カテゴリー:■映画2003年

■2003年の映画鑑賞総括

 [ ■映画2003年 ]   

2003年の映画鑑賞総括
毎年の事ですが観たかったのにタイミングが悪くて観れなかった作品も多いです。逆に観るつもりも無かったのに観てしまった作品もあります。面白かったものつまらなかったもの期待通りだったもの期待外れだったもの色々です。うまくいくかわかりませんが「○○賞」ってかんじで列挙していきたいと思います。
ではまず・・・「何度も観たで賞」からいきますか。単純に何度も観た作品を上げれば良いだけなので一番簡単(笑)
■何度も観たで賞「ネメシス S.T.X」・・・5回
いやあ、観ました(笑)試写会2回に前売り券、レイトショー・・・等々。このシリーズ好きなんです。そうシリーズものなんです。タイトルからは良く分かりませんが記念すべきスタートレックの劇場版第10作なんです。正直このシリーズはファンだから大目にみれる、楽しめる、という作りの作品が多いのですが「ネメシス」はある程度どなたでも楽しめる佳作だと思います。
次点は「HERO 英雄」の3回です。
あと字幕と吹替をそれぞれ観て2度観たというパターンもありました。「X-MEN2」や「マトリックス」なんかがそうです。
次に期待以上だったで賞・・・の前に「期待ハズレだったで賞」の発表。
■期待ハズレだったで賞「ターミネーター3」
この賞に値するのは、すっごく駄作と言うよりも期待の大きさと実際みた感想のギャップが大きかった作品って事ですね。ずばりT3は期待ハズレでした。前作までがすごく出来が良くて好きな作品なんで大きな期待を持ち過ぎました。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」なんかは劇場で観た宣伝の映像が派手だったので「ちょっと面白そう」と思ったけどそこまで面白くはなかったってパターン。
さて「期待以上だったで賞」です。
■期待以上だったで賞「HERO 英雄」
実は凝った映像表現がメインの映画でストーリーは大した事ないんなんだろーな、と思って観に行きました。そうしたらストーリーも好みでした。あまり期待せずに観に行くのがどんな映画でも楽しむコツかも・・・と思ってみたり(笑)それなりに期待してそれ以上って言うのが一番ですけどね。HEROはもし期待して行ったとしてもその期待以上の出来だったと思います。
あと邦画はあまり期待しないパターンが多いので期待以上って場合が多いですね。「ロボコン」「g@me」などは正直期待以上でした。
続いて個人賞です。かなーり独断と偏見で選んでます。
■わし的主演女優賞「長澤まさみ」(ロボコン)
はっきり言ってこの映画を観るまで存在すら知りませんでした。役者役者してない自然な演技がナイスでした。そして何より笑顔がかわいい!。
■わし的助演女優賞「ハル・ベリー」(X-MEN2)
ビッグ・ネームになってもこう言う役をちゃんとやってくるんですね。わしのストームのイメージにぴったしだし。べっぴんだし(笑)
■わし的主演男優賞「サム・ロックウェル」(コンフェッション)
初の主演だそうですがなかなか存在感がありました。「マッチ・スティック・メン」での助演も良かったです。
■わし的助演男優賞「クリス・バリー」(トゥーム・レイダー2)
はっきり言って作品はダメダメでした。大画面でクリスを観るためだけに鑑賞に行きました。助演と言うのもはばかれるチョイ役ですがとりあえず主演ではないのでこの賞を差し上げます。いぇい!リマー!
■主演海老賞「Mr.C」(えびボクサー)
マンティス・シュリンプ(MANTIS SHRIMP)のC氏は自らの海老と言う特異性をフルに発揮して演技されていました。この部門のぶっちぎりのトップ受賞です。
次点はなし。
■主演鳥賞「鳥の皆さん」(WATARIDORI)
見事な主演ぶりでした。全編鳥。鳥オンリー。鳥だらけ。どこまでも鳥。鳥の皆さんがいないと成立しない映画です。
次点はなし。助演鳥賞をあえて言うなら「ハト」(ザ・コア)。
さーて、他にどんな賞があるかな?とりあえずは音楽いってみましょうか。
■主題歌賞「恨み節/梶芽衣子」(キル・ビル Vol.1)
主題歌というかエンディングロールでこれが流れるんですけどね。タランティーノ監督分かってます。オープニングの「バンバン/ナンシー・シナトラ」もすごい。こーゆー使い方されたら、もーぉうメロメロっす。
あとボウリング・フォー・コロンバインの「この素晴らしき世界」やマリリン・マンソンも良かった。
■作曲賞「鈴木慶一」(座頭市)
あまり北野作品や時代劇を意識しない慶一節がそのまんま出てたのが良かったです。ムーンライダースの新譜でないのかなあ。
ん〜、作品賞の前にあげとく賞は他には・・・と。本場アカデミー賞を参考にしてみましょうか。
■美術賞「HERO 英雄」
色がストーリーと深く関わってるのが良かったですね。あとはリバイバルですがアマデウスの美術はやっぱり好き。
■衣装デザイン賞「シカゴ」
音楽と舞台衣装が豪華でした。あと「ファムファタール」の宝石つき衣装もインパクトがあったかな。
■メイクアップ賞「ネメシスS.T.X」
シンゾンの顔をいかにパトリック・スチュアートに似せるか?というのが物語をすすめるのに重要な要素だったわけで・・・。病状が進行するメイクも見事でした。
■視覚効果賞「えびボクサー」
いや、皮肉でもなんでもなく(笑)。このSFX全盛の時代にクラっとくるほどローテクな表現にやられてしまいました。
■ドキュメンタリー映画賞「ボウリング・フォー・コロンバイン」
ドキュメンタリーはコレしか観てないだけ、という(爆)。(あれ?「WATARIDORI」もドキュメンタリーに入るのかな)。内容的には大画面でみなくても別にOKだとおもいます。でもこーゆー映画に「金を払って観る」というのに意味があったような気もします。
■脚本賞「マッチ・スティック・メン」
とてもうまくまとまっていて安心して観れました。単純に面白かったです。やっぱり映画は脚本です。あと「シモーヌ」「ライフ・オブ・デビット・ゲイル」「フォーン・ブース」などもポイント高かったです。
■アニメ映画賞「茄子アンダルシアの夏」
正最近は実写映画とアニメの境目が非常にあやふやですのでアニメ映画でひとくくりにするのも気が引けますが。でもあえてあげるなら一番はコレかな。あとアニメ映画ではないですが「キル・ビル」内のアニメ・パートが大変ハイレベルでした。「スピリット」は字幕か吹替かで評価が大きく別れます。字幕版でどうぞ。
あとは・・・
■泣けたで賞「名もなきアフリカの地で」
はっきり言って泣けるタイプの映画ではありません。でも雄大なアフリカの景色とツボな音楽でちょっとウルっときてしまったのでした。「戦場のピアニスト」「オールド・ルーキー」「死ぬまでにしたい10のこと」など他にも感動作はいくつかありましたが泣くまでには至りませんでした。ま、昨年も泣けたのは「千年女優」1本くらいでしたし。例年こんなもんかな。
あとは・・・
■笑えたで賞「刑務所の中」
わしの笑いのツボは大笑いと言うよりクスっとくるやつなのです。これはとぼけた演技が中々ツボでした。あと普通にコメディとして楽しめたものには「アイ・スパイ」などあります。
さて、ではいよいよ作品賞と参りましょう。洋画邦画でわけますね。そしてせっかくなのでランキング形式でベスト3を。

■ベスト邦画賞■
1:ロボコン
2:g@me
3:刑務所の中

■ベスト洋画賞■
1:キル・ビル Vol.1
2:HERO 英雄(洋画?ま、海外作品ってことで)
3:ネメシス S.T.X

いやー、キル・ビルも含めて邦画が豊作な一年でした(含めるな)。詳しいあらすじや感想がお知りになりたい方は過去に日記を参照になさってくださいませ。
さて、最後はやっぱりコレでしょう。ワースト映画賞です。
■ワースト映画賞■
1:スパイキッズ3-D(面白くない上に目まで疲れる)
2:天使の牙 B.T.A(最低ランクのVシネレベル)
3:チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル(ちょっと肌に合いませんでした)

