドラマで意外でした。ホロっとくる場面もあるし楽しく鑑賞できました。
大人になりたがらないアダルト・キッズの事をピーター・パン症候群としたり、ネバーランドをさも現実逃避の場所みたいに言う事もありますが、決してそうでは無いんですよね〜。この作品をみると分かります。バリの作った世界は成長を阻害するものでは無いんです。むしろ素敵な大人に成長する助けになるんじゃないでしょうか。成長を拒む連中は圧倒的に勇気とイマジネーションが足りてないんです。そういう人達にはピーターパンとこの映画に触れてもらって、勇気と想像力をぜひ得て欲しい。
信じる事についても、その大切さを切々と訴えかけてくるわけですが、信じる事の難しさも同時に表現してるところがウマイですね(そのウマサを人によってはあざとく感じる人もいるかもしれませんがわしはそこまでは思わなかったな)。信じても叶わない事もあるし(病気が治ると信じても死ぬときゃ死ぬし)自分の信じる事を押し通すあまり人を傷つける事(娘のためになると思ってやった事でも全然逆効果だったし)もある。色々考えちゃいました。
それにしても色々考えられる一方でちゃんと楽しくて退屈なしないエンタテイメントになってるってのがすごいですね。なかなかの作品です。
ちなみに物語は実話を元にしてはいますがまったくそのまんまと言うわけじゃないのでご注意を。フィクションですよ〜。ま、映画だから当然か(笑)。
例えば少年たちの父親が死んだのはピーターパン初演より数年あとです。

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