みなさまがこのような作品と遭遇されないことを心よりお祈りしています。ちなみに上で「期待ハズレ賞」のT3ですがあくまで期待より面白く無かったと言う意味なのでワースト賞には入賞いたしません(^-^;)
今年観た映画をだーっと並べてみますね。
オールド・ルーキー/ケミカル51/壬生義士伝/トランスポーター/ビロウ/刑務所の中/アマデウス ディレクターズカット/ブラック・ダイヤモンド/ボウリング・フォー・コロンバイン/ウエスト・サイド物語/戦場のピアニスト/アイ・スパイ/魔界転生/WATARIDORI/スピリット/リロ&スティッチ/シカゴ/ネメシスS.T.X/X-MEN2/ザ・コア/トゥー・ウィークス・ノーティス/マトリックス リローデッド/めぐりあう時間たち/NARC/ハンテッド/サラマンダー/8 MILE/EX(エックス)/ムーンライト・マイル/ミニミニ大作戦/チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル/マイ・ビッグ・ファット・ウェディング/ターミネーター3/ライフ・オブ・デビット・ゲイル/それいけ!アンパンマン短編「怪傑ナガネギマンとドレミ姫」/それいけ!アンパンマン長編「それいけ!アンパンマン ルビーの願い」/踊る大捜査線2/さよなら、クロ/茄子アンダルシアの夏/トレジャー・プラネット/風の絨毯/ゲロッパ!/HERO 英雄/ワイルド・スピード×2(吹替)/ファム・ファタール/コンフェッション/天使の牙 B.T.A/パイレーツ・オブ・カリビアン 〜呪われた海賊たち〜/10日間で男を上手にフル方法/座頭市/名もなきアフリカの地で/ハルク/ロボコン/シモーヌ/閉ざされた森/28日後.../S.W.A.T./ロッカーズ/トゥーム・レイダー2/キル・ビル Vol.1/マッチスティック・メン/リーグ・オブ・レジェンド/ティアーズ・オブ・ザ・サン/死ぬまでにしたい10のこと/マトリックス・レボリューションズ/SSU/フォーン・ブース/g@me/アンダーワールド/スパイキッズ3-D/バッド・ボーイズ 2バッド/えびボクサー
大体こんなかんじでした。え〜と、もれてるのないかいな?(笑)

来年も楽しく映画を観たいと思います。では!

「えびボクサー」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年12月鑑賞)
一部で話題沸騰のイギリス映画。ほとんどの国で上映禁止になっているとか。そう言う内容じゃなかったんですけどね。謎です。
あらすじ。ビル(ケヴィン・マクナリー)はバーを経営する元ボクサーの中年男だ。結局ボクサーでは大成しなかったがボクシングへの夢は諦めきれずにいる。若いスティーブ(ペリー・フィッツパトリック)にその夢をたくしトレーナーなどをしているがどうも芽は出そうにない。そんな時なんでも屋のアミッド(マドハヴ・シャルマ)が巨大なエビを買わないか?と持ちかけてきた。2メートルもある巨大なエビでパンチ力が抜群と言うのだ。かつてテレビのバラエティでカンガルーと人間にボクシングを戦わせてヒットした番組があった。それをエビで狙ったらどうか?と言うのだ。ビルは迷ったあげくエビに賭けることにした。スティーブとその彼女のシャズ(ルイーズ・マーデンボロー)とエビの3人と1尾はロンドンのテレビ局に売り込みに行くのだった。しかし、なかなか相手にされずエビの世話代だけはかさんでゆく。さて、人生を賭け成功を夢見る彼らの顛末やいかに?・・・といったかんじ。

もっとずっとハチャメチャな内容を想像してたのですが全然マジメなちゃんとした映画でした。ある意味肩透かしを食らったかんじもしますがお話がある程度ちゃんと作られていたので普通に楽しめました。ちなみにエビと言ってもシャコに近い種類でした。有名な話しですがシャコのパンチ力は凄まじいのです。色がキレイな種類が多くペットショップにも時々いたりしますが分厚い水槽のガラスを割ったと言う話しもよくあるそうです。一説には22口径の銃の威力と同程度とか。本来は貝やカニなど固い生き物を捕食するときに発揮されるパワーなんですけどね。それをこんな話しに使うアイデアはなかなか秀逸だと思います。あとクラっときそうなほどローテクなエビの造形も素敵でした。
あと単館上映でここまで話題になったのはやはり宣伝の効果でしょうね。B級映画なりのB級なキャンペーンが大変効果的でした。ザリガニと巨大飼育マニュアルをセットで配るなどの馬鹿馬鹿しさがナイスです。60人ほどしか入らない小さな劇場で鑑賞したのですがほぼ満席でした。客の女性が「えびなのに!何この客の多さ!?甘くみてたなー。もっと早くきて並んどけば良かった〜。」と「えびなのに」を連発してたのにウケました。ほんと「えびなのに!」(笑)

「バッド・ボーイズ 2バッド」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年12月鑑賞)
第1作に続く8年ぶりのシリーズ第2弾。146分です。ダラダラ長すぎ。アクションにCGを使わない気概は好きですが物語がありきたりでした。
あらすじ。マーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)とマイク・ローリー(ウィル・スミス)はマイアミ市警の刑事で名コンビ。ふたりは麻薬の取り締まり強化の特捜チームTNTに所属し日々捜査を続けている。しかしいつも二人がからむと派手な銃撃戦やカーチェイスになってしまう。そんなおりニューヨークのDEA(連邦麻薬捜査局)に勤めるマーカスの妹シド(ガブリエル・ユニオン)が休暇で帰省してきた。実はマイクとシドは付きあっているのだがマーカスにはなかなか打ち明けられないでいる。なかなか言い出せないうちに麻薬組織との戦いはますます苛烈をきわめてゆく。そして帰省中だと言っていたシドも実は麻薬組織に潜入するために戻ってきた事も判明していく。さて麻薬組織との対立は?マーカスとマイク、そしてシドの関係はいかに・・・?と言った内容。
ギャグも随所にあるしひとつひとつのアクションなんかも派手で良いんですけどねえ。お話がイマイチでした。前回ほど主役二人のキャラが立っていませんでした。ジュリー(ティア・レオーニ)のようなヒロインがいなかったのもイタイですね。一応シドがその役だったのでしょうけどそこまで存在感がありませんでした。個人的には容姿などかなり好みなんで残念です。そして内容に対して時間が長すぎます。せっかく撮影したシーンだから全部つかっちゃえ!ってかんじの編集に見えてしょうがなかったです(苦笑)。せっかく100億円も使うなら脚本をもっと作り込んで欲しかった。前作も佳作ではあるけどそこまでじゃなかったですが今作よりかはマシだった気がします。単にドンパチやカーチェイスが好きな人には楽しめる映画だと思います。

「スパイキッズ3-D」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年12月鑑賞)
スパイキッズ・シリーズの第3弾です。実は前2作はそれほど好きではありませんでした。だから第3弾も全然観る気はなかったのです。ただ今どき赤と青のセロファン眼鏡をかけさせる3-D作品というアホアホぶりが話しのネタくらいにはなるだろう、と言うので観ました。大してヒットしているとは思えないのに10月からまだやってるのが謎です。眼鏡の在庫が残りすぎてるから仕方なく上映を続けてたりして(爆)
あらすじ。ジュニは少年だがOSS(秘密諜報員組織)の凄腕エージェント。ジュニの家族は全員スゴ腕のスパイなのだ。そんなおり姉のカルメンが悪者トイメイカー(シルベスタ・スタローン)にゲームの世界に捕らわれてしまう。トイメイカーはヴァーチャル・オンラインゲーム「ゲームオーバー」を世界中に売りだして世界征服を企んでいたのだ。ジュニは3-D眼鏡をかけてゲームの世界に姉の救出に出発した。・・・ってところです。ちなみにゲームの世界と言うのは「マトリックス」や「アバロン」の仮想現実の世界みたいに実際の世界に体を残し精神だけで行く世界のようです。そのへん全然説明なし(おいおい)
まず3-D視覚効果ですが想像してたくらいのレベルでした。つまり、大した事なかったです。劇中に何度か指示が出てかけたり外したりしなくてはならないのがうざったかったです。物語も3-Dを活かしているとは言えなかったので弊害のほうが大きかったかなあ。立体映像を純粋に楽しみたかったら遊園地で特化されたアトラクションにいけば良いわけですし。
何より物語のレベルが低かったです。子供向けのつもりかもしれないけど子供向けだとすると普通の映画以上に分かりやすく丁寧に作るべきなのです。中途半端というかひとりよがりというか、どーもこのシリーズはあまり乗りきれません。人によっては楽しめると思いますが、わしはちょっと・・・。思いっきり駄作ならそれはそれで笑えて良いのですがそこまではじけてもいなかった。残念。いや、数年前に観た某邦画は唖然・・・というか愕然とするほどのヒドイ作品でそれはそれで話しのネタになって良かったのです(笑)
スタローンにアントニオ・バンデラス、ジョージ・クルーニー、スティーブ・ブシェーミ、イライジャ・ウッドなどのキャスティングは豪華なんですけどね〜。あとスタローンの声を角田信明という格闘家があてていたのですが意外とうまかったです。そうそう、上映は吹替えのみでした。字幕版もあるようですが、ま、あの画面に字幕はちょっとね(苦笑)

「アンダーワールド」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年12月鑑賞)
レン・ワイズマン監督のアクション・ファンタジー(?)。
あらすじ。舞台は現代。ある町の裏側で血で血を洗う死闘が繰り広げられていた。それは数百年もの長きに渡る戦いでヴァンパイアとライカン(狼男)の二つの種族によるものだった。ヴァンパイアのセリーン(ケイト・ベッキンセール)はライカンをこの世から抹殺するために活動をする処刑人だった。彼女はある日奇妙な事に気付く。人間には何の興味も示さないはずのライカンがマイケル(スコット・スピードマン)という人間の医師を執拗に追っていたのだ。不思議に思ってその理由を探るべく行動を開始する。それはやがて一族のまとめ役に対する疑念や壮大な戦いの幕開けにつながってゆく・・・といったところ。
派手なガン・アクションやSFXが随所にちりばめられています。薄暗くシックなかんじで統一された画面が良いかんじでした。600年前の事件の真相やライカンがマイケルを追う目的などが話しの中心となって展開します。我々の生活している少し裏側ではヴァンパイアやライカンが大昔から戦いを続けている、という設定は嫌いではありません。でも特別に新しい表現も展開もないのでどこかで観たようなかんじというのが拭えません。もうひとひねりとか何かしらの工夫が欲しかったところです。ヴァンパイアやライカンと言う設定があんまりうまく活かされてない気がしました。それならそれで特殊なマフィア同士の抗争ってあたりまで昇華できれば良かったんですけどねえ。ま、普通に観れるレベルにはあったように思えます。

「g@me」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年12月鑑賞)
東野圭吾の小説「ゲームの名は誘拐」が原作のサスペンス映画。原作は読んでいませんが映画として面白く作られていました。ちなみにヒガシノでもアズマノでもなくトウノですのでお間違いないように(笑)
あらすじ。佐久間(藤木直人)は広告代理店に勤める仕事の出来るエリート。若くして人生のゲームに勝ったような自信満々の毎日を送っていた。佐久間はミカドビールとの大きなプロジェクトを進めていたが、ある日ミカドビールの副社長の葛城(石橋凌)からいきなり計画の中止を言い渡される。葛城は佐久間の計画を全面的に否定したのだ。鼻をへし折られた形の佐久間だがどうしようもない。くやしさに捕らわれたが何もすることはできない。酔った勢いで何をするでもなしに葛城の家のそばに行く佐久間だったが、そこで奇妙な光景を目にする。葛城の家の塀を乗り越えて出てくる一人の若い娘がいたのだ。それは葛城の娘(仲間由紀恵)であった。彼女は家族との生活に不満を抱き家出を計画していたのだ。ひょんないきさつから彼女は佐久間の家に転がり込む。葛城を憎む佐久間に彼女はある提案をする。「私を誘拐して身代金を山分けしない?」と。そして、ふたりは狂言誘拐を実行してゆくのであった。果たしてその結果やいかに!?・・・と言ったところ。
タイトル通り身代金目的の誘拐をゲームにみたてているわけですが一方で恋愛ゲームやもっと複雑な裏のゲームも同時に進行する形。結局ゲームの勝者は誰なんでしょうね。ネタばれになるので詳しいことは書きません。観てのお楽しみってことで(笑)。
SFXや派手のアクションも何もない映画ですが、むしろそーゆーのに食傷気味なので良かったです。映画の面白さはやっぱりストーリーです。主演のふたりもまずまずでキャスティングもうまくいってたのではないでしょうか。「え?そういうキャラだったの?」と佐久間のキャラづけが「?」なところもありましたが許せる範囲でした。ま、絶対謝りそうにないキャラだと思っていたのに案外簡単に謝ったな、とかそんなところですので大筋には関係ありません。
あと写メール(?)とかインフォシークとかあからさまなタイアップはどーかいな、と思いましたが、まぁ許しましょう。どっちかと言うとフリーメールやBBSの安易な使い方のほうが気になりました。時代性の表現かもしれませんが効果的ではありませんでした。何十年後の人が観る時に楽しめるかどうかのネックにならないことを祈ります。でも全体的に面白かったですからね。許します。
とりあえず謎解き映画や犯罪映画をあんまり期待しすぎると肩透かしを食らいます。かるい気持ちでどうぞ。

「フォーン・ブース」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年12月鑑賞)
ジョエル・シューマカー監督のサスペンス。なかなか面白かったです。だらだらと長い映画が多い近頃では珍しく81分と短めでした。物語の内容にふさわしい尺ってもんがありますもんね。そう言う点でこの作品は良かったです。
あらすじ。主人公はスチュ(コリン・ファレル)という名の舌先三寸でこの世を渡る軽薄なパブリスト(宣伝マン)。複数の携帯電話を駆使し、その日もタレントの売り出しや雑誌紙面の獲得に精を出していた。そんな彼も携帯電話を使用しない時がある。浮気相手の彼女にかける電話だけは携帯の明細から妻にばれないように電話ボックスからかけるのだ。いつも決まった電話ボックスから浮気相手の彼女に電話をするのが日課だ。スチュは電話ボックスに入りいつものように彼女との電話を終えボックスから離れようとした。その時、電話ボックスの電話が鳴った。スチュは怪訝に思いながらも電話をとると相手は見知らぬ男だった。男は言った「ライフルでお前を狙っている」「電話を切ると殺す」「回りの人間に事情を話しても殺す」と。最初は本気にしなかったスチュだったが近くにいた男が射殺されてしまって青ざめる。そればかりか回りからその男を射殺した犯人の疑いをかけられて警察に囲まれる。警察は投降を促すが電話を切っても事情を話しても殺されるのだ。絶体絶命のピンチに陥ったスチュ。さて物語どう展開していくのか・・・、と言ったところ。
物語はほぼ電話ボックスとその周辺だけで展開していきます。ある意味舞台の一人芝居かスチュエーション劇ってかんじです。徐々に話しが大ごとになっていくところを上手に描いてますね。犯人は何者か?とかスチュは助かるのか?と言ったあたりも楽しいですが、むしろ物語の根幹は危機に陥った軽薄な男が短い時間にどう変化していくか?でしょうね。ラストはおまけみたいなかんじですがそんなに悪くはないです。正直言うと余分な要素をさらに排除してもっとコンパクトにまとめても良い気がしました。
あと(前の方で観るのが好きで作品によっては一番前で観たりするのですが)フォーン・ブースはちょっと離れめで鑑賞することをオススメします。時々画面が分割されて小画面が左右上下に出たりするのです。英語が分からないので字幕が頼りなのですがあっちこっちに目をやらなくてはならなくて思いっきり前だとちょっと厳しいです。そこまで前じゃなかったらそんなに後ろじゃなくても大丈夫だとは思いますけど(笑)
しかし最近コリン・ファレルも映画出まくりですね。

「SSU」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年11月鑑賞)
シュリのカン・ジェギュ・フィルム制作の韓国映画です。SSUとは海軍の海難救助部隊のこと。エリート潜水部隊がありそこが舞台となります。
幼い頃から親友として育ったキム・ジュン大尉とイ・テヒョン大尉、それと同期の女性士官カン・スジン少佐の3人がメインでお話は進みます。軍の上官と衝突したり潜水技術の競争があったり色々な要素はありますが結局おおすじは三角関係の物語ですね。二人の男はキャリアを取るか友情を取るかスジンとの愛を取るか、様々な選択に悩まされます。そして上層部のムリな命令で非常に危険な任務に赴き案の定危機におちいります。そこで究極の選択をすることになります。さて結末は・・・、といったところでしょうか。
感情的な描写が大げさなのは国民性でしょうか。良く言えば分かりやすく、悪くいえばちょっとこっぱずかしい、そんなシーンが多かったです。しかしお話は丁寧に綴られていて安心して観る事ができます。まさに観る人の好みで分かれると思います。自分的には、う〜ん。微妙(笑)。
ちょっと思ったのは韓国映画の脚本はかなりキチンとしてるな、ということ。あるドキュメンタリー番組で韓国のアニメ事情をやっていました。そこで韓国のクリエーターが技術は日本と対等だがストーリー作りの点でまだまだ劣っていると言っていました。でも韓国映画の人材がそのままアニメにシフトする事があったらどうでしょう?日本のアニメ業界もウカウカできない気がします。

「マトリックス・レボリューションズ」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年11月鑑賞)
1999年に公開されたSF映画「マトリックス」のシリーズ第3作になります。第2作にあたる「マトリックス・リローデッド」は今年の6月に公開されたばかりなので半年空けないスピード公開となります。色々感想を書く前にヒトコト断っておきますと前2作を観ていない人には「?」な記述が多くなると思います。ご了承くださいませ。(でも強烈なネタバレは遮蔽してますのでご安心を)

(マトリックスと言えば何より↑この上から下へ雨が降るように流れるコードが象徴ですよねえ)
まず一番最初の感想は「しまった。レボリューションズを観る直前にリローデッドをビデオで借りて復習しておくんだった!」です。間隔を空けないスピード公開とは言えリローデッドを観たのは数ヶ月も前の話しです。ストーリーを思い出して流れをつかむまでちょっと時間を要しました。これから観る方には是非、前作、前々作を充分に把握した状態で観に行かれることをオススメします。出来れば「アニマトリックス」も観て「エンター・ザ・マトリックス」もクリアした後での鑑賞が望ましいと思います。(こう言っちゃなんですがアニマトリックスはリローデッドとレボリューションズより出来がいいかも)。そうそう、横に座ったおばちゃんがゴソゴソするしペチャクチャしゃべるし非常に気になったのですがそのおばちゃんは「何でネオがアンダーソン君て言われとうと?(博多弁)」「知らん。多分あだ名くさ」と、そこからつまずいていました(爆)。

主演は前作までと同様キアヌ・リーブスです。第1作は当時大ヒットしたのみならず斬新な表現が大いに話題になりました。映画を観てない人たちにもキアヌがエビぞりになって波動を発しながら飛んでくる弾丸をよけるシーンは有名だと思います。そんな人気作品の4年ぶりの続編ということでリローデッドも大ヒットを記録しました。リローデッドのラストはかなり気を持たせる終わり方だったのでこのレボリューションズを楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか。レボリューションズはこの連作の完結編となります。
それでは、ものすごく非常にとてつもなくブチ大まかなあらすじです。「仮想現実の世界から助けだされたネオは人類の存亡を賭けて仲間と共に機械やプログラムたちと対決する。しかしピンチだ、さてどうなる?」・・・で今回の作品につながります(爆)。いや、あんまり詳しく言ってもキリがないしネタバレになるんで(苦笑)。以下、個人的見解と好みに従った記述に終始すると思います。いつものことですね(汗)

ナイオビやセラフなど好きなキャラクターが結構活躍したのが良かったです。ただナイオビやゴーストが主人公のゲーム「エンター・ザ・マトリックス」をプレイして無いので察しはつくもののセリフのいくつかが「?」と思わせるものがありました。キッドについても「アニマトリックス」の「キッド・ストーリー」を観ていないと何者?と思われるかもしれません。ま、どっちにしろ大筋には関係ないんですが。
あと名前などの出典を知ってるとさらに楽しいと思います。たとえばモーフィアスの船にはネブカドネザル号と言う名前がついていますが世界史が好きな方には紀元前のバビロニア王朝の王の名前だって分かりますよね。そしてその王(ネブカドネザル2世)の業績を思い出すと「ああ、なるほど!」と思うわけです。そう言う点でネーミングは非常に分かりやすいです。顔と名前を一致させるのが少々苦手な自分には大助かりです。オラクルとかアーキテクトとかまんま(笑)。

ちょっと残念だったのは前作までのように今までみたことのない映像と言うものが無かったところ。たしかにすごい特殊効果で迫力もあって良かったんですけど斬新とまではいかなかったです。ま、第1作から日本のアニメやゲームファンが観るとストーリーも含めてそこまで斬新でも無かったんですが(^-^;)。そういえば監督のウォッシャスキー兄弟はジャパニメーションの大ファンなんです。アニマトリックスでわしも大好きな渡辺信一郎氏や川尻善昭氏を起用するくらいですから。日本のアニメなしにマトリックスは無いと言えます。ちなみにレボリューションズは全世界同日同時間公開で話題になりましたが各国の主要会場にはキャストたちが赴き公開記念イベントに参加しました。日本にはウォッシャスキー兄弟と主役のキアヌ・リーブスが来ました。いかに日本を重要視しているか分かります。

とりあえず見終わった感想はリローデッドからそこまで引っ張ることも無かったかなあ、と。
3時間ほどになっても一作品にまとめたほうが良かったかもしれないと思いました。レボリューションズは良くも悪くも前2作と比べてありきたりなストーリーになった印象です。いかにもハリウッド的な大団円にしてしまった気がします。おおらかな気持ちで監督にやさしい鑑賞者となることが楽しむコツかもしれません。「あー、こう言うことが言いたかったんだね」とか「本当はこうしたかったんだね」というふうに(爆)。懐疑的な目でみるとこれほどひとりよがりで破綻した物語はないのです。肯定的に想像をふくらませながら観るのが正解です。わしはもちろん後者のスタンスで観ましたのでちゃんと楽しめました。好みの分かれる映画だとは思いますが一定の水準には達していると思います。
あと好きなところですが、人間のあやつるAPU(パワードスーツみたいなの)がいかにも機械機械していているのに逆にそれと対決するセンチネルなどのマシンが非常に生物的なデザインと動きを見せるところ。いいですね。ほかには、 ネタバレ「トリニティが命を失う直前のシーンで雲の上に出て美しい空をみるところ」そしてそのトリニティの横には、ネタバレ「目が見えなくなったネオがいる。ネオには美しい空は見えないんです。でもマシン・シティは美しい光りのかたまりとして感知できる。そして光りとして感知できるマシン・シティの動力源こそ元は人間の生命なんですよね。」このへん大変うまいです。一瞬見える崇高な希望と暗黒の世界で光りを放つ人類の元へ救世主として戻る瞬間がうまく表現されています。ま、あくまで個人的解釈ですが。

最後に納得のいかなかった点、よく分からなかった点などを箇条書きにしてみます。ネタバレもあるので遮蔽します。
●「メロビンジアンの欲しがった預言者の目ってなんだったの?
●「なんでネオは現実世界でもプラグインしなくても超人的な能力が発揮できるの?そのへん説明不足。
●「最後のスミスとネオの対決ですが、スミスはオラクルを同化しきれなかったと理解するのは良いですよね?ではネオを同化した途端に消滅した理由はなんなんでしょう?ネオとスミスが表裏一体でどちらかが消滅すればもう一方も消滅すると言うのであればデウス・エクス・マキナも停戦の取引などなどせずネオをさっさと殺せば早かったのに。
●「結局、機械は人間を使った発電所は不可欠なわけですよね?ザイオンの人間と機械のあいだの停戦は達成できたけど発電所はそのままのわけで・・・。全然解決にはなってないんじゃ?モーフィアスのずっと夢みていた世界ってそれでいいの?
サティと両親の関係とか、エグザイルについてとか、ほかにも色々あるんですけどキリがないのでこのへんで(笑)。一つ言えるのはこれだけ色々出てくるのは結局この作品を楽しんでるって事ですよね。

「死ぬまでにしたい10のこと」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年11月鑑賞)
あらすじ。主人公のアン(サラ・ポーリー)は23才で二人の娘を持つどこにでもいるような女性。夜は清掃の仕事をし失業中の夫も仕事をみつけた。ちょっと口やかましいけど母も隣りに住んでいて娘の世話など色々助けてくれる。多少貧しいけど平凡な家庭と生活はずっと続くように思えた。しかしある日気分が悪くなり病院で検査を受けると意外な結果を知らさせる。治療の施しようのない末期ガンで余命2ヶ月だと。アンはショックを受けながらもそれまで流されるように生活してきた自分を振り返る。そしてノートに「死ぬまでにしたい10のこと」を書く。そして病気の事は誰にも告げずに生活を続ける。残された時間はとても少ない。果たして彼女は残された時間をどのように過ごして行くのだろうか・・・といったところ。
派手な演出はなくどちらかと言うとたんたんとした内容ですがそこがまた胸を打ちます。脇を固めるキャラクターのそれぞれのバックボーンがそれとなく分かるようにしてあってアンの死んでしまった後も続いていく世界が想像できるとてもうまい作りです。娘の18の誕生日までのメッセージをテープに吹き込むシーンなどちょっとあざとい演出もありますが正直グッときました。my life without meが原題です。「私のいない生活」ってかんじでしょうか。ともすると重く悲しい内容になりそうですが決してそうしていません。見終わったあと悪くない意味でちょっと切ない気持ちにはなりました。良い作品だと思います。

「ティアーズ・オブ・ザ・サン」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年11月鑑賞)
ブルース・ウィリス主演の戦争物。
あらすじ。米国海軍特殊部隊のウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)とそのチームは任務成功率100%を誇っている。今度の任務はナイジェリアの内戦地区から米国籍の女医を助けだすというもの。しかし女医のリーナ(モニカ・ベルッチ)は難民と共に脱出をするのでなければここを動かないと言う。一度はリーナをだまし強引にひとりだけ助け出そうとしたウォーターズだが良心の呵責に捕らわれ引き返し難民と共に脱出を試みることにする。しかしその決断が思わぬ危機を招くことになる。・・・ってところです。
お話もそれなりに作られてるし戦闘シーンもまずまず迫力があります。ただちょっと米国=正義の図式が強すぎて鼻につきます。リベラルに描こうとしているところもあるのですがそれが余計に鼻につく・・・。でも惜しいんですよねえ。もっと脱出劇と戦闘に特化した作りにしたら良かったかも。むしろそのほうが殺し合いの虚しさや人の高潔さが引き立ったのに。ヘタにヒューマン・ドラマにしようとしたところがマズかった。
あとブルース・ウィリスは強すぎる男を演っちゃダメですね。ダイ・ハードみたいに普通に毛が生えた程度のおっちゃんが良いです。

「リーグ・オブ・レジェンド -時空を超えた戦い-」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年11月鑑賞)
ショーン・コネリー主演の「ファンタジー・アクション・アドベンチャー」だそうですがなんじゃそら(笑)
とりあえず、あらすじです。時は1899年。電報はあるけど電話はまだ無いって頃が舞台。驚異の技術力と巧みな戦略で世界各地を襲う犯罪者集団が横行し疑心暗鬼に陥った国々は大戦へ向かおうとしていた。そこでそれを阻止するべく集められたのがいずれも腕に覚えのあるヒーローたちだった。アラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)、ネモ、ジキル、スキナー、ミナ、グレイ、トム・ソーヤー、の7名こそがファントム率いる謎の犯罪集団を倒すために結成されたザ・リーグであった。果たして彼らはファントムを倒し世界を救える事ができるのか?・・・といったところ。
ザ・リーグの顔ぶれを見ると読書家の方はピンとくると思いますがどれも19世紀末が舞台の物語の主人公です。どうやってその面々を同じ物語りに登場させるのか?と言うところにかなり期待をしていたのですが、どーやらそう言う架空の人物が全員もともといる世界だったよーで。ちょっと拍子抜けしました。サブタイトルの「時空を超えた」にすっかりだまされた形ですね。別に劇中で時空を超えるのでもなんでもなかった。ま、好きな物語の人物を一緒に出したいと言う気持ちは良くわかります。
んで、それぞれの作品を読んで知ってるほうが楽しめるのかどうかと言えば微妙ですね。読んでるとイチイチつっこまずいられないし、かと言って全然読んでないとさっぱりわからないネタもあるんで。 例えば、ネタバレ「ある人物が登場したとき「滝に落ちて死んだはずでは?」と言われます。これはコナン・ドイルのある作品を読んでいなければ全く意味不明な言葉です。幸いわしは知ってましたがその人物を知らない人は全然「おーっ」と思わないですよ。」 とか、ネタバレ「ノーチラス号が太陽光を使って蓄電しているシーンがありましたが原作では海中の電解質の成分を発電に利用しているのです。確かガルバーニ電池とか。そのベルヌの発想がスゴイのにそれを無視するとは原作ファンはカチンときます。
」 ネタバレ「ま、そこは甲板でのシーンを作るために必要な演出だったのだろうと許すとしても、弾道ミサイルみたいなものまで装備しててはイカンでしょう。ノーチラス号が。」・・・あ、原作のファンなのでちょいと色々つっこんでしまった(汗)。ってな具合な訳です。ミナ・ハーカー(ドラキュラのヒロイン)とドリアン・グレイ(ドリアン・グレイの肖像の主人公)が旧知の仲ってあたりまでなら半不死同士で長生きだとそら知りあう可能性も多いだろうな、とどーにか納得しますが。
ま、コネリーの御大も頑張って元気にアクションをこなしてらっしゃるし特殊効果やアクションもそれなりに楽しいしあまり深く考えずに観ろってところですね。

「マッチスティック・メン」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年11月鑑賞)
ニコラス・ケイジが主演のヒューマン・コメディ(かな?)。
あらすじです。主人公のロイ(ケイジ)は神経質だが凄腕の詐欺師。病的な潔癖症の持ち主で最近症状に拍車がかかりまともにヤマも踏めない状態に。そこで相棒のフランク(サム・ロックウェル)が精神分析医を紹介する。医師の助言もあり別れた女房の元にいる生まれてから一度も会ったことのない娘に会いに行く。そこから娘と奇妙な共同生活が始まったりロイの生活は次第に変化していく。精神も少しづつ安定を取り戻し、フランクと共に再び大きなヤマをふむことに。しかし思わぬ展開で娘を仕事に巻き込むことに。果たして繊細かつ大胆な手口で詐欺は成功するのか?またその意外な結末とは?・・・といったところ。
だましだまされの展開が非常に面白かったです。正直カンの良い人は途中でオチが読めちゃったりするかもしれません。でもたとえオチに察しがついたとしても楽しく観れる映画だと思います。脚本がしっかりしてるって事なんでしょうね。誰でも安心して楽しめると思います。なかなか素敵な娯楽作品です。
主演のニコラス・ケイジは好きでも嫌いでもなかったのですがこの作品を観てちょっと株があがりました。チックの演技とかとてもうまいです。コンフェッションの主演が印象的だった相棒役のサム・ロックウェルも良い味を出しています。
実は、数日で公開が終了だったので「じゃ観とくか」程度だったのですがアタリでした。おすすめです。

「キル・ビル Vol.1」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年11月鑑賞)
クエンティン・タランティーノ監督の趣味丸出しの怪作です。チープなところ、怪しい日本語、すべて確信犯ですね。宣伝で「タランティーノが映画を殺す」なんて言ってて「おいおい映画を殺してどーすんの」と思いましたが観ると本当に・・・(笑)。個人的にはかなりウケました。そう、面白かったとか感動したとか言う言葉ではないですね。ウケました。コレです。

あらすじは・・・、うーん。あらすじ自体どこまで重要なのか分からない作品ではあるのですが(爆)一応言います。主人公はユマ・サーマン演じる女殺し屋。彼女はビルの牛耳る暗殺者集団「毒へび暗殺団」のメンバーだった。通称ブライド、暗号名はブラック・マンバ。(本名とおぼしきものを呼ばれているシーンは全てピー音で隠されていてわかりません・笑)彼女は組織から足を洗って結婚することになった。しかし式の当日に同僚の暗殺者たちに襲われる。九死に一生を得て命だけは助かったが長い間昏睡状態に陥る事になる。4年後、病院で奇跡的に意識を回復させた彼女は復讐のため自分を襲った暗殺者たちとボスのビルを殺す事を誓うのだった。そして戦いの日々は始まる・・・って、ところでしょうか。

刀を求めて沖縄に服部半蔵(千葉真一!)に会いにいったり、東京を舞台にヤクザのボスになっていた暗殺者のひとりと大立ち回りをやったり、かなーり荒唐無稽です。血がドバドバ出るし観る人によっては嫌悪感を抱くかもしれません。でもそう言う人は少ないと思います。なんと言っても出方が尋常じゃないし作品全体がファンタジーと言っても良いかんじだからです。だからこそ分別ある大人は楽しめるし、それが分からない人や虚構と現実の区別のはっきりしない方は観てはいけない映画とも言えるのです。ま、人を切ったら普通血が出るって事です。いくら切っても刀に血もつかない時代劇よりよほど健康的なんじゃないでしょうか。やり過ぎもここまでやると立派です。

それから過去の映画やドラマやその他もろもろのオマージュやパロディが満載です。それもかなりカルトなやつ。それらに詳しいとさらに一歩踏み込んだ見方が出来ます。あえて楽しめます、と書かないのは人それぞれだと思うからです。わしは楽しめましたが「その引用の仕方は何事だ!」と、怒る人もいるかな、と。それはそれで観客がひっかかりを持つのだから監督の思うツボかもしれません。それより心配になるのは何にも知らない人が単なる悪趣味な映画と解釈するかも知れない事です。絶賛する人とそうでない人が二極化してると言うウワサですが、それはそんなところからきてるのかもしれません。

あるシーンでアニメーションが使用されているのですがプロダクションI.G.の仕事です。日本の誇るアニメ会社の一つですがさすがに良い仕事をしています。マトリックスのウォッシャスキー兄弟もオタクで有名で日本のクリエーターと仕事をしていますがタランティーノも負けてませんねえ。I.G.との打ち合わせで「ゴケミドロのようなシーン」と言うセリフが出たとか出ないとか。日本人だって吸血鬼ゴケミドロを知ってる人はそうそういませんよ。

音楽はもう、まったくのツボでした。エンドロールで流れるのが「恨み節」ですよ。梶芽衣子の。監督は女囚さそりシリーズや修羅雪姫(最近の釈さんのじゃなく昔のです)とかのファンなんですと。ジャパニーズバイオレンスの名作ですがそんなものまで観てるとは・・・。そう言えば仇の殺し屋のひとりの名前がオーレン・石井(ルーシー・リュー)でした。影の軍団にオーレン(志穂美悦子)ってのがいましたがそこからとったのかもしれんですね。
60年代70年代のジャパニーズバイオレンスの音楽には優れた物が多いです。10年くらい前に巻上公一さんが「殺しのブルース」なんかをカバーしたアルバムを出したりしてましたが良かったですよねえ。タイトル忘れましたがそのころの曲を集めたオムニバスアルバムがウチにあったはずなので久しぶりに探し出して聴きたくなりました。夜中ひとりで聞いたりしたら恐ろしくなるなるよーな内容です(笑)。見つけ出してタイトルが分かったらまたお知らせしますね〜。そーゆー訳でちょっと変わった音楽の好きな方には必見の映画と言えると思います。
タイトルにVol.1とあるように2が来年の春に公開されます。なんでも長くなったから二つに分けたとか。今回いいところで終わってます。どおりで宣伝で流れていた映像(ふわっと飛び上がって刀の上に立つシーンとか)が無かったと思いました。次回楽しみです。
それにしても今回は洋画ばっかりでアニメも邦画も観なかったのにこの一本のお陰でかなりバラエティに富んだ印象に(笑)

「閉ざされた森」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年10月鑑賞)
米軍パナマ基地のレンジャー部隊がジャングルに訓練に出て消息を絶った。捜索隊が発見した時彼らは味方同士で撃ちあっていた。収容されたのはたった二人の兵士だったが二人は何が起こったかを黙して語らない。そこで呼ばれたのが尋問のスペシャリストで元隊員のトム・ハーディ(ジョン・トラボルタ)だった。(・・・この役名ってばネメシスのシンゾン役の俳優と同じじゃん)トムの手腕により二人は少しづつ重い口を開き語り始めた。しかし二人の証言は矛盾に満ちており謎はますます深まっていくのだった。たびたび出てくるキーワード「8」とは?ジャングルで起きた事件の真実とは?・・・とこんなかんじです。
こーゆータイプの作品で有名なのでは黒沢明監督の羅生門がまっ先に思い出されますよね。ある侍の死について証言する4人の関係者たち。しかしそれぞれの言い分は異なっていた。・・・芥川龍之介の「藪の中」が元なわけですが原作も映画もそれはそれは立派なものです。面白さも破格です。ま、それと比べちゃうとちょっとかわいそーかな(^^;)。
でもそれなりに頑張っていたと思います。周りを固めるキャラクターもまずまず作られていましたし。交錯する証言をちゃんとしたミステリーに仕上げていく過程もそれなりに努力の後が・・・。最後の最後のオチは強引すぎるかんじもしますが。自然なのは最後のオチ一歩手前くらいかなー。ドンデン返しも重要かもしれないですが作品としての面白さをキープできる範囲にして欲しいです。ただ頭悪いのでオチを知った上でもう一度くらい観ないとはっきり理解しているかイマイチ自信は無いです(爆)。ま、真に優れた作品は頭悪い鑑賞者にもちゃんと理解できるように作ってあるもんだと思います。難解なのと不可解なのは似てるようで違います。ちゃんと作られていても難しいのは難解。話しが崩壊してて意味を成してなくて難しくなってるのが不可解。ちょーっぴり不可解寄りだったかな〜。いや、でもまあ許せる範囲でした。宣伝で期待したたほどではないですが面白かったです。
とりあえず「だまされよう」とか「だまされたい」とか「だまされないぞ」とか思いながら気張って観ないほうが無難かも。自然にどーぞ。
あとレンジャー部隊の教官役でサミュエル・L・ジャクソンが出てました。重要な役です。今回観た「S.W.A.T.」にも特殊部隊のボス役で出ていました。これもメインの役どころです。映画でまくりですね。おおげさでなく毎月1本くらいは劇場で彼の顔をみている気がします。あのテの黒人俳優の人材は他にいないんじゃろか。ま、嫌いな役者じゃないのでいいんですけど。本当、嫌いな方にはご愁傷様としか言いようがないですね〜。

「シモーヌ」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年10月鑑賞)
今回(02/10/1/)観た中ではロボコンの次にヒットでした。実はそんなに期待してなかったのですが面白かったです。
あらすじ。近ごろヒットに無縁の芸術映画の監督タランスキー(アル・パチーノ)はわがままな俳優の振る舞いに辟易していた。しかし元妻でプロデューサーであるエレイン(キャサリン・キーナー)の言うとおり人気女優を使わないと興行は失敗に終わるのだ。そんなおりタランスキーにコンピューターの天才で彼のファンの男からある遺産が手渡される。それは画期的なCGソフトだった。なんと、そのソフトを使うと本物としか思えないコンピューターグラフィックスの人間を描けるのだ。タランスキーはそれを駆使して理想の女優を作り上げ自由自在に思い通りの演技をさせる。シモーヌと名付けられたその女優は大評判となり監督をもしのぐ存在となってゆく。やがて独り歩きをして行くシモーヌにタランスキーは苦悩をつのらせるようになる。・・・といったところ。
ドタバタで笑いを誘うシーンもあれば現在の俳優事情を皮肉るシーン、家族の微妙な関係を描くシーンなど色々あって飽きずに楽しめました。
みなさんはクラシックの名曲でプロコフィエフの交響組曲「キージェ中尉」をご存知でしょうか?。シモーヌとは(多分)全然関係ないんですけどあらすじが、ああ、これと一緒だな〜、と思いました。「キージェ中尉」の原作はユーリィ・トゥイニャーノフで、架空の人物キージェ中尉が独り歩きを始めてしまい困ったあげくにさてどうするか・・・、と言うお話で、これだけだとシモーヌと全く同じ(笑)。そーいえばこの曲は元々映画音楽用に書かれたそうです。1934年に映画化されてその時にプロコフィエフが音楽を作曲してあとで交響組曲にまとめたものとか。70年前に既に同じような映画が作られてたんですね。未見ですが一度観てみたいもものです。プロコフィエフも「ピーターと狼」しか知らない人も多いと思いますが他にも沢山名曲を残しているんですよ。CDもいっぱい出ているので良かったら聞いてみてください。・・・って映画の感想とはまったく関係ないですね。でもウチのサイトって元々音楽のサイトなんですよ。知ってました?。本人は忘れてました(爆)。(ま、夏場のシーズン中はカープがメインになるのも仕方ない!?)
そうそう、ウィノナ・ライダーがわがままな女優役で出演してました。万引き騒ぎからこっち色々ある彼女ですが、ビートルジュース以来好きな女優の一人なので頑張って欲しいものです。
それから冒頭からタイトルなどの文字の「i」と「o」がちょっとおかしいな、と思っていたら「1」と「0」になってたんですね。エンディングロールまで気付きませんでした。たとえば「SIMONE」だと「S1M0NE」ってかんじに。デジタルのCG女優だから実態は1と0の数値でしか無いと言うわけですね。こーゆー細かい遊びというかこだわりも好きです。

「28日後...」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年10月鑑賞)
「ハローも通じない世界になった」このコピーはいいですね。内容ともマッチしてます。
あらすじ。類人猿の研究所に動物実験反対派の賊が侵入した事をきっかけに恐怖のウイルスが施設外に流れだしてしまった。感染した人間は数秒で凶暴性に支配され理性を全く失い他人を攻撃するだけのケモノと化す。感染者の血液や体液が粘膜や傷口から感染すると2〜30秒のうちに発症する。その発症までの数秒に感染者を殺す以外に自分を守る手だてはないのだ。たとえそれが肉親であっても恋人であっても迷う間もなく殺すしかない。ウイルスは爆発的に世界に広がり尚もまん延を続けてゆく。ウイルス流出前にバイク事故で病院に運ばれ昏睡状態だった主人公ジム(キリアン・マーフィ)はたった一人で無菌室で目覚める。病院にも町にも人影はなくあちこちに破壊の痕跡が残るだけ。訳もわからないまま町をさまよい歩くうちにだんだん現実が判明していく。・・・といったところ。このあと生き残りの人間と遭遇して一緒に感染者と戦ったりサバイバルをしていくのが話しの中心となっていきます。
ブライアン・イーノやグランダディやブルー・ステイツが流れるところが好きですね。オリジナルスコアも悪くないです。いや、そーでなくて映画の内容についてですよね。映画の内容は・・・うーん。途中まではいい感じなんですけどね〜。後半単なるゾンビ物になっていくのがちと残念です。冒頭の何が起こったかわからずに無人の大都会を彷徨う主人公の絵はかなーり好きなんですけどね〜。そのあとの電気も水道もない大都会でのサバイバルもまずまず。手動蓄電のラジオで遠くの放送をキャッチしてそこに向かおうとするあたりも好きです。お話もそれなりにちゃんとしてるし全体的にも結構面白かったんですけど部分部分でものすごく好きなかんじの場面があるだけにゾンビ物に近い展開になるとアレ?と思うわけです。もし最初からゾンビ物として観たらもっと評価は高かったかもしれません。とりあえずダニー・ボイル監督はやっぱりホラー物!と言うわけです。
しかし正気を無くした凶暴な人間が襲ってくるのってグロテスクな特殊メイクとかなくてもそれだけで充分恐ろしいですね。
それからエンディングロール終了後にラスト4分の別バージョンのエンディングが上映されます。個人的には別バージョンのラストのほうが好みです。ネタバレになるので詳しくは言いませんが本編がハッピーエンディングだとすると別バージョンはある程度アンハッピーエンディングと言えます。監督は後者で作ってたけど映画会社とかにハッピーエンディングにしろ、とか指示されたのかな〜、と勝手に想像しちゃいました。あるいは全く逆かもしれないですし全然違う理由かもしれないですね。ま、どっちにしろ二種類エンディングを観せるのはあんまりいさぎよくない気もしますが、まーこれもアリでしょう。実は心広いんです(ほんまかいな)。
・・・あんなに発症までの時間が短かったらあそこまで世界中に広がらないよなー。潜伏期間がある程度あってこそ気付いたら世界中が感染していた!というのがウイルスの怖さなんだから。と、いちゃもんをつけつつ。あー、なんて心が広いんだ(爆)。

「ロボコン」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年10月鑑賞)

面白かったです。今年、今までに観た邦画のわし的ランキングで「刑務所の中」を抜いてトップに立ちました。
一応先に言っておきますと石森章太郎原作のがんばれロボコンとは全然関係ありません。よくNHKなどで放送している「ロボットコンテスト」の事です。以前からNHKの実際の大会中継やドキュメントは好んで視聴していました。ただ、それが面白いだけに映画に関しては懐疑的だったのです。しかしそれも杞憂に終わりました。
あらすじ。主人公の里見(長澤まさみ)は将来の目標もやる気もない高専の学生。勉強もいい加減で補習授業を受けさせられる事に。どうしてもそれだけはイヤだと先生に訴えると先生はある条件を出してきた。「ロボコンに出場したら補習は勘弁してやる」と。最初は部員ともうまくいかずいやいやだったが徐々にうちとけてロボコンにものめり込んでいく。果たして全国大会出場はなるのか?はたまたその結果は?・・・と、こんなところ。これだけだと全然面白そうにありませんね。でも面白かったんです(笑)。
ロボコン出場を狙うロボット部の部員は、ひょんなキッカケでロボコンの操縦者を任される事になったやる気の全くない葉沢里美(長澤まさみ)。人は良いけど自分の意見が言えないロボコンマニアの四谷部長(伊藤淳史←チビノリダー!)。頭が良くて設計の天才だが自分勝手でコミュニケーション能力ゼロのネクラな性格破たん者、相田(小栗 旬)。手先が器用だが忍耐力が無く何事にもエスケープのアウトロー不良キャラの竹内(塚本高史)。・・・の4人です。ライバルロボット部のやーな豪原部長(荒川良々)や顧問(鈴木一真)や保健室の先生(須藤理彩)など他のキャラクターも良い味出してます。

題材がロボコンと言うちょっと変わったものですがストーリー自体はありふれたスポ根モノと言っても過言ではありません。でも脚本がしっかりしているので安心して楽しめるのです。各キャラクターがはっきりしているしそれぞれに見せ場が用意してあるしヤマ場までの盛り上げ方もうまい。このストーリーなら他のスポーツや舞台で展開させても優れた作品に仕上げる事が出来たと思います。でもそこをロボコンにしたところがやっぱりすごいです。ロボコンの説明も無理なく自然に折り込まれてるのも立派です。このテの映画はそれが難しいんですけどねえ。
ロボコンを知らない方にちょっと説明しますとロボコンとはチームでロボットを作ってそれを競わせる競技です。・・・と書くとなんかとんでもないものを想像しそうですね(^^;)。でもそんなに大げさなものじゃないんです。ゲームルールは大会ごとに決められるのですが「相手を妨害しながらフィールド上のピンポン玉をより多くあつめたほうが勝ち」とかそう言ったかんじです。規定は厳密でロボットの重量制限、使って良いモーターの数、など細かいです。その制限の中でアイデアと技術力をふりしぼりロボットを制作するわけです。あと操縦や指揮なんかも重要です。この映画は日本の高専の大会が舞台となっていますが高校野球大会に似たノリがあります。今や国際大会が開かれるほどのメジャーな競技なんですよ〜。(NHKで昔やっていた国際大会で違う国の人がチームを組んでやる大会のドキュメンタリーとか本当に面白かったです。互いに言葉が通じないんですから!)
舞台が中国地方だったのも地元意識の強い自分としてはハマれた一因だったと思います。徳山高専が舞台なんですが学校から見える風景が見慣れた瀬戸内の風景ですし故郷の呉高専まで出てくる(笑)。生徒が話す言葉も広島弁に近いので親近感わきまくりです。と言ってもメインキャストは無理な方言は話しておらずほぼ標準語なのも良かったです。実際にみんながみんなベタベタな方言使ってるわけじゃないですしね。
そして主人公里見役の長澤まさみさんがいいんです!。演技もうまい・・・というか自然で。最初のやる気のない様からムキになってだんだんのめり込んでいく様をうまく表現していました。何よりカワイイし(笑)。笑顔が最高です。画像検索したところ一番上の画像のようなのや水着とかグラビア系の物ばかり出てきて驚きました。かなり印象が違って見えます。映画のほうが素朴な感じで良いですね。でもこれはこれでカワイイからいいか(笑)。今回のロボコンで初めて知ったのですが朝ドラや映画に出てたり写真集出してたり結構活躍されていたのですね〜。うーん、断然ファンになりました。

「ロッカーズ」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年10月鑑賞)
昔、実際にロッカーズと言うバンドがあったのですがそのバンドのボーカルだった人が監督した作品。・・・って陣内孝則さんです(笑)。今や俳優として有名なのでロックバンドでデビューしたと言う事を知らない人も多いんじゃないでしょうか。自伝と言うか半生記と言うか、そんなのが元になっています。舞台は実際と同じくもちろん博多。全編博多弁が飛び交いまくりです。ま、せっかく福岡にいるんだし観とくか、と。
公開の随分前から地元のテレビ番組ではメイキングや特集をガンガンやっていました(全然みてませんが)。観客もかなり多かったです。町中を走るシーンでは馴染みの場所があちこち出てきました。でもつながってなかったです。あそこを走ってあそこを抜けて・・・、と全然方向が一定してない。結局博多っぽい風景のところでロケしたかっただけなんだろうなあ(苦笑)。
随所にコメディっぽい演出がありましたが一応青春ストーリーなのかな。主演(高木仁:ジン役)の中村俊介さんは演技はさておいて歌が弱かったのが痛かったです。ヘタではないんですけどね。ロッカーズと言えばパンチと特徴のあるあの陣内さんのボーカルが一つの目玉だったわけで比べちゃうとやはり見劣りします。ロッカーズがライバル・バンドを打ち負かしてゆくのがメインのストーリーのひとつなんでその一点が弱いだけで説得力が半減してしまいます。コンテスト・シーンの他のバンドのほうがあきらかに良いんです(苦笑)。デミセミクエーバーのエミさんとか歌ってましたし。あ、ザ・スリルも出てましたね。他にも色々な音楽が流れていましたがサンハウスの「キング・スネーク・ブルース」が一番印象に残ってたりするもんなあ。日本のリバプールと言われ、めんたいロックの発祥の地である「博多」を舞台にした設定をちょっと活かしきれてなかったかな。あ、大杉漣扮するフォーク喫茶のマスターの唄う「恋の確定申告」は最高でした(笑)。
あとラストがちょっと取って付けたようになってるのが残念。陣内さんはそこまで描きたかったわけで限られた条件の中で実現するのにこーゆー形になったんでしょうね。スター・ウォーズやマトリックスみたいに続編が約束されているのならそこまで駆け足にくっつけたくは無かったと思います。ロッカーズ東京進出!でスパっと切ってロッカーズ東京編、とかじっくり観てみたかった気がします。実際の話しも東京出てからのレコード会社とのあれこれとか人気とかセールスとかギャップとかモロモロの解散までの経緯が面白いんです。ドラマシリーズとかもっと長尺で全体をしっかり描いたほうが良かったんじゃなかろうか。

「トゥーム・レイダー2」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年10月鑑賞)
上の順番では最下位にしてますが、クリス・バリー(NHKで放送されていたコメディ決定版「宇宙船レッドドワーフ号」のリマー役)が大きな画面で観れたのでそれだけでもう充分なのです。第一作より見せ場も増えて最高ー!。って、どっちにしろちょい役なんですけどね。全体的にも第一作より楽しめました。
しかし、あらすじとかどーゆー映画か説明するのは意外と難しい(苦笑)。もとは世界中でヒットした人気ゲームなんです。トレジャー・ハンターのララ・クラフト(アンジェリーナ・ジョリー)が世界中を駆け巡ってさまざまな財宝を集める、と言ったかんじ。舞台はギリシアから始まって上海やアフリカ、あっちこっちに行っています。途中の行程なんてすっとばすから世界が小さい小さい。中国もヨーロッパもとなり町みたいです。これって失敗ですよね。いくら省略してももっと世界の広さを演出しないと大冒険に感じられないです。
ロマンシング・ストーンやインディ・ジョーンズを観ずに初めてこれをみたらもっと面白かったのかもしれません。どうしても比べちゃう種類の映画ですしストーリーも劣っているように感じます。特殊効果の技術は上がっても映画の面白さは別のところにあるんだなー、と実感できるという(爆)。ヤン・デ・ホン監督もスピードやツイスターは面白かったんですけどね。大コケしたスピード2を観てるみたいでした。
あ、でもいいんです。クリス・バリーが出てるんですから!。この映画の見どころは、ずばりクリス・バリーとアンジェリーナ・ジョリーの見事な肉体、この二つです。タイトなスエット姿がポスターや看板になってましたがあの格好は冒頭だけだったです(爆)。ちなみにクリス・バリーはララの執事のヒラリー役です。そして・・・
はやくレッドドワーフの劇場版を! ←おかしいぞこの着地点(^-^;)

「S.W.A.T.」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年10月鑑賞)
70年代テレビシリーズ「特殊狙撃隊SWAT」の映画化。でも全然別物でした。
「麻薬王の逃亡宣言。逃がした奴に1億ドル。欲望渦巻くロスで護送ミッション決行!!」というコピー。その護送を担当する連中こそがS.W.A.Tのホンドー巡査部長(サミュエル・L・ジャクソン)率いるチームなわけです。宣伝では「街中が敵になる」とも言ってたのでお金に釣られた人々VS特殊チームの図式がもっと強いかと思ってたのですがその要素は少なくて拍子抜けしました。麻薬王も扱い弱かったなあ。麻薬王役のオリヴィエ・マルティネスがいい味出していたのでもっと活躍して欲しかった。宣伝で期待してた部分はほぼ裏切られた訳ですが別のところでちゃんと面白かったです。たとえばSWATの訓練風景とか組織の内情とかです。タイトルにもなっているくらいなんでやっぱりメインはそっちなんです。でも宣伝するにはそれじゃ派手さが無いので仕方なかったんでしょうねえ。それから後半の山場のアクションより冒頭のVS強盗とのシーンのほうが面白かったです。後半のアクションと比べると地味だけど真実味があってよりスリル感がありました。隊員のストリート(コリン・ファレル)と元隊員のギャンブル(ジェレミー・レナー)の関係がもっと細やかに描かれたらさらに面白くなったと思います。個人的趣味でなんなのですがホンドーがひとりひとり隊員にスカウトしていくところが一番好きです。たとえば七人の侍でも野武士との戦いも良いのですがむしろ農民が侍をスカウトしたり七人そろう過程が大好きなのです。黎明期とか胎動期とかこれから何かが始まるぞ!って時が一番ドキドキするんですよ。期待感と言うか。、ま、個人的趣味なので映画とはあんまし関係ないです。あとBGMでリンキン・パークとかアポロ440とかストーンズとか流れて好みなのが多くて良かったです。

「ハルク」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年9月鑑賞)
人気アメコミの映画化です。むかし「超人ハルク」でテレビドラマでもやってましたよね。主人公のブルースは怒りが頂点に達すると全身が緑色の巨人「ハルク」に変身してしまいます。ハルクは超回復力や怪力を持っていて暴れまくります。ちょっとした「ジキルとハイド」みたいな話しです。今回の映画化ではハルクに変身するようになったそもそもの秘密を父親が握っていてブルースと父の話しもメインのひとつです。原作同様に恋人ベティとその父親でハルクを憎むロス将軍なんかが登場しますが唯一ハルクの正体を知ってる少年リック・ジョーンズは登場しませんでした。なんでや〜。納得いかん。つーのも実際に読んだハルクは最初期の物だけなんでリックとハルクのコンビのお話のイメージが強くて(笑)。
ブルースがハルクに変身するきっかけとなったのはガンマ線なんですけど映画は真実味をもたそうとDNAとかナノテクノロジーとかだして色々努力してます。ま、元がコミックスなんだから強引にとにかく「ガンマ線」なんだよ!で押しても良かった気が・・・。たとえばスーパーマンはクリプトン星のかけらでパワーを失いますがそこに科学的説明は無意味。そーゆーもんなんだよ!でいいんです。CGで表現されたハルクは原作の絵に良く似ています。それはそれでいいのですが現実味と言う意味ではちょっと・・・。そのせいでどう頑張っても現実味が湧いてきません。リアリティを大切にしたいのか荒唐無稽さを強調したいのか良く分からん作りです。昔のテレビのほうがブルース役の人が緑色を塗られただけがミエミエのチープなものでしたので逆に生々しくてリアリティがあった気がします。
それからコミックスを意識してコマ割りみたいに画面を分割して見せる編集もありましたが観にくくてしょうがなかったです。効果的とも言えないし失敗だったよーな気がします。映画なんだから。
万一次回作があるのならサベッジだけでなくグレイもぜひ出して欲しい。そしてウルヴァリンも!(爆)。実はウルヴァリンのマーブル初登場ってハルクなんですよね〜(笑)。たしかジャガーノート(Xメン敵役)とかも出てたんじゃなかったっけ?(ウロ覚え)。そーいえばカプコンの格ゲーでウルヴァリンやハルク戦ってましたね(笑)。

「名もなきアフリカの地で」の感想

 [ ■映画2003年 ]   

(03年9月鑑賞)
最初に断っておくと原作は読んでいません。映画館の予告で観たい!と思った作品です。(ちょっとディープ・フォレストを彷彿とさせるようなアレンジの)アフリカの音楽とアフリカの景色と少女の表情が良かったんです。あらすじとかは気にしていませんでした(爆)。
内容はナチの迫害から逃れてドイツからアフリカに亡命したユダヤ人の父母と少女の物語です。少女と現地の人間との触れ合い、すれ違いが生じ始める夫婦の関係、ドイツ人でありユダヤ人である事のアイデンティティー、さまざまな人間模様が交錯しながら話しは展開していきます。アカデミー賞で最優秀外国語映画賞を獲得したらしいです。ドイツ語、英語、アフリカの原住民語など飛び交いますがどれもよく分からないので参りました(苦笑)。一応字幕では原住民語などは"こんなかんじで"「"」で表現されてました。
見通しのきかない(ある意味盆地のような)土地で生まれ育ったので、もう、ただっ広いアフリカの大地が映されるだけでクラっときます。民族音楽が元々好きと言うのもあるのですがストーリーと言うよりも画面と音楽